【ストーリー】EPISODE 7-140 灼熱シーク!

| EPISODE ◆ 7-140 灼熱シーク! 深淵の支配者 |
登場人物
ヴィル、シルバー、セベク、オルト、グリム、イデア
テキスト全文
── 夢の回廊 ──
ヴィル:「イヤーーーーーーーッ!!!!」
ヴィル:「こんなの聞いてない! 早く終わって~~~!」
シルバー:「ヴ、ヴィル先輩……ッ!も、もう移動は終わっているッ……!」
ヴィル:「誰かーッ! キャーー!!」
ヴィル:「……え? もう終わっている?」
シルバー:「……途中からヴィル先輩の腕に締め上げられてまったく身動きが取れなかった。」
シルバー:「親父殿との組み手中にかけられた関節技を思い出す……。」
シルバー:「俺1人だけなら着地体勢が取れなかっただろう。オルトの誘導に感謝する。」
セベク:「移動中ずっと叫び続けるとは、なんという肺活量と声量だ。」
セベク:「耳がどうにかなるかと思ったぞ!」
オルト:「声量に関してはセベクさんも人のこと言えないと思うけど。」
ヴィル:「……ミキサーにかけられる冷凍ブルーベリーって、きっとこんな気持ちね……。」
シルバー:「その……スマートにエスコートできず、すまない。」
ヴィル:「ゴホン!」
ヴィル:「勘違いしないで。シルバーを責めてるわけじゃないわ。」
ヴィル:「少し驚いて、取り乱してしまっただけよ。」
ヴィル:「……何よ、グリム! ニヤニヤしないで。」
ヴィル:「ちょっと、ユウ! アンタ、夢から夢への移動がこんな荒っぽいって知ってたの?」
選択肢:
├ [ 知ってました…… ]
└ [ はい。でも面白いから黙ってました! ]
ヴィル:「知ってたなら先に言いなさい!」
グリム:「オレ様たちだって最初は知らなくてひでー目にあったんだ。」
グリム:「ヴィルだけ心構えできるなんてフコーヘーだろ。」
ヴィル:「まったく、うちの学園の生徒ってみんなそう。ああもう、ヘアセットもメイクも寮服もめちゃくちゃ!」
イデア:「ヒーーーッハハハァ!」
イデア:「まさか“あの”ヴィル氏の濁点まみれの汚い悲鳴が聞けるとは思いませんでしたぞ!」
イデア:「自分のとこの寮生に情けない姿を見せずに済んでラッキーでしたな。」
ヴィル:「黙りなさい、イデア。その液晶を叩き割られたいの?」
イデア:「フヒヒッ! どうぞ?液晶が割られても拙者にダメージは通りませんし。」
イデア:「しかもここはイマジネーションの世界!残機はいくらでも補填できますゆえ~。」
オルト:「はいは~い! ふたりとも、早速喧嘩しないのっ!」
グリム:「オルトの言う通りなんだゾ。ほーんと、緊張感のねぇヤツら。」
ヴィル:「グリムに言われるなんて屈辱の極み……。」
ヴィル:「とはいえ、もっともな指摘だわ。」
ヴィル:「早く夢の主を捜し出して、覚醒に導きましょう。」
シルバー:「ああ。ここは……どうやら、学園ではないようだな。」
ヴィル:「学園の外なら、寮服だと目立つわね。まずは制服に着替えましょう。」
『ドリームフォーム・チェンジ!』
セベク:「よし。早速夢の主を捜し始めよう。」
じり……じり……
グリム:「あそこに見える建物はなんだ? 玉ねぎみてーな屋根がスカラビアに似てるんだゾ。」
じり……じり……
オルト:「あれは『熱砂の国』の伝統的な建築様式だね。どこもかしこもピカピカで真新しい。」
じり……じり……
ヴィル:「肌を突き刺すような強い日差し。」
ヴィル:「なにより……」
すっっっっっっごく暑い!!!
セベク:「うう、立っているだけで汗が吹き出してくるぞ!」
イデア:「ま、まずい……」
イデア:「これ以上タブレット内部の温度が上昇するとシャットダウンしてしまう!」
イデア:「くっ、拙者のデバイス機器に対するイマジネーション強度が高すぎるせいで……!」
グリム:「ふな~~~っ! オレ様、地面が熱くて肉球がヒリヒリしてきた! もう我慢できねーんだゾ~!」
グリム:「あそこの噴水で水浴びだ!」
グリム:「せいやっ!」
セベク:「グリム、貴様公共の場で何をっ!?」
ザバーン!!
グリム:「ぷぁ~~~っ。アツアツだった肉球がじゅわ~っと冷えていくんだゾ~。」
ヴィル:「ああ、もう。噴水はプールじゃないのよ。さっさと上がっていらっしゃい!」
シルバー:「ん? グリムが飛び込んだ噴水の中央に建っている金色の像……」
シルバー:「このご老人はどこかで見たことがある気がする。」
???:「そのじーさんは、伝説のオアシスの名君。」
???:「すげー正直者で、心配事があれば包み隠さず何でも臣下に相談し……」
???:「一緒に解決策を探した。」
???:「しかも、時代の変化に合わせて積極的に法律の改正もしたらしいぜ。」
???:「かっけーよな!」
???:「この『カスルサルタナートアカデミー』は、オアシスの名君の寛大な精神を大事にしてる学校なんだ。」
グリム:「オ、オメーは……」
カリム!
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