【ストーリー】EPISODE 31 手はず通り

| EPISODE ◆ 31 手はず通り ハッピービーンズデー |
登場人物
ヴィル、リドル、リリア、シルバー、フロイド、エペル、トレイ、ジャミル、ルーク
テキスト全文
── 植物園 ──
ヴィル:「道が開けた! 退却よ!」
ダダダダッ
リドル:「はぁ、はぁ……も、もう息が、続かない……っ!」
リリア:「1人遅れたぞ。」
リリア:「取り囲め!」
リドル:「くっ……!」
シルバー:「リドルが囲まれた! 引き返して助けよう!」
フロイド:「怪物どもが金魚ちゃんに引きつけられてるうちに、遠くに逃げて態勢立て直したほうがいい。諦めろ!」
シルバー:「しかし!」
ヴィル:「残念だけど、今はそれしかない。先に進むわよ!」
エペル:「ちくしょぉ……っ!」
ダダダ……ッ!
リリア:「では、手はず通りここで二手に分かれよう。」
リリア:「ルーク、トレイ。リドルの捕獲は任せたぞ。」
トレイ:「わかった。」
リリア:「付いてくるがよい、ジャミル。」
ジャミル:「はい。」
ダダダダッ……
トレイ:「悪いな、リドル。捕まえさせてもらうぞ!」
リドル:「はぁ、はぁ……っ豆も尽きた。ここまでか……っ!」
リドル:「ふ、ふふ……っ。」
リドル:「やはりケイトの言う通りだったね。」
トレイ:「ん?」
リドル:「「敵意はない」という顔をしているヤツほど、要注意。」
リドル:「わかっていたのに、結局キミに捕まってしまった。」
トレイ:「俺は特別なことはなにもしていない。追い込まれてきたお前を最後に捕まえただけだ。」
トレイ:「他のメンバーが凄かったんだよ。」
ルーク:「そんなことはないさ。とても力強い走りだったよ、薔薇の騎士(シュヴァリエ)!」
リドル:「…というか、キミたち2人は文化部だろう。運動部であるボクが脚力で負けてしまうなんて……屈辱だ。」
リドル:「反省を込めて、バルガス先生の指導のもと体育館で筋トレに励むことにするよ。ではね。」
ルーク:「……ん? 植物園から体育館に向かうには、来た道を戻って鏡舎を回ったほうが早いと思うけれど……」
ルーク:「どうしてすごく遠回りな、校舎を回るルートへ向かおうとしているんだい? 薔薇の君(ロア・ドゥ・ローズ)。」
リドル:「ハートの女王の法律・第412条」
リドル:「『森で動くメガネを見たら、来た道を戻ってはならない。』」
リドル:「トレイはメガネをかけている。そして、木々生い茂る植物園の周囲は、森と呼べなくもない。」
リドル:「万が一にも法律違反は許されないからね。それじゃあ。」
すたすた……
ルーク:「ハートの女王の法律……」
ルーク:「なんてミステリアスなんだ!実に興味深いね!」
トレイ:「う、うーん。意味があるのかないのかわからない、不思議な法律ばかりだけどなぁ……。」
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