【ストーリー】EPISODE 7-148 不審リサーチ!

| EPISODE ◆ 7-148 不審リサーチ! 深淵の支配者 |
登場人物
店主、カリム、シルバー、イデア、グリム、地元民、オルト、ヴィル、セベク、警備員A
テキスト全文
── 熱砂の国‐ラクダバザール ──
店主:「この盗人どもが! そこを動くんじゃないぞ。」
店主:「すぐに警察に突き出してやる!」
カリム:「お、落ち着けって。盗むつもりなんてこれっぽっちも……」
カリム:「そうだ!」
カリム:「オレと一緒にアジーム家まで来てくれ。そうすればすぐに……」
シルバー:「彼らを警察に突き出すのは待ってくれ!」
シルバー:「店主、彼らは俺の友人だ。お代は俺が払おう。」
店主:「なにぃ?まあ、払ってくれるなら誰でもいいけどよ。」
シルバー:「連れが迷惑をかけてすまなかった。」
店主:「ふん! 今度はいかれたオトモダチから目を離すんじゃないぞ!」
シルバー:「ふぅ……大きな騒ぎにならずにすんでよかった。」
シルバー:「オルトがイデア先輩から連絡を受けて、すぐに現金を持たせてくれたんだ。」
カリム:「シルバー、わりぃ! 助かったぜ!」
イデア:「はぁ、ヒヤッとした。だ、だからやめとけって言ったのに……。」
カリム:「おっかしーな。オレ、絹の街じゃ生まれてから一度も「金を払え」なんて言われたことないぜ。」
イデア:「もはや富豪っていうか、王様みたいな扱いですな……。」
カリム:「あのジュース屋の兄ちゃんも昔なじみだし。一体どうしちまったんだ?」
シルバー:「カリム。現実と変わらない様子に見えても、ここは夢の中だ。」
シルバー:「現実とは全く違う世界に変わってしまっている場合もある。」
カリム:「あ、そっか。オレの夢の中も、現実とは全然違う世界になってたんだから……」
カリム:「ジャミルの夢も同じように、どっか歪んじまってるってことか。」
カリム:「でも……ジャミルの夢なのに、街の人がオレを知らないってのはどういうことだ?」
シルバー:「ヴィル先輩の体調もかなり回復してきた。一旦合流して、ジャミルがいそうな場所をあたってみよう。」
カリム:「それじゃあ、まずはオレんちに行ってみようぜ。ジャミルんちも、ウチの敷地内にあるからさ。」
── 熱砂の国‐カリムの家跡地 ──
カリム:「う……うそだろ…………。」
カリム:「オレんちが無くなってる~~~~~~~!!??」
カリム:「母屋も、離れも、ジャミルんちも全部ない!みんなどこにいっちまったんだ!?」
グリム:「家どころか、草1本生えてねぇんだゾ。」
地元民:「君たち、観光客かい?」
オルト:「はい。アジーム御殿を見に来たんですけど……。」
地元民:「ああ、アジーム御殿なら……」
地元民:「数年前に持ち主が変わって、街の外れの高台に移設されたよ。」
カリム:「移設ぅ!?」
ヴィル:「御殿にお住まいだったご家族の行方をご存知?」
地元民:「さぁねぇ。噂じゃ、商売に失敗して御殿を手放すことになったと聞いたが……」
地元民:「詳しいことは知らないなぁ。」
地元民:「御殿を買い取った人なら、何か知ってるかもしれんね。」
シルバー:「情報提供、感謝する。」
シルバー:「とにかく、御殿が移設されたという場所へ行ってみよう。」
セベク:「ああ。」
ヴィル:「……なんとなく、嫌な予感がするわね。」
オルト:「僕もだよ、ヴィルさん。」
カリム:「マジでオレんちが高台に移設されてる!」
カリム:「あれ? でもよく見ると……外壁の色が塗り替えられてるみてーだ。」
ヴィル:「元々はどんな色だったの?」
オルト:「インターネットで拾ってきた画像を投影するね。」
グリム:「屋根の色が青緑から赤に変わってるんだゾ。」
ヴィル:「本当だわ。他にも様変わりしている箇所がある。」
警備員A:「おい、お前たち! そこで何をしている?ここは私有地だぞ。」
警備員A:「事と次第によっちゃぁ警察に……って。」
警備員A:「なんだ。よく見りゃお前、カリムじゃねぇか。」
警備員A:「もうすぐジャミル坊っちゃんの登校時間だってのに、まだ着替えてもいねぇのかよ!」
カリム:「ジャミル?ジャミルがここにいるのか!?」
警備員A:「何を寝ぼけたこと言ってやがる。」
警備員A:「いるも何も、ここはジャミル坊っちゃんがお住まいになっている……」
警備員A:「バイパー御殿だぞ!」
バイパー御殿!?
── 熱砂の国‐ジャミルの家 ──
イデア:「そ、それじゃあ、カリム氏の家を買い取ったのって……。」
警備員A:「ジャミル坊っちゃんのお父上、バイパー家のご当主だ。」
警備員A:「金に困ってたアジーム家から、この屋敷を買い取ってやったのさ。」
警備員A:「ご当主はもともとアジーム家の従者だったが、今じゃこの絹の街一番の金持ち!」
警備員A:「カリム。食うにも困ってたお前ら一家を救ってくださったバイパー家に、毎日よぉく感謝するんだぞ。」
カリム:「お、お……おう?」
セベク:「つまり、この夢の中のカリム先輩は大富豪の跡取りではなくなっていたということか。」
セベク:「だからバザールで盗人呼ばわりされたんだな。」
シルバー:「なんだ? どこかから音楽が聞こえてきたぞ。」
オルト:「見て! 門があいて、中から象がパレードを引き連れて出てきたよ。」
ヴィル:「ちょっと待って。あの象に乗っているのって……」
ジャミル~~~!?
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