【ストーリー】EPISODE 1 魔法石の消失(フェアリーガラIF)

| EPISODE ◆ 1 魔法石の消失 フェアリーガラIF |
登場人物
オルト、イデア、イグニハイド寮生A、イグニハイド寮生B、クロウリー、レオナ、アズール、マレウス、カリム
テキスト全文
── イグニハイド寮談話室 ──
オルト:「イグニハイド寮のみんな、おはよう!」
オルト:「あれ? みんな、朝から汗だくで走り回ってどうしたの? フィットネスでも始めたのかな。」
ピピピッ
オルト:「ん?温度センサーが異変を感知したってアラームが……」
オルト:「えっ!?いつもより談話室の温度が30度も高い!」
イデア:「オルトォ〜〜〜〜〜!」
オルト:「兄さん!この世の終わりみたいな顔してどうしたの!?」
イデア:「聞いてくだされ! あまりの寝苦しさで目が覚めたところ、自室が凄まじい暑さで……。」
イデア:「拙者のハードディスクが! モニターが!エマージェンシー!!」
オルト:「談話室以外も室温がおかしいの?それでみんなも、こんなに慌ててたのか。」
イグニハイド寮生A:「高温でゲームのハードが壊れたらどうしてくれる!もう手に入らない限定の同梱版デザインなんだぞ!」
イグニハイド寮生B:「うう、氷の魔法でパソコンを冷やすのももう限界……誰か手伝ってくれませぬか!」
今こっちも手が離せない!!!
オルト:「そんなにマシンが大切なら、今すぐ電源を切った方がいいんじゃない?」
オルトは僕たちにライフラインを断ち切れっていうのか!?
オルト:「ラ、ライフライン……こんなときまでシャットダウンの選択肢がないなんて、さすがイグニハイド生。」
オルト:「でもこのままじゃ熱中症になっちゃうよ。」
オルト:「空調設備になにかあったのかな?」
オルト:「僕、学園長のところに行って、直してもらうように頼んでくる!」
イデア:「た、助かる〜〜! よろしく頼みましたぞ!」
── 廊下 ──
オルト:「あ、いたいた。学園長!」
オルト:「イグニハイド寮が大変なんです。寮全体が、サウナみたいに熱くて……」
クロウリー:「えっ! イグニハイドもですか?」
クロウリー:「学園長室の温度もおかしいんです。もう羽根が凍るほど寒くて!」
クロウリー:「学園内の温度調整は、妖精たちにお願いしています。学園が保持する貴重な魔法石から魔力を供給してね。」
クロウリー:「何者かがその魔法石にいたずらをしたのかもしれません。様子を見に行ってきます。」
オルト:「僕も一緒に行きます!」
── 鏡の間 ──
オルト:「その貴重な魔法石って、鏡の間に保管されているんですか?」
クロウリー:「はい。ここは私の許可なしに入室することは禁止………ん?」
クロウリー:「!!!!????」
クロウリー:「な……ない!!!!」
クロウリー:「妖精に魔力を供給していた、大切な魔法石が!!なくなっている!!!」
オルト:「ええっ!?」
クロウリー:「シュラウドくん、各寮長を学園長室に集めてください!」
クロウリー:「至急、寮長会議を開きます!」
── 学園長室 ──
レオナ:「寒ィッ!! なんだこの部屋は……!」
アズール:「ああ、助かりました。オクタヴィネルは朝から暑くて暑くて。干あがる寸前でしたよ。」
マレウス:「ふむ。今朝のディアソムニアよりは、まだいくらかこの部屋の方が温かい。」
クロウリー:「みなさん、お静かに!」
クロウリー:「……お気付きのように、今、学園中の施設の温度調整ができなくなっています。」
クロウリー:「原因は、妖精たちに魔力を供給していた魔法石の消失です。」
イデア:「オルトから聞いたよ。学園長が「ない!」って絶叫してたって。」
クロウリー:「はい……。」
クロウリー:「学園の施設内で四季を通して快適に過ごせるのは、火の妖精をはじめ、水の妖精や風の妖精……」
クロウリー:「さまざまな妖精たちの魔法のおかげです。」
クロウリー:「あの魔法石がなくては、妖精たちに魔力を供給できず、学園内の空調を制御できません。」
クロウリー:「だから鏡の間で、大切に大切に保管していたのに……」
クロウリー:「誰かが盗んだに違いありません!なんてばちあたりな!!」
アズール:「盗まれたのは『妖精が好む質の魔力を供給する』魔法石……ということですよね。」
アズール:「ならば、まず疑うべきは『妖精』では?」
アズール:「そういえば、私たちの中にも妖精がいましたね。非常に大きなサイズの。」
マレウス:「………随分と含みのある物言いだな、アーシェングロット。」
マレウス:「茨の谷の次期当主たる僕が、こそ泥の真似事をするとでも?」
アズール:「いえ、まさか!お気に障ったなら失礼。」
イデア:「つか、マレウス氏は魔法石から供給されるショボい魔力なんてプラスないでしょ。」
イデア:「MPゲージ自動回復付きのチートキャラみたいなもんなんだからさ。」
カリム:「そうそう。ここにいる誰もマレウスが犯人だなんて思ってないよ。」
カリム:「ただもし何か知ってるんだったら教えて欲しいんだ。妖精に関して思いつくこととか、何かないか?」
マレウス:「………そういえば。」
マレウス:「昨夜散歩をしている時、このあたりではあまり見かけない妖精の姿を見た。」
マレウス:「木の葉に身を包んだ、手のひらほどの大きさの妖精だ。」
マレウス:「2人がかりで、虹色の石を重そうに運んでいたが……。」
クロウリー:「虹色の石!? それは、なくなった魔法石に違いありません!!」
クロウリー:「ドラコニアくん。その妖精達はどこに向かっていましたか!?」
マレウス:「植物園のほうだったかな。」
クロウリー:「みなさん、至急植物園に行きましょう!」
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