【ストーリー】EPISODE 7-23 食欲オーネスト!

| EPISODE ◆ 7-23 食欲オーネスト! 深淵の支配者 |
登場人物
リリア、レオナ、ラギー、セベク、シルバー
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐談話室 ──
???:「──失礼します。」
???:「本日はヴァンルージュ様の門出を祝う素晴らしき会にお招きいただき……」
???:「誠にありがとうございます。」
リリア:「これはこれは……驚いたのう。よもやお主らがわしの招待に応じてくれるとは。」
リリア:「よくぞ来てくれた。レオナ、ラギー。」
レオナ:「はっ。よく言うぜ。」
レオナ:「トカゲの周りを飛び回ってるコウモリがわざわざ最後にツラ貸せって言うからには……」
レオナ:「てっきりいつぞやの“お礼”かと思って楽しみにしてたんだがな。」
レオナ:「まさか本当に飲み食いするだけの集まりだとは。」
ラギー:「オレも……」
ラギー:「「今日のメインディッシュはこやつらの丸焼きじゃ~!」」
ラギー:「……とか言われるの覚悟してたッス。」
リリア:「くふふ。マジフト大会(いつぞや)の件については、とっくに手打ちが済んでおろう。」
リリア:「わしもあの時は子猫ども相手に大人げなかったと反省しておる。」
リリア:「お互い水に流そうではないか。」
レオナ:「フン。今日がお前の胡散臭い顔を見る最後の日になるかと思うと、実に清々しい気分だ。」
ラギー:「いやぁ、オレは逆にリリアさんにはキッチリ卒業までこの学園にいて欲しかったッスけどねぇ。」
ラギー:「だってリリアさんが居なくなったら、マレウスさんが野放しになるわけでしょ?」
リリア:「マレウスはああ見えて温厚……ではないが」
リリア:「わざわざ逆鱗で爪とぎしなければむやみやたらと火を吹いたりはせぬ。」
リリア:「今後は好奇心からじゃれついて、ひげを焦がされんよう、せいぜい気をつけるがよい。」
レオナ:「これはこれは、ありがたいご助言を賜り光栄の至り。」
レオナ:「私どもも、ヴァンルージュ様の旅路に幸多からんことをお祈りしております。」
レオナ:「さて……名残惜しくはございますが、我々はここで御暇(おいとま)いたします。」
ラギー:「えっ!? レオナさんもう帰る気ッスか?まだいいじゃないスか。」
レオナ:「はぁ? なんでこんなところに長居しなきゃいけねぇんだ。胸くそわりぃ。」
レオナ:「まだトカゲ野郎も姿を見せてねぇし……」
レオナ:「俺ァ、あの辛気臭いツラを拝む前にさっさと帰りたいんだよ。」
ラギー:「だってせっかくのタダ飯チャンスッスよ!」
ラギー:「自分がメインディッシュにならなくていいなら、食えるだけ食って帰りたいッス!」
リリア:「はっはっは! レオナ、お主はよい後輩を持ったな。」
リリア:「敵陣のまっただ中でもたらふくメシが食えるやつは強いぞ。」
リリア:「せっかくじゃ。もう少し楽しんでいけ、レオナ。」
リリア:「お主が好みそうな飲み物も用意してある。給仕をしている者に声をかけるといい。」
レオナ:「…………はぁ。」
ラギー:「せっかくお呼ばれしたのに、料理に口をつけないで帰るほうが失礼ッスよ。ねっ!」
レオナ:「…………俺はたまにお前の現金さが恐ろしくなることがあるぜ。」
ラギー:「プライドじゃ腹はふくれないんスよ。」
ラギー:「リリアさん、遠慮なくゴチになりまーす!」
ラギー:「あ。それから、どーぞお元気で!」
リリア:「おう。お主らも……と言わずとも、お主らはしぶとく元気にやりそうじゃな。」
セベク:「ぐ、ぐぐぐ……」
セベク:「今日がリリア様の送別会でなければ、」
セベク:「あのような無礼者どもはすぐにディアソムニアから叩き出してやるのに!!!」
シルバー:「その調子だ、セベク。今日は祝いの席。絶対に揉め事を起こすなよ。」
セベク:「お前に言われずとも! 」
セベク:「ぐぬぬ~~~っ!」
リリア:「しかし……マレウスはまだ来ておらんのか。どこで油を売っておるのじゃ。」
シルバー:「リリア先輩。俺がマレウス様を捜してきます。」
セベク:「僕も行く! お前は若様を捜しながら居眠りをし始めるかもしれんからな。」
リリア:「よいよい。お主らもこの宴の席を楽しめ。」
セベク:「しかし……!」
ぐーーーぎゅるるるる~~~!!
リリア:「だーっはははは!! すごい音じゃな!」
リリア:「お主の腹の虫は宴の料理を楽しみたいと鳴いておるようだぞ、セベク!」
セベク:「いえっ、これはっ! 違うんです!」
リリア:「腹が減っては戦はできぬと常々教えてきたじゃろう。」
リリア:「お主らもわしに張り付いていないで、なにかつまんでこい。」
リリア:「マレウスにも招待状は渡してある。そのうちひょっこり現れるであろう。」
セベク:「うぐっ……」
セベク:「で、ではお言葉に甘えて。」
シルバー:「軽く腹を満たしたら、すぐに戻ります。」
リリア:「食事はよく噛んで味わえといつも言っておろうが。ゆっくり食べてこい。」
リリア:「……………………」
リリア:「やれやれ。」
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