【ストーリー】EPISODE 7-91 内密コール!

| EPISODE ◆ 7-91 内密コール! 深淵の支配者 |
登場人物
セベク、シルバー、グリム、バウル、リリア
テキスト全文
セベク:「ふん、雑魚め。もはや『闇』など僕たちの敵ではない!」
シルバー:「!! 」
シルバー:「シッ!」
セベク:「ふがっ!?」
シルバー:「誰かの話し声がする。2時の方向だ。行ってみよう。」
セベク:「もがもがっ!!」
シルバー:「ここは……竜の都?」
グリム:「『闇』の中でシルバーを捜してた時と同じだ。」
グリム:「オレ様たち、ゴーストみてぇに身体が透けてるんだゾ。」
セベク:「もがもが! ふががっ……」
セベク:「プハッ!おい、いつまで僕の口を塞いでいるのだシルバー!」
シルバー:「!! 」
シルバー:「シッ!」
セベク:「ふがっ!?」
バウル:「ヴァンルージュ殿。急にお呼び立てして申し訳ありません。……来ていただけてホッといたしました。」
リリア:「10年ぶりだな、バウル。」
!!
バウル:「年始の葉書にも返事がないので心配していたのですが……お元気そうで何よりです。」
リリア:「白々しい。今回お前がよこした手紙……使われていた便箋に刻まれた紋は、ドラコニア一族のものだ。」
リリア:「つまり、俺を呼び出したのは女王陛下の命令だろ。……一体、何の用だ?」
リリア:「俺に王都の門をくぐらせたと知れば、元老院や貴族どもはいい顔をしないだろう。」
リリア:「マレフィシア様も、あの連中の意見は無視できないはずだが……。」
バウル:「ええ、ですから私が密使(みっし)役を。それにしても……」
バウル:「さすがはヴァンルージュ殿。その気配の消し方は現役時代となんら遜色ありませんな。」
バウル:「……どうぞこちらへ。」
リリア:「……?」
シルバー:「……あの戦いが終わってから、10年後の夢の中にいるようだ。」
グリム:「こっそり後をついていってみるんだゾ。」
リリア:「ここは……『揺籃の塔』?」
バウル:「はい。塔の上ではお世継ぎが……マレウス様の卵が眠っております。」
バウル:「本来この塔はやむを得ぬ事情で王族が卵を抱けぬ際に、一時的にその卵を預ける揺籠(ゆりかご)。」
リリア:「ようは竜の孵卵器(ふらんき)だろ。ドラゴンの卵は魔力と愛情を注がないと育たねぇからな。」
リリア:「で……今この塔に魔力を送ってるのは、マレフィシア様だよな?」
リリア:「親から直接魔力と愛情を受けられない以上、通常より孵化には時間がかかるだろうと思っていた。」
リリア:「だが、流石に10年経っても世継ぎ誕生の報を聞けないとは思わなかったぜ。」
バウル:「実は……本日あなたを呼び出したのは、その卵の孵化に関して重大な問題が生じたからなのです。」
リリア:「……問題?」
バウル:「はい。最初の5年ほどは、卵はマレフィシア様から魔力供給を受け……」
バウル:「緩やかではありますが、確実に成長していました。」
バウル:「しかし……しばらくすると、魔力の供給を拒絶するようになったのです。」
リリア:「なんだと?」
バウル:「医者たちが「塔に魔力を送るより、直接卵を抱いた方が魔力も愛情も受け取りやすいはず」と言うので、」
バウル:「マレフィシア様は公務の合間を縫って塔へお越しになり、卵を抱いてくださるのですが……」
バウル:「それすらも、あまり効果がありません。」
リリア:「拒絶…………まさか、祖母といえど親ではないからか?」
リリア:「ありえない。マレウスは目も開いてねぇどころか、まだ卵の中にいるんだぞ。」
リリア:「自分に注がれてる魔力や愛情が誰のものかなんて、分かるはずがねぇだろ!」
バウル:「……国中の医者を呼びつけて診せましたが、未だ原因は不明です。」
バウル:「ただ、分かっていることは1つ。」
バウル:「このままでは、マレウス様も遠からず星に還ってしまうということです。」
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