【ストーリー】EPISODE 7-184 接触ファニー!

| EPISODE ◆ 7-184 接触ファニー! 深淵の支配者 |
登場人物
フロイド、ジャミル、オルト、シルバー、セベク、イデア、ジェイド、グリム
テキスト全文
── 体育館 ──
フロイド:「はぁい、おしま~い。」
ジャミル:「お前……自分と同じ顔と声をした相手に、よくあんなえげつない追い詰め方ができるな。」
フロイド:「そお? 「オレってヤバい時にはこんな声だすんだ」とか知れて、面白かったけど。」
オルト:「僕は戦ってる最中、うっかり本物のフロイドさんを攻撃しちゃいそうでヒヤヒヤしちゃった。」
ジャミル:「さすがはアズールのイマジネーションをベースに構築されたNPCだったな。」
ジャミル:「どこまでもフロイドらしい『闇』だったよ。」
フロイド:「さ~て、ジェイドの方は上手くやってっかな?」
── オクタヴィネル寮‐廊下 ──
シルバー:「フロイドたちは上手く『闇』フロイドを連れ出したようだな。」
セベク:「さて、僕たちはどうやってジェイド先輩を誘い出す?」
イデア:「正直者すぎるシルバー氏と、声が大きすぎるセベク氏。」
イデア:「そして口を開けば食べ物のことばかりのグリム氏と、あまりに未知数のユウ氏。」
イデア:「このメンツでジェイド氏を騙して連れ出せる気がしない。」
セベク:「声が大きいのは関係ないだろうが!」
ジェイド:「ふむ、そうですねぇ……。」
ジェイド:「グリムくん。君はたしか、美食研究会に所属していましたよね。」
グリム:「おう。ユウも一緒にな。」
グリム:「裏山で採れる食い物に、オレ様以上に詳しいヤツはいねぇんだゾ!」
選択肢:
├ [ 木の実とかね…… ]
└ [ 山菜とかね…… ]
ジェイド:「皆さん、僕に少し考えがあります。ついてきていただけませんか?」
── 魔法薬学室 ──
セベク:「ここは……魔法薬学室?どうしてこんなところへ?」
ジェイド:「ナイトレイブンカレッジの魔法薬学室には、」
ジェイド:「『貴重植物保管室』へ繋がる扉があるのをご存知ですか?」
シルバー:「ああ。管理が難しい貴重な魔法植物などを集めてある部屋だ……」
シルバー:「と、クルーウェル先生が言っていた気がする。」
ジェイド:「その通りです。そして、その保管室は魔法で厳重に封じられています。」
セベク:「不届き者が入り込んで、貴重な植物に悪戯しないためにも当然だな。」
ジェイド:「ええ、おっしゃる通りですね。」
ジェイド:「さて、イデアさん。」
ジェイド:「その扉にかかっている魔法を解析し、解除していただけませんか?」
ジェイド:「中にある魔法植物を拝借したいので。」
シルバー・セベク:「不届き者だーー!!」
イデア:「嫌な予感がして、限りなく気配を“無”にしていたのに……!」
イデア:「拙者、無用な悪事に手を染めたくはないのですが~!?」
ジェイド:「いやですねぇ、イデアさん。」
ジェイド:「ここは夢の中ですよ? なにも現実で危ない橋を渡らせようとしているわけじゃない。」
ジェイド:「それに天才との呼び声高いイデアさんなら、」
ジェイド:「こんな魔法を解除することくらいわけないですよね?」
ジェイド:「僕だってやりたくてやっているわけじゃないんです。」
ジェイド:「これも全てはイデアさんのお考えになる最強の魔王討伐パーティーを作るため……。」
イデア:「あああ、わ、わかった! わかったよ。」
イデア:「い、い、言っておくけど、現実ではマジで無理ですぞ!!」
イデア:「今はマレウス氏の作り出した魔法領域の構築式(ソースコード)がバレてるから細工できるだけで……。」
ジェイド:「もちろん理解しておりますとも。さあ、早くしないと先生が来て騒ぎになってしまいます。早く!」
イデア:「ったく、これだから悪事を働くことにためらいがないヤツは……」
イデア:「えぇと、ここの構築式(ソースコード)を少し書き換えて……。」
ジェイド:「開きました! さあ、皆さん急いで中へ!」
セベク:「これは……すごいな。図鑑でしか見たことのない植物ばかりだ。」
グリム:「どれもこれも、あんまりウマそうな見た目じゃねーな。」
シルバー:「このガラスドームに入っている紺色のキノコ……昔、父と一緒に見にいったことがある。」
グリム:「ふわぁ~……そのキノコ、スゲ~キラキラしてるんだゾ。」
セベク:「紺色のカサに、金色に輝く模様が美しいな。」
ジェイド:「それは!!」
ジェイド:「茨の谷でもごく一部の地域にしか生息していない、星雨(せいう)タケ!!」
ジェイド:「流星雨の夜にだけ輝く胞子を飛ばす不思議な魔法植物で、非常に良い出汁が取れると言われています。」
ジェイド:「まずはこれをいただきましょう。」
ガシャーン!!!
セベク:「た、ためらいなくガラスドームを割っただと!?」
ジェイド:「心配はいりません、夢の中ですから。さあ、次はどれにしましょうかね。」
イデア:「こ、この中で一番新入りのくせに、夢の世界への順応が早すぎる!」
イデア:「ちょ、ちょっとジェイド氏。あんまり派手にやりすぎると『闇』(ゲームマスター)が寄ってくるから!」
ジェイド:「では迷っている時間はありませんね。次はこれです。」
ガシャーン!
ジェイド:「これは天蓋タケ。水で濡らすと人間が下で寝られるほど大きくなるのが特徴です。」
ガシャーン!
ジェイド:「見てください、美声ウドですよ!」
ジェイド:「食べると音域が広がり美声になる効能があり、乱獲されたことで絶滅寸前に追い込まれたのです。」
ガシャーン!
ジェイド:「ああ! 信じられません。幻の不死鳥ゼンマイだ!驚くべき再生能力を持つゼンマイですが……」
ジェイド:「標高3000m以上の断崖絶壁にしか生息していません。」
ジェイド:「これも、」
ジェイド:「これもいただいていきましょう。」
ジェイド:「本来ならお縄になるところですが、ここは夢の中ですからね!」
ジェイド:「はぁっ……夢の中、最高すぎませんか?こんなに貴重な山菜を大量に手にできるなんて!」
セベク:「おい! いい加減にしろ。『闇』に見つかるとまずい。早くこの場を離れるぞ!」
ジェイド:「ああ、申し訳ありません。少々はしゃいでしまいました。」
選択肢:
├ [ 少々……? ]
└ [ ガラスケースが大量に破壊されて粉々に…… ]
グリム:「クルーウェルに見つかる前に、とっととズラかるんだゾ!」
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