【ストーリー】EPISODE 7-39 混濁リコレクション!

| EPISODE ◆ 7-39 混濁リコレクション! 深淵の支配者 |
登場人物
イデア、マレウス、リリア、イグニハイド寮生、イグニハイド新入生A、イグニハイド新入生B、オルト
テキスト全文
── 中庭 ──
イデア:「ふー……もうすぐ入学式が始まる……妙に緊張してきた。」
イデア:「なんだか入学式では良くないことが起こりそうな、嫌な予感がするんだよなぁ。」
イデア:「っていうか、なんで寮長の挨拶なんかあるの?」
イデア:「新入生だってさ、いきなり知らん人に「入学おめでとうございます」とか言われても」
イデア:「「あんた誰?」ってなるだろ普通に……。」
???:「そこにいるのはシュラウドか?」
イデア:「ファッ!?」
マレウス:「やはりシュラウドか。珍しいな。」
イデア:「マ、マレウス氏……なんでここに。」
マレウス:「いつぶりだ? ふふ、寮長になったお前を見た記憶がほとんどない。」
イデア:「(マレウス・ドラコニア……茨の谷の次期王にしてディアソムニア寮の寮長!)」
イデア:「(どう考えても式典の主役になるはずのウルトラSSRキャラが、どうしてこんなところに!?)」
マレウス:「それも外で見かけるとは。こんなところでなにを?」
イデア:「あっ……ぼ、僕も今日は君と同じ……で……出ようと、思って。」
マレウス:「なるほど、僕と同じか。」
イデア:「ん? なんか鳴ってる。」
マレウス:「あぁ……こいつだ。」
マレウス:「どうやら腹が減ったらしい。さて、今日はどんなエサをやろうか……。」
イデア:「ちょ!!!! それがおがおドラコーンくんじゃん! しかも初代!!」
マレウス:「ほう、これを知っているのか?」
イデア:「知ってるけど、僕が遊んでたのは液晶がカラーになってる世代のやつだよ。」
イデア:「うわー、しかも初代の機体じゃん!
まだ現役で遊んでる人いたんだ。」
マレウス:「……ああ。何度か壊れたが、修理させた。」
マレウス:「これから先も管理を怠らず、永く永く……大切にしていくつもりだ。」
イデア:「へぇー。そんだけ大事にされてたら、そのドラコーンくんもさぞ幸せでしょうな。」
マレウス:「……ふふふ。皆も同じように思ってくれていればいいが。」
イデア:「え? みんなって……?」
リリア:「おーい、マレウス! どこにおるのじゃ。」
マレウス:「リリア。僕はここだ。」
リリア:「まったく、捜したぞ……」
リリア:「おっ? そこに見えるはイグニハイドの新寮長、イデア・シュラウドではないか。」
イデア:「へぁっ……ど……ども……。」
リリア:「寮長同士で親睦を深めておったのだな。良きことじゃ。」
イデア:「い、い、いや……そういうわけでは……。」
リリア:「じゃが、もうすぐ入学式が始まる。寮長、それも3年生のお主らが揃って遅刻では示しがつかんぞ。」
マレウス:「そうだな。では、鏡の間へ向かうとしよう。」
イデア:「………………」
イデア:「あれ? なんか………このシーンどこかで……。」
マレウス:「シュラウド? どうした?」
イデア:「あ、いや……なんでもない、デス。」
マレウス:「ふふ……変なやつだ。」
── 鏡の間‐入学式会場 ──
イデア:「(…………なんか、身構えてた割に拍子抜けするくらいあっさり終わったな)」
イデア:「(もちろん、何も起こらないに越したことないんですが)」
イグニハイド寮生:「シュラウド寮長。そろそろイグニハイドも移動を始めましょう。」
イデア:「あ……りょ。じゃあ新入生は僕についてきて。」
マレウス:「僕はマレウス・ドラコニア。ディアソムニア寮の寮長だ。」
マレウス:「お前たちの入寮を歓迎する。後についてくるがいい。」
イグニハイド新入生A:「見ろよ、マレウス・ドラコニア……本物だ。」
イグニハイド新入生B:「ドラゴンの末裔って本当なのかな。遠くにいるのに威圧感エグ……。」
イグニハイド寮生:「新入生、よそ見するな。学園内は広いから迷うぞ。」
イデア:「……………………?」
イグニハイド寮生:「シュラウド寮長? どうしたんですかキョロキョロして。何か忘れ物でも?」
イデア:「いや、そういうんじゃないんだけど…………。」
イデア:「……ま、いいか。」
── イグニハイド寮‐イデアの部屋 ──
オルト:「へぇ、じゃあ兄ちゃんの寮長としての初仕事は大成功だったんだ。」
イデア:「大成功ってわけじゃないけど、まあ、つつがなく……。」
イデア:「そういうオルトは?」
オルト:「「1年の頃は4人部屋でプライベートがなくて最悪だった」って兄ちゃんに散々脅かされてたから、」
オルト:「こっちの学校も寮生活って聞いて、どうなるんだろうって緊張してたけど……」
オルト:「僕、ルームメイトたちとはうまくやっていけそうだよ。」
オルト:「さっきもゲームとスポーツの話で盛り上がっちゃった。」
イデア:「ま、オルトは拙者と違って陽の者ですからなぁ。」
イデア:「キラキラ系陽キャ揃いと名高い」
イデア:「ロイヤルソードアカデミーから入学許可証が届いたのも、納得感ありますわ。」
イデア:「……よかったよ。お前に新しい友だちができて。」
オルト:「うん。…………」
オルト:「あ、やばっ! 寮長が見回りにきたみたい。消灯の時間だ。」
オルト:「また電話するね、兄ちゃん。おやすみ!」
イデア:「おやすみ、オルト。」
イデア:「はぁ……これからまた新しい1年が始まるのか……。」
イデア:「……………………………………。」
イデア:「……なんだろ……」
イデア:「なんか、すごく大事なことを忘れてる気がするんだけど………。」
イデア:「………ま、いいか。」
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