【ストーリー】EPISODE 7-162 痛快エピソード!

| EPISODE ◆ 7-162 痛快エピソード! 深淵の支配者 |
登場人物
シルバー、フロイド、オルト、イデア、ジャミル、グリム、セベク
テキスト全文
── 珊瑚の海‐難破船 ──
シルバー:「フロイド、少しいいだろうか。」
フロイド:「あ~? ナニ、クラゲちゃんたちまだいたのぉ?」
シルバー:「俺が今からする話は、すべて真実だ。落ち着いて聞いてほしい。」
シルバー:「フロイド。今お前が見ている世界は、現実じゃない。すべてマレウス様が作り出した、夢の世界なんだ!」
フロイド:「……はぁ?」
シルバー:「俺たちはこの歪んだ夢から覚醒すべく、仲間を集めている。」
シルバー:「どうかお前も、俺たちの仲間になってほしい!」
フロイド:「…………」
フロイド:「急に何言ってんの?」
フロイド:「あ、もしかして……胡散臭い石板とか怪しい魔法石を売りつける系のヤツ?」
オルト:「うーん。シルバーさんの言ってることに100%嘘はないんだけど……。」
イデア:「あまり親しくもない元同級生が突然故郷まで訪ねてきた挙句にそんな話をされたら、」
イデア:「拙者も100%『これは怪しいものを売りつけられる展開』って思う。」
ジャミル:「ゴホン!!あー、お前に何かを売りつけるつもりはない。」
ジャミル:「突拍子もない話で驚いたと思うが……お前自身、少しこの世界に違和感を覚えているんじゃないか?」
フロイド:「イワカンって?」
ジャミル:「よく思い出してみて欲しいんだが……お前はそんなに何でも負けなしの男じゃなかったはずだ。」
シルバー:「ああ。俺の記憶では、お前はナイトレイブンカレッジの入学式の日にすでに敗北を経験している。」
フロイド:「入学式ぃ?」
シルバー:「俺はあの日……学園長の挨拶の途中で突然の眠気に襲われ、船を漕ぎ始めてしまった。」
ジャミル:「そういえば、あの日の学園長は絶好調だったな。話の長さに、俺もあくびを我慢していたよ。」
シルバー:「だが重要かつ記念すべき式典だ。同郷であるマレウス様やリリア先輩に恥をかかせるわけにはいかない。」
シルバー:「俺は必死に睡魔と戦っていたが、陥落は目前だった。」
シルバー:「もうだめだ……俺が意識を手放しかけた、その時だ。」
シルバー:「突然、近くで大きな爆発音が聞こえ、」
シルバー:「同時に炎に包まれながら空中を飛んでいくお前が見えた。」
フロイド:「えぇ!? オレが空飛んでったの!?」
シルバー:「ああ。俺はもう、本当に驚いて……」
シルバー:「完全に目が覚めた!」
シルバー:「おかげで眠ることなく入学式を終えることができ、お前には本当に感謝している。」
フロイド:「はぁ? 全然記憶にねぇんだけど。誰がオレをぶっ飛ばしたわけ?」
ジャミル:「リドルだよ。」
フロイド:「リドルって……ちっちゃくて赤い、あの金魚ちゃん?」
ジャミル:「ああ。2年生であの日の騒ぎを覚えてないヤツはいないだろうな。」
ジャミル:「お前に追撃をしようと暴れるリドルを必死に押さえつける教師たち、」
ジャミル:「鏡の間に響き渡るほどの大声で」
ジャミル:「笑うジェイド……。」
ジャミル:「そして、完全に他人のフリをしていたアズール。」
グリム:「フロイド、オメー一体なにやったんだゾ。」
フロイド:「だから知らねーって。マンタせんせぇの話はすげー長くてダルかったけど、オレいい子にしてたもん。」
シルバー:「同じ部活になったリドルに、後から話を聞いたんだが……」
シルバー:「お前は急にあいつの髪を掴んで「赤いのに熱くない」と言ったらしい。」
セベク:「リ、リドル先輩の髪を!?」
イデア:「ヒッ……あの鬼教官相手に、なんて命知らずな!」
フロイド:「へー、なにそれウケんね。作り話なんだろーけど、退屈な入学式よりそっちのが面白そ…………」
フロイド:「うっ!?」
フロイド:「なんだこれ……頭が、痛ぇっ! あがっ……!」
オルト:「!! これは……もしや、夢よりも現実に面白みを感じたことによって、夢の世界が崩れかかっている?」
オルト:「もっと「現実のほうが面白そう」「そっちのほうが良かった」って思ってくれれば、目が醒めるかも!」
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