【ストーリー】EPISODE 2-1 マナーがなっていない

| EPISODE ◆ 2-1 マナーがなっていない 早々アイソレーション! |
登場人物
リドル、ラギー、オルト、ゴースト
テキスト全文
── 異空間‐虚ろな墓地 ──
リドル:「トレーーイ! エースーー!!」
リドル:「……だめだ、返事がない。」
リドル:「さらわれた生徒たちを取り戻し、ハロウィーンを終わらせるため……」
リドル:「『ハロウィーンを終わらせ隊』の全員で闇の鏡に飛び込んだというのに……」
リドル:「いきなり離ればなれになってしまうだなんて!」
ラギー:「リドルくん。その『ハロウィーンを終わらせ隊』って名前、律儀に使うつもりッスか?」
リドル:「学園長が定めた名前だ。なにか問題でもあるかい?」
ラギー:「いや問題っていうか、普通にダサくてハズい……」
ラギー:「いやそうッスよね。リドルくんそういうのないよね。」
ラギー:「ああ、こんなとき同じ寮のトレイさんとエースくんがいてくれたら、ツッコんでくれるのに〜!」
オルト:「周囲10000平方メートル範囲内には誰もいなかったよ。みんなどこにいっちゃったんだろう。」
ラギー:「あっ、人見の鏡! サムさんにもらった通信機があるじゃないッスか。」
ラギー:「たしかネックレス同士の通信はできなくても、先生とは連絡が取れるんスよね?」
ラギー:「とりあえず先生たちに相談してみようよ。他の人たちからも連絡が来てるかも。」
リドル:「それが……」
リドル:「さっきから試しているんだが、人見の鏡がうんともすんとも言わないんだ。」
ラギー:「えっ、早々に壊れたってこと?とんだガラクタじゃないッスか!」
ラギー:「所詮はトレインが若い頃使ってたレベルの骨董品ってことか……」
ラギー:「期待して損したッス。」
ラギー:「せめてここがどこか分かれば、もっと見晴らしのいい場所に出ることができるんだけどなあ。」
ラギー:「オルトくん、ちょちょいっと調べられたりしないんスか?」
オルト:「ううん……ここも電波がないから、GPSどころか、インターネットでの画像検索も不可能なんだ。」
オルト:「少なくとも、これまでの僕のメモリーには存在しない場所だよ。」
リドル:「ボクもこんな場所は見たことがない。濃い霧、大きな満月、そしてどこまでも並ぶ墓標……。」
リドル:「人の気配も無く、鳥や虫の声もしない。まるで時が止まっているかのようだ。」
ラギー:「土地が開けてるのに風も吹いてないし、この静けさ、ちょっと異様ッスよね。」
ラギー:「なんだか背筋がゾクゾクする。」
オルト:「ゾクゾク? 気温は、ナイトレイブンカレッジにいたときと0.3度しか違わないけど……。」
ラギー:「いやいや、温度の問題じゃなくて。薄気味悪いっていうかなんていうか……。」
オルト:「ああ! お墓だから不気味に感じるってこと?」
オルト:「墓場は、生きてる人にとってはあまり心地のいい場所じゃないって言うもんね。」
リドル:「墓場はゴーストが集まりやすい場所だと言われている。」
リドル:「しかしほとんどの土地では、魔力濃度の低さ故に、彼らの姿を見ることはできない。」
リドル:「いても見えない。いるかもわからない。そういう不可視の存在への恐怖が、忌避感へと繋がるのだろう。」
リドル:「……まあ、つまりは気のせいってことさ。」
ラギー:「うーん、そうなんスかねえ……。」
リドル:「まだ不安なのかい? 墓場が怖いだなんて、キミにも意外な一面があるんだね。」
リドル:「第一、ボクたちはゴーストが常駐するナイトレイブンカレッジの生徒。」
リドル:「彼らには慣れているだろう?」
リドル:「例えここにゴーストがいたとしても……」
リドル:「突然目の前に飛び出しでもしない限り、驚きっこないよ!」
ゴースト:「BOO!!!」
リドル:「うわーーーーーーー!!!」
リドル:「マナーがなっていないゴーストだ!驚いたじゃないか!!!」
ラギー:「オレはリドルくんの叫び声にびっくりしたけどね!?」
オルト:「あのゴースト、すごく古い時代の髪型をしてる……。学園にいるのとは違うゴーストみたい。」
ラギー:「まあ、道尋ねるのにちょうどいいや。すいませーん!」
ゴースト:「……。」
ラギー:「ここらへんの人……じゃない、ゴーストッスか? ここがどこだか教えてもらえません?」
ゴースト:「お前……“生きた”人間だな?」
ラギー:「へ? そうッスけど……。」
ゴースト:「生きた人間! ついに見つけましたぞぉ〜〜!!」
ラギー:「うわあっ。襲いかかってきた!?」
リドル:「キミ! 突然驚かせてきたり、襲いかかってきたり……一体どういうつもりだい!?」
ゴースト:「生きている人間を見かけたら、1人残らず連れていくこと……」
ゴースト:「我らゴーストは、皆“あのお方”にそう仰せつかっておりまする。」
オルト:「“あのお方”? それ、誰のこと?」
ゴースト:「ホッホッホ! 秘密でございまする。それに……皆様は知る必要もありませぬ。」
ゴースト:「たとえ嫌だと仰せでも、わたくしと一緒に来ていただきますゆえ!」
リドル:「突然飛び出してきてこちらを脅かし、そのふざけた態度……いい度胸がおありだね。」
リドル:「このボクに勝負を挑んできたこと、後悔させてやる!」
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