【ストーリー】EPISODE 3-8 3年連続優勝中

| EPISODE ◆ 3-8 3年連続優勝中 豊作マーケット! |
登場人物
エペル、ジェイド、グリム、セベク、マルヤ、村長、イデア
テキスト全文
── 豊作村‐林檎広場 ──
エペル:「ユウサンはお土産買わないの?」
選択肢:
├ [ みんなに配れるものないかな ]
└ [ 1つだけ買おうかな ]
── 分岐:【みんなに配れるものないかな】 ──
エペル:「だったらお菓子がいいんじゃないかな。みんなで食べられるし。」
エペル:「林檎味のお菓子以外にもたくさんあるよ。例えば……」
エペル:「にんにく味!」
エペル:「豊作村ではにんにくもたくさん採れるんだ。」
エペル:「クッキーやポテトチップ、おせんべい……色々あるよ。」
── 分岐:【1つだけ買おうかな】 ──
エペル:「それなら……このホウキはどう?これもモルン山の木材で作られているんだよ。」
エペル:「豊作村では口笛を吹きながら掃除をするんだ。まるでホウキとダンスをするみたいにね。」
エペル:「そうすると、面倒くさい掃除も楽しくできるでしょ?」
────
エペル:「よかったですね、ユウサン。いいお土産が買えて。」
エペル:「僕もヴィルサンとルークサンになにか買わなくちゃ。何にしようかな……。」
エペル:「木製カップでも素敵だし、スポンジワイプも便利だしハンティングナイフもかっこいいし……」
ジェイド:「エペルくんは、本当に豊作村のことが大好きなんですね。」
エペル:「はい!」
エペル:「ここには高級品や流行の品はないけど、品質は胸を張って自慢できる物ばかりです!」
エペル:「うーん、どれにしようか迷っちゃうなぁ。」
グリム:「土産なんてなんでもいーんじゃねーか?」
エペル:「そういうわけにはいかないよ。」
エペル:「よーし! それじゃあヴィルサンとルークサンへのお土産は……」
エペル:「この手洗い石鹸にします!」
セベク:「そういえば豊作村の人たちは、綺麗好きで石鹸にこだわっているのだったな。」
エペル:「うん。この石鹸は、村のお年寄りの手作りなんだ。」
エペル:「植物オイルや天然素材だけで作っていて石油原料や化学成分が一切入っていないんだよ。」
ジェイド:「オーガニックな石鹸なのですね。肌に優しそうです。」
エペル:「林檎エキスのリキッドが含まれていて、洗うと甘い香りがするんです。」
エペル:「ヴィルサンなんかは、洗顔石鹸にはこだわりがあるだろうけど、手洗い用ならどうかなって。」
エペル:「この石鹸だったらメイクの前に触っても手荒れ、肌荒れをしなくていいと思うんだ。」
ジェイド:「ええ。ヴィルさんやルークさんもきっと気に入ってくれるでしょう。」
エペル:「はい! 買ってきます!」
エペル:「みんな、お待たせ。ヴィルサンたちへのお土産を買ってきたよ。」
エペル:「そろそろおばあちゃんのぬいぐるみ作りが終わる時間かも。」
セベク:「いよいよソリの練習を始められるというわけか!」
ジェイド:「こんな短時間でぬいぐるみを4つも作るなんて、すごいですね。マルヤさんは。」
エペル:「へへっ、自慢のおばあちゃんです!」
エペル:「じゃあ、集会所へ戻りましょう。」
── 豊作村‐集会所前 ──
マルヤ:「エペル、みなさん、おかえりなさい。」
エペル:「ばっちゃ、ただいま!わんざわざ待ってでけだの?」
マルヤ:「ぬいぐるみでぎだごどっと、コッコマーケットさしかへにいごど思っちゃのさ。」
エペル:「わぁ、見せて見せて!」
マルヤ:「はいはい。みなさんも寒いでしょう?集会所の中にお入り……」
村長:「マルヤさん! それどエペルくん!こんにぢは!」
エペル:「あ、村長さん! しばらぐです!」
村長:「おろ~、都会(まぢ)の言葉でしゃべっちゃな。ナイトレイブンカレッジのけやぐっこいるはんでだべが。」
村長:「エペルくんの学友のみなさん、こんにちは。豊作村へようこそ。」
こんにちは。
セベク:「あの人も僕たちの言葉が話せるのだな。」
ジェイド:「村長ともなれば、他の地方の方たちと接する場面も多いでしょうからね。」
村長:「エペルくん、村に戻っておったのか。ソリレースには出るのかい?」
エペル:「はい。僕以外は初めてソリレースに出場する、記念参加みたいなチームなんですけどね。」
エペル:「3年連続優勝中の村長さんのチームには勝てないだろうけど、思い出作りに頑張ります!」
グリム:「3年連続!?このオッサン、そんなにすげーのか!?」
村長:「それなんだが……実はな。」
村長:「さっきメンバーが1人、怪我をしたっていう連絡が入ってのう。」
エペル:「えっ! いったいどうして!? ソリレースの練習中に転んだりしたの!?」
村長:「林檎の皮に滑って、転んだんじゃ。」
エペル:「……え?」
村長:「畑作業の休憩中に林檎を食べようとして自分で剥いた皮で滑ったんだとさ。」
エペル:「……カッコ悪い。」
セベク:「バナナの皮で滑るというのは聞いたことがあるが、林檎というのは初めて聞く。」
ジェイド:「さすが豊作村ですね。」
イデア:「ソリレースの優勝者って、幸運に恵まれるんじゃなかった?」
村長:「そういうわけで今回の『ケルッカロト』、わしらは出場できなくなったんじゃ。」
マルヤ:「なんじゃとっっっ!!!???」
いっ!?
村長:「む、村のみんなが期待してくれていたのに申し訳ない……。」
エペル:「け、怪我ならしょうがないですよ。」
エペル:「僕たちも、なるべく上位でゴール出来るように頑張りますから……」
マルヤ:「なに生温いこと言ってるんだい!!!」
エペル:「ひっ!」
マルヤ:「なるべくゥ!? 違うだろ!!絶対に優勝するんだよ!!!!!」
エペル:「ゆ、優勝!? いきなり言われても……」
ジェイド:「急にハードルを上げてきましたね。」
イデア:「む……無理に決まってますわ……。」
マルヤ:「ソリレース優勝の栄光を、村の外のもんだけのチームに持っていかれるわけにいかん!」
マルヤ:「村長たちの代わりに、なにがなんでもアンタらが優勝するんだ! わかったね!?」
エペル:「そ、それはいくらなんでも無理だよ! 僕以外はみんな未経験なんだから!」
村長:「そ、そうじゃよ、マルヤさん!」
マルヤ:「四の五の抜かすんじゃあないよ!!!」
エペル・村長:「ひっ!」
マルヤ:「やる前から、無理なんて決めつけるんじゃない!」
マルヤ:「種をまかなきゃ林檎の木も生えないし、実だって出来ないだろう!!!!!!!」
グリム:「ば、ばあちゃんの態度がいきなり豹変したんだゾ!?」
エペル:「えっと……おばあちゃんは『ケルッカロト』が大好きなんだ。」
エペル:「毎年「優勝チームは絶対に豊作村から出す!」って言ってて……。」
ジェイド:「それでこの豹変ぶりなのですね。」
エペル:「はい。『ケルッカロト』のこと……特に優勝チームのことになると興奮しすぎて、」
エペル:「いつもの優しいおばあちゃんからは想像できないくらい、荒々しくなっちゃうんです……。」
グリム:「……やっぱりエペルのばあちゃんなんだゾ。」
マルヤ:「アンタたち!! なにがなんでも優勝するんだ!! 」
マルヤ:「わかったね!!」
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