【ストーリー】EPISODE 7-24 丁重フェアウェル!

| EPISODE ◆ 7-24 丁重フェアウェル! 深淵の支配者 |
登場人物
アズール、リリア、ジェイド、フロイド
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐談話室 ──
アズール:「リリアさん! このたびは……」
アズール:「『モストロ・ラウンジ』のケータリングサービスをご利用頂きありがとうございました。」
アズール:「いやぁ、それにしても盛大ですね。教員も含めて学園関係者を全員招待なさるとは。」
リリア:「くふふ。王族、貴族に商人に……実に華やかな集まりじゃろう?」
リリア:「わしがあやつにしてやれるのは、これくらいのものだからな。」
アズール:「あやつ……? 今日はリリアさんのお別れ会だったと記憶していますが。」
リリア:「いや、こちらの話じゃ。」
アズール:「今日の料理に使われた食材は、珊瑚の海や陽光の国から取り寄せた一級品ばかり。」
アズール:「旅立ちの日の餞(はなむけ)に、僕から魚料理とデザートを1種ずつプレゼントさせていただきました。」
リリア:「おぉ、太っ腹だのう! ではこれで……」
リリア:「お主らがマジフト大会で、獅子の子らに加担したことはチャラじゃな?」
アズール:「はて? リリアさんが何をおっしゃっているのか、僕にはさっぱり……」
リリア:「くふふ……アズール。過ぎたる欲は身を滅ぼすぞ。重々気をつけるがよい。」
アズール:「最後まで食えない人だな。」
アズール:「先輩からのご指導、ありがたく頂戴します。」
ジェイド:「リリアさん。あなたのマレウスさんをさりげなくもしっかりと補佐する手腕……」
ジェイド:「いつも勉強させていただいていました。」
ジェイド:「普段僕は“技は見て盗め”を信条としているのですが……」
ジェイド:「本日でお別れということで、最後に1つ質問をしても?」
リリア:「もちろん。わしに答えられることなら。」
ジェイド:「マレウスさんのように自由奔放な……」
ジェイド:「失礼。」
ジェイド:「マイペースな方をサポートするスキルは、どのように身につけられたのです?」
リリア:「特別なことはなにもしておらぬ。単に慣れじゃよ。」
リリア:「マレウスの祖母も……母も。」
リリア:「ドラコニア一族は、マレウスとは比べものにならんほど超マイペースで頑固者揃いでな。」
リリア:「どいつもこいつも、わしの言うことなどちっとも聞きゃあしない。」
リリア:「それに比べれば、マレウスなどまだまだ可愛いものよ。」
ジェイド:「なるほど。では学園に入る前から長年、家族ぐるみのお付き合いがあったのですね。」
リリア:「そうじゃ。長い……長い付き合いになる。」
リリア:「それも今日までと思うと、やはりちと寂しいのう。」
フロイド:「えー、寂しいの~?なら、まだ一緒にいりゃあいいのに。」
フロイド:「メンダコちゃんとは学年ちげーし」
フロイド:「学校行事くらいしか絡むタイミングなかったけどさぁ……」
フロイド:「クラゲちゃんから「超つえー」って話は聞いてたし、1回本気でやってみたかったな。」
フロイド:「なんで学校辞めちゃうの?」
リリア:「……あやつらに「超よえー」姿を見せたくなかったからじゃ。」
フロイド:「あ? ゴメン、周りうるせーから聞こえなかった。」
リリア:「魔法が使えない者は、特例を除きこの学園に籍を置くことはできない。」
リリア:「わしもそれに従い去るというだけの話よ。」
リリア:「在学中に生意気な後輩の鼻っ柱を折ってやれず、わしも残念じゃ。」
フロイド:「は~? 言うじゃん。オレ、簡単に折られる気ねーけど?」
フロイド:「ま……でも、これでお別れだし。一応年長者を敬って、そういうことにしといてあげる。」
フロイド:「んじゃ、メンダコちゃん。元気でねぇ。」
リリア:「お主らも元気でな、悪(あく)たれ小僧ども。」
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