【ストーリー】EPISODE 7-151 嘆願レミニセンス!

| EPISODE ◆ 7-151 嘆願レミニセンス! 深淵の支配者 |
登場人物
カリム、ヴィル、オルト、ジャミル、グリム、イデア、シルバー、カリム?、セベク
テキスト全文
── 熱砂の国‐ジャハーサヒールカレッジ ──
カリム:「おーい、みんな! ザハブ市場まで行って、織物屋のおっちゃんに良い敷物を用意してもらってきたぜ。」
ヴィル:「ちょっと待って……あの子が担いでる絨毯って、見るからに高価なものじゃない?」
オルト:「素材と柄から推察するに、1枚数百万マドルはくだらない最高級品ばかりだね。」
ジャミル:「ザハブ市場の織物屋だと?ふっかけられてないだろうな?」
カリム:「大丈夫、変なものは買ってきてないから。あそこの織物屋、品物の質は確かだろ?」
ジャミル:「ふむ……まあいいだろう。確かに絨毯の1枚や2枚で目くじらをたてることもないな。」
ジャミル:「うちは街一番の大金持ちなんだから。」
カリム:「あの店主、前に行った時と違ってすげぇ怖い顔してたし、感じ悪かったぜ。」
カリム:「「ジャミル様のお使いだ」って言ったらコロッと笑顔になってたけど。」
ジャミル:「それはそうだろう。どの店もバイパー家にはお得意様になってほしいはずだ。」
カリム:「それより見てくれよ、これ!この絨毯、懐かしくないか?」
ジャミル:「懐かしい? その絨毯が?」
カリム:「空飛ぶ魔法の絨毯のレプリカだよ。これは魔力が込められてない、ただの絨毯だけど。」
カリム:「昔、とーちゃんやジャミルと一緒にあの織物屋に行った時……」
カリム:「オレが「魔法の絨毯だ!」ってこれを床に広げて乗っかって怒られたんだ。覚えてるか?」
ジャミル:「忘れるものか。絹製のヴィンテージの絨毯に、お前が泥のついた靴で乗った時の店主の顔……」
ジャミル:「うっ!?」
ジャミル:「待て……カリムのように落ち着きがない奴を、俺が高級店につれていくわけがない。」
ジャミル:「ううっ! なんだこれは?急にめまいが……ッ!」
オルト:「!! ジャミルさんが揺らいでる!」
グリム:「カリム! もっと言ってやるんだゾ!」
カリム:「織物屋以外にも、何度も一緒に出かけただろ。」
カリム:「屋敷を抜け出してラクダバザールに行って、ココナッツジュースを一緒に飲んだ。」
ジャミル:「一緒に出かけただって? お前が勝手に抜け出して、俺が慌てて追いかけたの間違いだろ!」
ジャミル:「ぐああっ!」
ジャミル:「俺が従者を追う意味がわからない……そんなこと、俺はしていないはずだ!」
イデア:「抑えきれないジャミル氏のツッコミ魂が刺激されている……!」
シルバー:「いいぞ! もう一押しだ、カリム!」
カリム:「ナイトレイブンカレッジに入る少し前……2人で厄介な事件に巻き込まれたことがあったよな。」
カリム:「危ないところでジャミルが機転をきかせて、ユニーク魔法で悪い奴らを仲間割れさせてくれたんだ。」
カリム:「それでオレたちは、無事に家に帰ってこられた。お前がいなかったらどうなってたことか!」
ジャミル:「ううっ……! 知らない、そんなのは……!」
カリム:「お前はいつだって、最高に頼りになる“親友”だった。」
カリム:「ジャミルに任せておけば全部うまくいくって信じて疑わなかった。」
カリム:「でも……そう思ってたのはオレだけで、お前はずっとイヤだったんだよな。」
カリム:「だからスカラビア寮生やユウたちを操って、オレを実家に追い返そうとしたんだろ?」
カリム:「ウインターホリデーの時は、参ったよ。」
カリム:「お前に裏切られて、大嫌いだったって言われてすげーショックだった。」
ジャミル:「ウインターホリデー……裏切り?」
ジャミル:「あぐっ!あ、頭がッ!」
カリム:「ジャミル。オレ……お前が考えてることは正直まだよくわかんねー。」
カリム:「でも、これだけはわかるぜ。」
カリム:「今のお前の姿は、本当にお前が望んだ姿じゃない。」
カリム:「お前が望む“最高の自分”って、こんなんじゃないだろ!」
カリム:「思い出せ、本当の自分を!」
ジャミル:「なんだ、今の光景は?知らないはずなのに……知っている!」
ジャミル:「俺は……本当の俺は……っ!」
???:「ジャミル様~~~~!!!」
!?
カリム:「お前は……オレ!?」
シルバー:「カリムが2人いる! あれはおそらく……。」
ヴィル:「ええ、『闇』に違いないわ。」
カリム?:「ジャミル様! いつもより早くご登校されたと聞き、慌てて追いかけてきてみれば……なんてことだ!」
カリム?:「しっかりなさってください。すぐに医者に診せましょう!」
カリム?:「衛兵! 衛兵~~~~!!!」
オルト:「しまった! あっという間にジャミルさんが『闇』に取り囲まれた!」
ジャミル:「カ、カリム……?」
カリム?:「ええ、そうです。オレが本物のカリム。あなたの忠実な従者です。」
カリム:「!? ジャミル、よく見ろ!ソイツはオレじゃない!」
カリム?:「アイツはあなたの命を狙う刺客。アイツの言葉に耳を貸してはいけません。」
カリム?:「さあ、オレの目を見て……ここにいれば、あなたはずっと支配者でいられる。」
カリム?:「金も、地位も、自由も……何もかも思うがままだ!」
ジャミル:「ああ……そうだな……すべてお前の言うとおりだ、カリム……。」
カリム:「待ってくれ! ソイツじゃなく、オレを信じてくれ!ジャミルーーーー!!!」
カリム?:「ドブネズミどもが……ジャミル様の眠りを邪魔するな!」
セベク:「そう言われて誰が「わかった」と引き下がるか!」
セベク:「いくぞ!」
セベク:「『ドリームフォーム・チェンジ!』」
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