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【ストーリー】EPISODE 7-18 追想メモリーズ!

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 7-18

追想メモリーズ!
深淵の支配者

登場人物

マレウス


テキスト全文

── オンボロ寮‐自分の部屋 ──


選択肢:

├ [ みんなとお別れ、かぁ…… ]

└ [ なんだか寝付けない…… ]


選択肢:

├ [ この光は…… ]

└ [ 庭に見える影は…… ]


マレウス:「……………………。」


選択肢:

├ [ 雪が降ってるー!? ]

└ [ もう春なのに、真冬みたいに寒い!? ]


マレウス:「…………………」

マレウス:「ん? その声はヒトの子か。」

マレウス:「雪……? ああ、気づかなかった。」

マレウス:「これでは庭の木に霜がおりて枯れてしまうな。」

マレウス:「僕のよくない癖だ。」

マレウス:「幼い頃にも、城を氷漬けにして」

マレウス:「リリアに怒られたことがある。」

マレウス:「僕がようやく2本足で歩き始めた頃の話だ。」

マレウス:「僕が癇癪を起こしたのは、本当にくだらない理由だった。」

マレウス:「一緒に晩餐をとる予定だったおばあさまに急用が入った、」

マレウス:「その程度の。」

マレウス:「けれど、」

マレウス:「その日の僕はどうしても我慢ならなくて……」

マレウス:「気づけば、机も椅子も……」

マレウス:「給仕すらも全てを凍らせていた。」

マレウス:「城の者たちは誰も、」

マレウス:「僕に近づくことができなかった。」

マレウス:「僕に怯え逃げ惑う姿に、また苛立ちが募って……」

マレウス:「いよいよ城中が凍ろうという時。」

マレウス:「近衛兵に呼ばれたリリアが、城へやってきた。」

マレウス:「あいつはまず僕の目をかいくぐって凍っていた家臣たちを解放し……」

マレウス:「その者たちに大量の器とシロップを用意させた。」

マレウス:「リリアはそこらじゅうを凍らせていた氷を砕いてカップに盛り、」

マレウス:「シロップをかけ……」

マレウス:「城の者たちに配って、一緒に食べはじめたんだ。」

マレウス:「今思うと、家臣たちはいい迷惑だっただろう。」

マレウス:「凍えるほど寒い城の中で無理やり氷菓を食べさせられて……」

マレウス:「ふふ。」

マレウス:「大きなテーブルを囲んで「うまい、うまい」と氷菓を食べる者たちを見て、」

マレウス:「僕はひどく羨ましくなってな。」

マレウス:「その頃には少し頭も冷えて、僕は後悔しはじめていた。」

マレウス:「感情に任せてとんでもないことをしてしまったと……」

マレウス:「リリアにもひどく叱られると思った。あいつは本気で怒るととんでもなく怖い。」

マレウス:「普段のあいつを見ていると想像がつかないだろう?」

マレウス:「ふふふ。」

マレウス:「それで、遠くで様子を伺っていた僕に気づいたリリアは魔石器を振り上げると……」

マレウス:「僕を囲んでいた氷を打ち砕いた!」

マレウス:「そして……」

マレウス:「砕いた氷を山盛り器によそうと、」

マレウス:「たっぷりとシロップを掛けた。」

マレウス:「それから怯える僕の手を引き、席に招いて……」

マレウス:「こう言ったんだ。」

マレウス:「「美味いから食べてみろ」」

マレウス:「とな。怒られると思っていたから、拍子抜けした。」

マレウス:「味気ない、シロップを掛けただけの氷だ。」

マレウス:「それでも……」

マレウス:「普段は1人か、おばあさまと2人だけで囲む食卓に、」

マレウス:「たくさんの者が集っているのは悪くない気分だった。」

マレウス:「城の者たちと一緒に氷菓を食べているうちに、いつの間にか僕の苛立ちは収まって……」

マレウス:「氷漬けになっていた城も、」

マレウス:「元に戻った。」

マレウス:「落ち着きを取り戻した僕に向かって、リリアは言った。」

マレウス:「「お前は大きな力を持っている。」

マレウス:「みだりにその力を振りかざしてはならない」」

マレウス:「「この席に座っているのは、今日お前が失いかけた者たちだ」……」

マレウス:「と。」


選択肢:

├ [ きっとツノ太郎は寂しかったんだよね ]

└ [ 寂しい時に友だちが一緒にいてくれてよかったね ]


マレウス:「寂しい?」

マレウス:「僕が?」

マレウス:「どうだろうな……」

マレウス:「1人で過ごすことには慣れている。」

マレウス:「それこそ、まだ卵の殻を破る前から」

マレウス:「僕は1人だったからな。でも……」

マレウス:「確かに、生まれてからはずっとリリアが近くにいた。」

マレウス:「……」

マレウス:「だがこれから先はもう、あいつに叱られることもなくなる。」

マレウス:「くだらないことを話しすぎた。忘れてくれ。」

マレウス:「ユウこそ、こんな時間に庭に出てくるとは珍しい。」

マレウス:「それに、ずっとなにか言いたげな顔をしているな。」

マレウス:「話してみるがいい。」


選択肢:

├ [ 元の世界に帰る方法が見つかるかもしれない ]

└ [ ツノ太郎に協力をお願いしたいことがある ]


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