【ストーリー】EPISODE 3-3 まとまりがないな

| EPISODE ◆ 3-3 まとまりがないな 魅惑バザール! |
登場人物
ジャミル、トレイ、ケイト、マレウス、グリム
テキスト全文
── 熱砂の国‐ラクダバザール ──
ジャミル:「皆さん、『ラクダバザール』に到着しました。」
トレイ:「テントの露店が所狭しと並んでいるな。まるで朝市のような賑わいだ。」
ジャミル:「そうですね。ここでは普段から多くの露店が商いをしていますが……今日の活気は凄まじい。」
ジャミル:「『ヤーサミーナ河 花火大会』があるので、いつも以上に賑わっているのでしょう。」
ケイト:「うわー、これこれ! オレの想像してた『熱砂の国』っぽい風景!」
ケイト:「旅行に来た〜ってカンジがするよ。たっくさん写真撮っちゃお♪」
カシャ
マレウス:「『絹の街』の人々は、ここで日常品の買い物をするのか?」
ジャミル:「地元民も、野菜や魚などの生鮮食品は『ラクダバザール』に買いに来ますが……」
ジャミル:「観光客向けの屋台グルメの店も多いですね。今みたいな観光客の多い時期は特に。」
マレウス:「……おかしいな。」
トレイ:「どうした、マレウス?」
マレウス:「先ほどから探しているが、ラクダが1頭も見当たらない。」
マレウス:「『ラクダバザール』というぐらいだから、さぞ多くのラクダが頭を連ねているのだろうと思ったが。」
ジャミル:「ああ、そのことですか。今はもうラクダはいないんです。」
ジャミル:「この国に、運河や陸路が発達するまでは、売り物や荷物を運ぶのに、ラクダが使われていました。」
ジャミル:「そして、この場所にかつてあったオアシスで、商人たちは、ラクダを休ませていたそうです。」
ジャミル:「彼らが自然とここで商売を始め、やがて市場へと発展していった……というわけですね。」
ジャミル:「今では交易や商売には船や車が使われているのでその姿はありませんが、名前には残っています。」
マレウス:「なるほど。名称1つとっても、歴史があるものだ。」
トレイ:「定着した名前を、無理に変える必要はないもんな。」
ケイト:「それに、『ラクダバザール』って名前、可愛いくて親しみやすいもんね。観光地にピッタリ!」
マレウス:「そういうものなのか?」
ケイト:「そうそう! マレウスくんも、茨の谷のどこかに可愛らしい名前を付けてみれば?」
マレウス:「『がおがおドラコーンくん市場』とかか?」
ケイト:「……そ、それは止めた方がいいかも~。」
マレウス:「ふっ。冗談だ。」
グリム:「ふな~っ! オレ様は、そんな退屈な話どーでもいいんだゾ!」
グリム:「それよりも今すぐなにか食わせろ! 腹ペコで、もう限界だ!」
ケイト:「確かに色々歩いてきたから、お腹が空いてきたね。屋台もたくさんあるし、なにか食べようよ。」
トレイ:「これ以上グリムを空腹のままにしていたら観光どころじゃなくなりそうだしな。」
グリム:「くんくん……」
グリム:「すっげーウマそうな匂いがする!」
マレウス:「あそこの店先で、回っている串焼肉の香りだな。」
ジャミル:「あれは、シャーワルマーですね。」
ジャミル:「レストランでは皿に乗せて、野菜と一緒に食べますが……」
ジャミル:「屋台ではバゲットに挟んだり、ラップサンドにしたりして食べるファストフードです。」
ジャミル:「余計な油を回し落とすから、見た目よりヘルシーですよ。」
ケイト:「あ! このシャーワルマー、羊肉だ!オレ、好きなんだよね~♪」
ジャミル:「この店では、トマトやオリーブ、スライスオニオンなどを自由にトッピング出来ます。」
トレイ:「ソースもたくさんあるな。ヨーグルト、ガーリック、チリソース……。」
ジャミル:「俺はひよこ豆のペーストとガーリックを合わせたソースで食べるのが、気に入っています。」
トレイ:「ジャミルのお気に入りなら、期待できそうだな。俺はそれにしてみようか。」
マレウス:「僕はオーソドックスなものをいただこう。基本の味を味わってみたいからな。」
ケイト:「オレは、玉ねぎとトマトとハラペーニョ多め、ソースはマヨネーズとバジルのミックス!」
ケイト:「それと、ヨーグルトを最後にサッと掛けて♪サンドするのは……」
ケイト:「堅めのバゲットにしようかな!」
グリム:「フフフッ、オレ様はトッピング全部で、ソースも全部ミックスで頼むゾ!」
トレイ:「まとまりがないな。注文がバラバラだ……。」
ジャミル:「ユウはどうする?」
選択肢:
├ [ がっつりお肉マシマシで! ]
└ [ 野菜たっぷりヘルシーに! ]
ジャミル:「わかった。それでは注文してこよう。ちょっと待ってろよ。」
ジャミル:「すみません。ラップサンドを5個と、バゲットサンドを1つ。トッピングとソースは……」
トレイ:「全員分の注文を、よどみなく伝えている。ちゃんと覚えているんだな。」
ケイト:「さすが、ジャミルくんだね~♪」
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