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【ストーリー】EPISODE 7-30 失敗クエスト!

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最終更新者: novira

EPISODE ◆ 7-30

失敗クエスト!
深淵の支配者

登場人物

オルト、エース、グリム、デュース


テキスト全文

── ディアソムニア寮‐談話室 ──


オルト:「わあ……すごい人。」

オルト:「ホールから談話室まで開放して、とても盛大なパーティーだな。」

オルト:「来てないのは兄さんくらいだったりして……」

エース:「あっ、オルト! こっちこっち。」

オルト:「みんなも参加してたんだね。」

グリム:「もぐもぐ……おせーんだゾ、オルト! このうんまい肉料理、もう無くなっちまったんじゃねーか?」

オルト:「ふふっ。ありがとう。僕にエネルギーの経口摂取は必要ないから大丈夫。」

デュース:「随分来るのが遅かったな。何かあったのか?」

オルト:「兄さんをこのパーティーに連れ出す高難易度クエストにトライしてたんだよ。」

エース:「なるほどー。で、その様子を見るにクエストクリアならずってカンジ?」

オルト:「今日はいつにも増して防御が固かったね。」

オルト:「昨日ショックなことがあったせいか、どうしても参加する気になれないんだってさ。」


選択肢:

├ [ ショックなことって? ]

└ [ そういう気分の時もあるよ ]


── 分岐:【ショックなことって?】 ──

オルト:「実は、兄さんがずっと仲良くしてたネトゲ友だちが引退しちゃったんだ。」


── 分岐:【そういう気分の時もあるよ】 ──

オルト:「まぁ、兄さんがパーティー参加に乗り気になるほうがSSR(超絶レア)ではあるんだけど。」

オルト:「実は、兄さんがずっと仲良くしてたネトゲ友だちが引退しちゃったんだ。」


────

オルト:「オフでの連絡先も一切交換してなかったみたいで。」

オルト:「すっぱり縁が切れちゃったって落ち込んでた。」

デュース:「え……ずっと仲良くしてたのに、今まで連絡先を知らなかったのか?」

オルト:「付き合いが長いのにお互いの連絡先や素性を知らないなんて、ネット上ではよくあることだよ。」

オルト:「特に兄さんはゲーム用のマジカメアカウントではプライベートなことは一切話さないし……」

オルト:「相手の人も同じだったみたいで。だからこそ兄さんと気が合ったんじゃないかな。」

グリム:「あのジメジメイデアと気が合う友だちかぁ。」

グリム:「きっとソイツも雨漏りで水浸しになった絨毯みてーにジメジメしてたに違いねーんだゾ。」

オルト:「う、うーん。兄さんはネット上だとリアルほどジメジメしてない……」

オルト:「っていうか」

オルト:「むしろハイテンションなほうかも?」

デュース:「シュラウド先輩が!?」

エース:「まあ、リアルとネット上ではキャラが別人ってのはあるあるでしょ。」

エース:「年齢、性別、見た目、性格……好きに自分を装えるのがネットじゃん。」

オルト:「僕からすると、ネット上の匿名性なんて無いに等しいし……」

オルト:「兄さんのネトゲ友だちの素性を暴くのも簡単なんだけど。」

エース:「うわ、イグニハイド寮生こっわ。」

オルト:「でも兄さんが今回はするなって言うんだもん。」

デュース:「そうか。もし相手の素性を無理やり知ったとしても、連絡をとれば、自分の素性も明かすことになる。」

デュース:「それは少し勇気がいるかもしれない。」

エース:「まず、連絡先交換してない相手から急に連絡きたら普通にビビるし引くでしょ。」

オルト:「だよねー。」

オルト:「はぁ……兄さんにとって貴重な、生きた人間のお友だちだったのになぁ。」

オルト:「兄さんのネトゲ友だち、『マッスル紅』さん。」

オルト:「チャットの文面からして落ち着いた成人男性だろうって兄さんは言うんだけど……」

オルト:「ネタ装備で高難易度クエ攻略に挑んだり、危ないギミックをわざわざ踏みに行って床を舐めたり」

オルト:「けっこうユニークなプレイをするんだよね。」

オルト:「ハンドルネームからしても、リアルでは風変わりな人物である可能性も捨てきれない。」

オルト:「例えば……ほら。あんな感じの……」


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