【ストーリー】EPISODE 7-142 談話カルチュラル!

| EPISODE ◆ 7-142 談話カルチュラル! 深淵の支配者 |
登場人物
グリム、カリム、ヴィル、セベク、シルバー、イデア、オルト、ジャミル?
テキスト全文
── 熱砂の国‐カスルサルタナートアカデミー ──
グリム:「ふな~。でっけーうちわで扇いでくれて、」
グリム:「風がそよそよ気持ちいいんだゾ~。」
カリム:「だろ?熱砂の国は日差しは強いけど……」
カリム:「湿気が少なくてカラッとしてるから日陰に入っちまえば結構涼しいんだ。」
カリム:「ほら、この青カビチーズを載せたクラッカーが美味いぞ。じゃんじゃん食え!」
グリム:「ふなっ! カビのクラッカー!?それだけはいらねぇんだゾ!」
ヴィル:「それにしても、アンタの面倒を見るためだけに随分沢山のスタッフがいるのね。」
ヴィル:「うちの学校にもアンタのような大富豪がいるけど……彼がつれている従者は1人だけよ。」
カリム:「へぇ。きっとソイツの従者はめちゃくちゃデキるヤツなんだろうな!」
カリム:「ウチの学校は、オレみたいに従者を何人も連れてきてるヤツがけっこういるぜ。」
セベク:「なんと!」
セベク:「羨ましい……ナイトレイブンカレッジは、闇の鏡に選ばれた者だけが学園内に滞在を許される。」
セベク:「僕が若様のお側でお仕えするためには、入学資格を得るしか道は無かった。」
カリム:「へー、セベクは誰かに仕えてるのか?」
セベク:「うむ。僕がお仕えしているのは茨の谷の次期当主にしてディアソムニア寮長であらせられる……」
セベク:「マレウス・ドラコニア様だ!」
カリム:「茨の谷か。とーちゃんから話を聞いたことがあるぞ。たしか妖精の国で、製糸業が有名……だっけ?」
カリム:「特別な虫の繭や植物から作られる反物や、刺繍が見事だって聞いたぜ。」
カリム:「あそこの国の品は、とーちゃんでもめったにお目にかかれない希少品なんだとか。」
シルバー:「ああ、茨の谷の伝統衣装には見事な刺繍が施されている。よく知っているな。」
カリム:「へへ。全部とーちゃんからの受け売りだけど。」
セベク:「茨の谷の刺繍工芸の素晴らしさは……」
セベク:「永きにわたり職人の技術が継承され、研鑽し続けてきたからこそのものだ。」
セベク:「人間の国には、娘の命のために製糸業を滅ぼしかけた愚王もいるらしいがな。」
シルバー:「呪いにかかり、眠りについた姫の伝承に登場する父王の話か。」
カリム:「眠りについた姫の伝承って?」
セベク:「とある国の話だ。姫が生まれたことを祝う宴席に招かれざる客が現れた。」
セベク:「その者は、すべての悪の支配者とも呼ばれる悪い魔女。魔女は姫に呪いをかけた。」
セベク:「それは「16歳の誕生日、姫は糸車の針に指を突き刺し、長い眠りにつくだろう」という呪いで……」
セベク:「呪いを恐れた王が、姫を守るために国中の糸車を焼いてしまったという。」
カリム:「えっ! それで、その姫さんはどうなったんだ?」
セベク:「話せば長くなるので省略するが、紆余曲折の末に呪いは解け、姫は末永く平和に暮らしたらしい。」
ヴィル:「魔法史の授業で少しだけ出てきたトピックね。」
ヴィル:「アタシは、娘のために一大産業を滅ぼすなんてとんでもない親バカな王だと思ったけれど。」
カリム:「そーか? 子どものためならなんでもしてやりたいのが、親ってもんだろ。」
カリム:「オアシスの名君も、娘のために法律を変えたって逸話が残ってるぜ。」
カリム:「昔は姫は王子としか結婚しちゃいけないってとんでもねー法律があった。」
カリム:「でも、名君の娘は貧しい青年に恋をしたんだ。」
カリム:「オアシスの名君は最初こそ反対してたけど、なんやかんやあって結局青年を認めて……」
カリム:「姫が好きなヤツと結婚できるように、法律を変えたんだってさ。」
カリム:「すげーいい話だよな~。」
グリム:「……なぁ。カリムのヤツ、普段と全然変わらなくねえか?」
ヴィル:「そうね。現実と大きく違っているのは、ナイトレイブンカレッジに入学していないという点……。」
イデア:「一般人なら早々にエグめの齟齬が発生して脆弱性が露呈しそうな夢だけど……」
イデア:「カリム氏は世界有数の大富豪。」
イデア:「アジーム家の財力をもってすれば、現実でも簡単に学校を設立できるでしょうからな。」
オルト:「カリムさん、漫画やアニメの富豪キャラそのものだもんね……。」
選択肢:
├ [ 何もかも規格外ですよね ]
└ [ (シュラウド家も相当では……?) ]
イデア:「カリム氏の場合は、本人のイマジネーション強度が」
イデア:「高いというより……」
イデア:「現実でも非現実的な」
イデア:「大富豪である+(プラス)」
イデア:「細かいことを」
イデア:「一切気にしない大雑把な性格が夢の補強を手助けしてる。」
ヴィル:「……でも、少し意外だわ。」
オルト:「意外って、何が?」
ヴィル:「カリムがナイトレイブンカレッジを忘れていることよ。」
ヴィル:「アタシが知る生徒の中でも、あの子は学園生活を心から楽しんでいる様子だったから。」
オルト:「まだパターン化できるほどの検証材料がないから、あくまで憶測での発言になってしまうけど……」
オルト:「この夢のカリムさんがナイトレイブンカレッジに通っていないこと =(イコール)、」
オルト:「彼が学園生活に不満を抱いていた……ではないはずだよ。」
ヴィル:「どういうこと?」
オルト:「ヴィルさんも夢の中ではナイトレイブンカレッジに通ってなかったよね。」
オルト:「それは、あなたが日頃から芸能活動をセーブして学業に専念したことを後悔して過ごしていたから?」
ヴィル:「まさか! そんなわけないでしょう……」
ヴィル:「あ。」
オルト:「でしょ? 人間の思考回路……心って、意外と複雑なんだ。」
ヴィル:「……アンタに気付かされるなんて、アタシもまだまだね。」
イデア:「ふぅむ……このパターンはルーク氏のように」
イデア:「『ナイトレイブンカレッジに入学するルートで起きる悲劇』を回避したルートなのかもしれませんな。」
グリム:「カリムがナイトレイブンカレッジに入学するルートで起きる悲劇……」
グリム:「あっ!」
選択肢:
├ [ もしかしてウインターホリデーの……? ]
└ [ 時空の果てまでふっ飛ばされた、あの……? ]
???:「お前たち……何を騒いでいる?」
!!
???:「どういうことだ、カリム。客を呼ぶなんて、俺は聞いていないが?」
グリム:「こ、この声は……!」
???:「客を呼ぶときは、必ず先に報告しろと言ったはずだ。」
???:「そうすれば……」
ジャミル?:「もっと凄い食事と、音楽隊を用意できたのに~!」
ジャミル/ジャミル氏/ジャミルさん/ジャミル先輩ーーーーー!?
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