【ストーリー】EPISODE 7-161 順調ティーディアム!

| EPISODE ◆ 7-161 順調ティーディアム! 深淵の支配者 |
登場人物
フロイド、セベク、シルバー、ジャミル、グリム、オルト、イデア
テキスト全文
── 珊瑚の海‐難破船 ──
フロイド:「はぁ…………うっざ。もうお前らと話すの飽きたし、どっか行ってくんね?」
セベク:「は、はぁ!? あ、飽きた……っ!?」
フロイド:「…………………………。」
シルバー:「こちらに興味をなくして、海藻と共に左右にそよぎはじめてしまった。」
セベク:「なんと無礼なヤツだ!僕たちを完全に馬鹿にしている!」
ジャミル:「それを君が言うのか? という気持ちもあるが……」
グリム:「フロイドのヤツ、動かねーから餌と勘違いされて魚に啄まれてるんだゾ。」
オルト:「ヒトってあそこまで無気力になれるんだね。」
イデア:「無気力……なるほど。そういうことか。」
選択肢:
├ [ なるほど、とは? ]
└ [ そういうこと、とは? ]
イデア:「あ、え、えーと……フロイド氏は……」
イデア:「この世界に対して壮絶な“飽き”が発生してるんだと思う。」
飽き!?
シルバー:「遊びや勉強に飽きるというのなら理解ができるが、世界に飽きる……とはどういうことなんだ?」
イデア:「マ、マレウス氏の夢の中では、ネガティブな展開が排除される傾向にある。」
イデア:「フロイド氏の夢でも同じように、“負ける”とか“失敗する”っていう展開が排除されてた可能性が高い。」
イデア:「げ、現実だったら、興味の赴くまま無計画に行動して、全部が上手くいくなんてありえないでしょ?」
オルト:「うん。それどころか綿密なシミュレーションをしていても、」
オルト:「突発的な事象により計画外の結果に陥ることは多々あるよね。」
イデア:「なのに話を聞く限り、全ステージノーミス、ノーダメでパーフェクトクリア状態。」
選択肢:
├ [ すごく楽しい気がするけど…… ]
└ [ 手応えがなさすぎるってこと? ]
── 分岐:【すごく楽しい気がするけど……】 ──
イデア:「でもさ、俺TUEEE展開って最初の方はスカッとするけど、ずーっと続くと飽きてこない?」
── 分岐:【手応えがなさすぎるってこと?】 ──
イデア:「そう。俺TUEEE展開って爽快感があるけど、連続しすぎるとダレてくる諸刃の剣なんだよね。」
────
イデア:「フロイド氏が“ああ”なっちゃうのも、わかる気がしますわ。」
ジャミル:「飽き……か。確かに、“あの”フロイドならより一層あり得るな。」
ジャミル:「バスケでも、味方チームが点数を獲得し続ける一方的な試合になると、」
ジャミル:「プツンと糸が切れたようにやる気を無くすことがある。」
ジャミル:「逆に形勢逆転が不可能なほどにこちらが劣勢でも、アイツだけはハイテンションだったり……。」
シルバー:「目の前に立ちはだかる壁が大きいほど、やる気が湧いてくる。その気持ちは俺にも分かるぞ。」
ジャミル:「シルバーと違って、毎回そうとも限らないのがフロイドの扱いの難しいところだ。」
ジャミル:「弱い相手をいたぶるのをとことん楽しむこともあれば、」
ジャミル:「強い相手に立ち向かうことを最初から放棄することもある。」
ジャミル:「全ては“気分次第”なんだよ、フロイドは。」
ジャミル:「だからアイツの投入タイミングには、バスケ部の監督も頭を悩ませている。」
シルバー:「マレウス様の魔法領域の中では、幸せな夢を見るはずだが……」
シルバー:「今のフロイドは、全く幸せそうには見えない。」
オルト:「マレウスさんの作り出した夢の世界は、対象が望む快楽を与えるものだと思っていたけど……」
オルト:「本質的には対象が望まない不快……悲しみや怒りを排除するシステムなのかもしれないね。」
イデア:「失敗や敗北が回り回ってハッピーエンドに繋がることもある。」
イデア:「逆に成功や勝利がバッドエンドのきっかけになることもあるだろうしね……。」
イデア:「いかにマレウス氏がドチートとはいえ、そこまでの予測や制御はできないのかもしれませんな。」
イデア:「となれば、システマチックに“不快”な感情の徹底排除を選択するしかない。」
イデア:「それでもって今回は……」
イデア:「マレウス氏(運営)の提供するシステムが、フロイド氏(ユーザー)のプレイスタイルに合致してなかったパターンだ。」
イデア:「これが現実のゲームならNot for meってことでアンストすればいいだけだけど、」
イデア:「この夢からは逃げられない。」
イデア:「だからもう、フロイド氏はプレイすること自体を放棄してるんだ。」
オルト:「そっか……」
オルト:「じゃあ兄さんもあの時覚醒してなかったら、今頃フロイドさんみたいになってたかもしれないね。」
イデア:「どうかな。積みゲーと積みプラモを消化するだけでも、数年は飽きずにいた可能性もなくはない。」
イデア:「って、拙者の話はどうでもよくて! と、とにかく、フロイド氏をどうやって起こすかだよ。」
シルバー:「とりあえず、強いショックを与えてみるのはどうだ?」
グリム:「シルバー、オメーのアイデア毎回ソレじゃねーか!」
ジャミル:「君、顔に似合わず案外荒っぽいんだな……。」
シルバー:「いや、その……すまない。」
セベク:「正直に「お前は今夢の世界にいる」と打ち明けてみるのはどうだろうか?」
グリム:「えぇ? フロイドがそうあっさり信じるとは思えねぇんだゾ。」
セベク:「だが、ヤツはこの夢に飽き飽きしているのだろう。」
セベク:「であれば、現実の世界にこそ魅力を感じる可能性はある。」
ジャミル:「確かに。現実のフロイドは、俺が知る範囲でも負けなしの男ではない。」
オルト:「エペルさんの時のように、現実を突きつけるってことだね。」
オルト:「なら……頼りになるのは上級生の先輩たちだ。よろしくお願いしまーす!」
シルバー:「わかった。どこまでやれるかわからないが……とにかく真摯に語りかけてみよう。」
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