【ストーリー】EPISODE 7-183 策略アレンジメント!

| EPISODE ◆ 7-183 策略アレンジメント! 深淵の支配者 |
登場人物
ジェイド、セベク、フロイド、ジャミル、オルト、フロイド?、アズール
テキスト全文
── モストロ・ラウンジ VIPルーム ──
ジェイド:「本来ならあまり明かしたくないのですが……。」
ジェイド:「どうせ目の前で使えばバレてしまうことですし、隠してもジャミルさんがバラすでしょう。」
ジェイド:「お教えいたします。」
ジェイド:「僕のユニーク魔法『かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)』は、」
ジェイド:「一度だけ相手から真実を聞き出すことができる魔法なんです。」
セベク:「むっ……それは言いたくないことも、ペラペラと喋らされてしまうのか?」
ジェイド:「ええ。きちんと手順を踏んで、相手に魔法をかけることができれば……ですが。」
ジェイド:「僕より実力が上の魔法士には効かないことがほとんどです。」
ジェイド:「さらに『かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)』は、同じ相手に二度と使えない。」
ジェイド:「昔フロイドには使ったことがありますし、二度目以降は何度かけても効果はありませんでした。」
フロイド:「マジでありえねー。何度もやろうとすんなよ。一度でも最悪だったのに……。」
ジェイド:「ですので、アズールとNPCのフロイドから魔法で情報を聞き出すことはできないと思います。」
ジェイド:「しかし……」
ジェイド:「僕は、“僕”に対して、ユニーク魔法をかけたことはない。」
!!
ジャミル:「なるほどな。この夢の中でジェイドよりも魔法の実力が上でなく、」
ジャミル:「ジェイドが一度もユニーク魔法をかけていないオクタヴィネルの幹部……それは、」
ジャミル:「自分自身のNPCだけ……ということか。」
ジェイド:「ええ。試してみる価値はあるかと。」
フロイド:「アハッ! それって、ジェイドVS.ジェイドってこと!? おもしれぇ~!」
フロイド:「んじゃ、“オレ”が邪魔しないように引き剥がしておかないとね。」
ジェイド:「ええ。フロイドはフロイドを、僕は僕をアズールから引き離し、各個撃破いたしましょう。」
オルト:「じゃあ二手に分かれるってことだね。チームはどうする?」
ジェイド:「では、ジャミルさんとオルトくんはフロイドと一緒に。」
ジェイド:「ユウさんとグリムくん、イデアさん……」
ジェイド:「そしてディアソムニアのお2人は僕と来てくださいますか?」
フロイド:「んじゃ、うまくやろうねぇ、ジェイド。」
ジェイド:「ええ、フロイドも。」
── オクタヴィネル寮‐廊下 ──
オルト:「フロイドさんをアズールさんから引き離す作戦……。」
ジャミル:「先生に呼び出されるぐらいでは、すっぽかす可能性があるだろう。」
フロイド:「ある。つーか、絶対すっぽかす自信ある。」
ジャミル:「変な自信を持つな。」
ジャミル:「じゃあ、こういうのはどうだ?」
ごにょごにょ……
フロイド:「ウミヘビくんのアイデア、いーかも!それならオレも見に行きてーってなりそう。」
オルト:「決まりだね! 早速作戦を実行に移そう。」
── モストロ・ラウンジ ──
ジャミル:「ああ、フロイド!お前こんなところにいたのか。」
フロイド?:「あれぇ、ウミヘビくんじゃん。ラウンジに来るの珍しーね。なんか用?」
ジャミル:「用もなにも。今日はバスケ部で他校との合同練習の日だぞ。忘れたのか?」
ジャミル:「監督にお前を捜して来いって言われたんだよ。」
フロイド?:「合同練習? そうだったっけ。でもいいや、今日はバスケする気分じゃねーし。」
ジャミル:「そんなことを言っていいのか? 今日来てるチームに、お前と同じ人魚の選手がいるぞ。」
フロイド?:「ふーん?」
ジャミル:「お前のように長身だが、力任せのダンク以外にもスリーポイントもガンガン決める。」
ジャミル:「さっきまでスリーオンスリーをしていたんだが……」
ジャミル:「キツめにプレッシャーをかけてもものともしない。」
ジャミル:「フェイントをかけたパスも軽々カットしてくるし……」
ジャミル:「なのに相手は陸に上がってまだ2年だっていうんだから、さすがに自信を無くすよ。」
フロイド?:「へぇ……?」
ジャミル:「これから練習試合(スクリメージ)が始まる。」
ジャミル:「監督はお前を投入し、ソイツにぶつけるつもりだったようだが……」
ジャミル:「やる気がないならしょうがない。監督には上手く言っておくよ。」
ジャミル:「それじゃあな。」
フロイド?:「……待った。」
ジャミル:「! ……なんだ?俺は急いで体育館に戻らないと……」
フロイド?:「やっぱオレも行こっかなぁ。」
ジャミル:「(――かかった!)」
フロイド?:「アズール、オレちょっと部活行ってくんね~。」
アズール:「は? 急にシフトに穴を開けるなと……」
アズール:「おや、ジャミルさん。」
ジャミル:「やあ、アズール。」
アズール:「今日はバスケットボール部の活動はない日だと思っていたのですが?」
ジャミル:「外部から合同練習相手が来ているから、変則スケジュールでね。」
ジャミル:「悪いが、うちの部の秘密兵器の気が変わらないうちに連れていきたい。もう行っても?」
アズール:「……はぁ、仕方ありませんね。」
アズール:「フロイド、次に急なシフト変更をしたら許さないからな。」
フロイド?:「はいはい、わかったってぇ。行こーぜ、ウミヘビくん。」
ジャミル:「悪いな、アズール。」
── 体育館 ──
フロイド?:「体育館に到着~……」
フロイド?:「って、あれ?」
フロイド?:「誰もいねーじゃん。合同練習の相手は?」
???:「ばぁ~~~~~♡」
フロイド:「人魚のバスケ選手でぇ、ダンクもスリーポイントもガンガン決めちゃう、フロイドくんでぇす。」
フロイド?:「は? なに? ジェイド……じゃねーよな。ウミヘビくん、これどーゆーこと?」
オルト:「興味深い発言だね。それとも……」
オルト:「自分が『闇』ではなく、本物のフロイド・リーチさんだと信じ込んでいるのかな?」
フロイド?:「クリオネちゃん?」
フロイド?:「……あー、そういうことかぁ。あはっ!」
フロイド?:「『本物』が夢の中に乗り込んでくるとか、そんなことあるんだ。おもしれぇ~!」
フロイド?:「アズールを目醒めさせようとするヤツは、ギューッて絞めていいって言われてんだよねぇ。」
ジャミル:「本性を現したな……『闇』!」
フロイド:「あはっ。自分のことぐちゃぐちゃにできるの、おもしろ~。」
フロイド:「簡単に倒れんじゃねーぞ、オイ!」
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