【ストーリー】EPISODE 7-147 盛況アライブ!

| EPISODE ◆ 7-147 盛況アライブ! 深淵の支配者 |
登場人物
イデア、オルト、カリム、ヴィル、シルバー、セベク、グリム、店主
テキスト全文
── 夢の回廊 ──
イデア:「オルト、ちゃんと全員揃ってるか確認お願い。」
オルト:「いち、に、さん……全員無事に移動できてるよ。みんな、どこも不調はない?」
カリム:「め~~~っちゃくちゃ気持ちよかった!!なんだ今の!?」
カリム:「魔法の絨毯でカッ飛ばした時みたいにスカッとしたぜ。シルバーのユニーク魔法、すごいな!」
ヴィル:「……………………。」
オルト:「待って! ヴィルさんの霊素の構成バランスに乱れが生じてる。」
オルト:「顔が真っ青だ。大丈夫?」
ヴィル:「飛行術は苦手じゃないし、三半規管は弱くないつもりだったけど……」
ヴィル:「き、気分が……うっ!」
シルバー:「ヴィル先輩、あちらの木陰に座って少し休憩しよう。」
ヴィル:「ありがとう。アタシとしたことが……足を引っ張ってしまうなんて、情けないわね。」
カリム:「そんなこと気にすんなよ。落ち着くまでゆっくり座って休め、な?」
セベク:「……とはいえ、ヴィル先輩が回復するまで全員で待機しているというのも時間が勿体無い。」
セベク:「二手に分かれないか?」
シルバー:「しかし、夢の中で別行動をするのは少々心配が……。」
イデア:「現状、その夢(サーバー)の魔法構築式は安定してる。」
イデア:「『闇』(ゲームマスター)を引き寄せるような行動をしなければ、別行動をしても問題ないと思うよ。」
イデア:「『S.T.Y.X.』のエンジニアも、常に君たちの霊素反応をリモートモニタリングしてるしね。」
オルト:「じゃあ、僕とシルバーさんはヴィルさんに付き添うよ。」
セベク:「いいだろう。では、僕たちは夢の主の探索にあたる。」
シルバー:「過去の経験上、夢の主は夢を渡った地点からそう遠くない場所にいることがほとんどだ。」
シルバー:「ジャミルはきっとこの近くにいるはず。」
シルバー:「ヴィル先輩の具合が良くなったら、俺たちもすぐに追いかける。」
シルバー:「事を急いて、無茶な行動はするなよ。」
セベク:「ふん。心配は無用だ。僕やユウたちも、夢の中での行動にかなり慣れてきているからな。」
セベク:「何か異変があればすぐに引き返してくる。」
オルト:「兄さん、何かあったらすぐに僕に連絡して。」
イデア:「りょ。見守りモードにしておきますわ。」
セベク:「街を探索するなら制服に着替えておいたほうがよさそうだ。」
セベク:「しかし……ジャミル先輩の夢の中もとても暑いな。」
セベク:「たくさんの出店が並んでいて、人間がうじゃうじゃいる。」
カリム:「ここ、絹の街のラクダバザールだ!どの屋台にも見覚えがあるぜ。」
── 熱砂の国‐ラクダバザール ──
イデア:「絹の街……たしか、ジャミル氏の出身地だっけ。調書に書いてあった記憶がある。」
カリム:「そうそう。オレとジャミルの生まれ故郷。」
カリム:「で、ラクダバザールはここいらでとれた生鮮食品がたくさん集まる市場なんだ。」
グリム:「ふな~~。あちこちからスパイスと肉の焼けるいい匂いがするんだゾ! それに、果物の甘~い香り!」
カリム:「あれはシャーワルマーっていって、肉と野菜を薄いパンで巻いたヤツだ。すげー美味いぜ!」
セベク:「隣の店で売っている果物も、どれも色鮮やかで見事だな。見たことがない珍しいものも多い。」
カリム:「そうだ! あのココナッツジュースをヴィルに持っていってやろう。」
カリム:「よく冷えててさっぱりしてるから、あれを飲めばきっとヴィルの気分も良くなるはずだ。」
グリム:「ジュース! ウマそうなんだゾ~!」
イデア:「うーん。飲食によるメンタル回復効果は馬鹿にできないけど、所詮は“疑似体験”だしな……。」
イデア:「げ、現金はアイテムとしてサポートツールにセットしてないし、今はやめといたほうが……。」
セベク:「イデア先輩の言う通りだ。まだジャミル先輩も見つけられていないし、慎重に行動しよう。」
グリム:「え~~! 冷たいジュース!今すぐ飲みてぇんだゾ~!」
選択肢:
├ [ コラ! わがまま言わない! ]
└ [ 飲みた~い! ]
カリム:「大丈夫、大丈夫! オレに任せとけって。」
カリム:「おーい、兄ちゃん。ココナッツジュースを10個くれ!」
セベク:「じ、10個も!? 本当に大丈夫なのか?」
店主:「はい。生ココナッツジュース、おまちどー!」
セベク:「うおっ!? 丸いままのココナッツが山積みに……。」
カリム:「上をくり抜いて穴が開けてあるんだよ。オレ、これが好きでさぁ。」
カリム:「新鮮でうまいから、一口飲んでみろって。」
グリム:「やった~! オレ様喉がカラカラだったんだ。いっただっきまーす。」
セベク:「そ、そこまで言うなら……。」
ごくっごくっ!
グリム:「ぷはっ! ヒエヒエでさっぱりしてて、ウメ~!」
セベク:「……」
セベク:「うむ! あまり馴染みのない味だが、上品な甘さで悪くない。」
カリム:「気に入ったならよかったぜ。よーし、ぬるくなる前にヴィルたちにも飲ませてやろう。」
店主:「ちょっとちょっと、お客さん! お代は?」
カリム:「お代? 悪い、今手持ちがないんだ。」
店主:「なんだって? もう口をつけたんだ。払ってくれなきゃ困るよ!」
カリム:「? いつもみたいに、ウチにツケといてくれよ。」
店主:「いつも? ウチ? 何を言ってるんだ、アンタ!」
カリム:「えっ? まさか、オレのことを忘れちまったのか?」
カリム:「ほら、顔をよく見てくれ。オレだよ、オレ!カリム・アルアジームだ!」
店主:「アルアジームだぁ? もしそれが本当なら、なおさらツケなんてさせるかよ。」
店主:「俺の店で食い逃げしようなんざ……いい度胸だな、ガキ!」
選択肢:
├ [ これはまずいんじゃ…… ]
└ [ 飲んだジュースは返品できないし…… ]
セベク:「おい、貴様! 大きな口を叩いたくせに、これはどういうことだ!?」
セベク:「『闇』に見つかりやすくなるから、騒ぎは起こしたくないというのに……!」
店主:「この盗人どもが! そこを動くんじゃないぞ。」
店主:「すぐに警察に突き出してやる!」
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