【ストーリー】EPISODE 7-26 吃驚トゥルース!

| EPISODE ◆ 7-26 吃驚トゥルース! 深淵の支配者 |
登場人物
ルーク、リリア、ヴィル、セベク
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐談話室 ──
ルーク:「やあ、お話中失礼するよ、ムシュー・好奇心。ムシュー・クロコダイル。」
ルーク:「今宵は『リリア・ヴァンルージュ お別れ会』にお招きいただきありがとう。」
リリア:「ふたりとも、よくぞきてくれた。さすがは美しき女王の信奉者ポムフィオーレ。」
リリア:「現れただけで場がいっそう華やかになるわい。」
ヴィル:「――」
ヴィル:「リリア、単刀直入に言うわ。」
ヴィル:「どうにもならないの?」
リリア:「どうにも、とは?」
ヴィル:「アンタが魔法の力を失い、この学園を去ることについて。」
ヴィル:「マレウスは冥府で魔力を使い果たしシワシワになったアタシに、」
ヴィル:「自分の魔力を分け与えてくれた。」
ヴィル:「おかげでアタシは今、元通りの生活が送れてる。」
ヴィル:「リリアにも、同じように魔力を分け与えることはできないの?」
リリア:「マレウスも言っておったじゃろう。「時を戻すことはできない」と。」
リリア:「わしが魔力を失ったのは、ヴィルのように外的要因によるものではない。」
ヴィル:「どういうこと?」
リリア:「わしはただ、老いただけじゃ。」
ヴィル:「老いた……って。アンタ、アタシたちと同じ18歳じゃ……?」
リリア:「わしはもうじき、700歳になる。」
ルーク・ヴィル:「ななひゃくさい~~~~!?」
セベク:「おい、声が大きいぞ!! 人間!!!」
セベク:「リリア様は長命な妖精族であらせられる。なにを驚くことがあるというのだ。」
ヴィル:「だ、だって……今までずっと同い年だと思って接してきたのよ。」
ヴィル:「急に700歳なんて言われたら、誰だって驚くに決まってるでしょう!?」
ルーク:「なんということだ、ムシュー・好奇心。」
ルーク:「常々キミは18歳らしからぬ達観した物言いをすると思ってはいたけれど……」
ルーク:「まさかそれほど人生の大先輩だったとは。」
リリア:「くふふ。ちょっとサバよみすぎちゃったかのぅ。」
ヴィル:「日常茶飯事の芸能界でも流石にないわよ、680年もサバをよむなんて!」
ルーク:「ということは、もしや竜の君(ロア・ドゥ・ドラゴン)も……?」
リリア:「いいや。あやつはわしよりずーっと若いぞ。お主らよりは“少し”年上だが。」
リリア:「ドラゴンを祖とするドラコニア一族は、妖精族の中でもとびきり長く生きる。」
リリア:「200歳はひよっこ、500歳でまだまだ若輩、1000歳でようやく一人前じゃな。」
ルーク:「サ・アロール!」
ルーク:「妖精族が長寿とは聞いていたけれど、まさかそれほどとは……。」
リリア:「わしの一族も1000年ほどは生きると言われておったが……」
リリア:「少々若い頃に無茶をしすぎたらしい。予想より、ガタがくるのが早かった。」
ヴィル:「無茶って……?」
リリア:「誰だって若い頃にはヤンチャするものじゃろ?」
セベク:「おやめください、ヤンチャだなどと!」
セベク:「リリア様はお若い頃、身命を賭して茨の谷に尽くされたと祖父より聞いております。」
リリア:「バウルのやつ、何百年同じ話しとるんじゃ。懐古厨は若者に嫌われるぞ。」
リリア:「しかし、若気の至りでやらかしたヤンチャは数あれど……」
リリア:「ここ2年ほどネトゲにハマって、年甲斐もなく連日朝までゲームしてたのが、」
リリア:「正直1番アカンやつだったかもしれん。」
リリア:「お主らも、ゲームは程々にしておけよ。」
リリア:「はっはっは!」
ヴィル:「呆れた。アンタこそ、これからはもっと自己管理をしっかりなさい。」
ヴィル:「………………」
ヴィル:「ふふっ。」
ヴィル:「不思議ね。本当の年齢を聞いても、アタシの中のリリアは同級生のリリアのままだわ。」
ルーク:「そうだね。私も同じ気持ちだよ。」
ルーク:「青春を共に分かち合うのに、年齢は関係ないということさ。」
リリア:「嬉しいことを言ってくれるのう。」
リリア:「ヴィル、ルーク。」
リリア:「この夜を存分に楽しんでいってくれ。」
ルーク:「ウィ! メルシー、ムシュー・好奇心。」
ヴィル:「ええ。最後まで楽しみましょう!」
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