【ストーリー】EPISODE 7-193 有用スペル!

| EPISODE ◆ 7-193 有用スペル! 深淵の支配者 |
登場人物
アズール、イデア、オルト、シルバー、グリム、セベク
テキスト全文
── 正門 ──
アズール:「な、なんですかその珍妙な呪文は!?」
イデア:「珍妙~? こ、これだからオタクのロマンを解さんパンピーは……。」
イデア:「変身シーンに激アツな決め台詞があるかないかで、視聴者の盛り上がりにかなり差が出ますぞ。」
アズール:「またわけがわからないことを。第一、視聴者はあなたくらいしかいないでしょう。」
イデア:「『S.T.Y.X.』のスタッフも24時間見てる。」
イデア:「そして『S.T.Y.X.』のスタッフはギーク揃い。あとはお察しくだされ。」
オルト:「ジェイドさんとフロイドさんも気に入ってくれたよ。」
アズール:「フロイドはまだわかりますが、ジェイドもですか?」
オルト:「逆にジェイドさんのほうがイキイキと呪文を唱えてた気がするけど……。」
アズール:「……というか。アイツらは揃いも揃って簡単な着替え魔法も使えなかったということですね。」
アズール:「オクタヴィネルの幹部ともあろうものが、嘆かわしい。」
イデア:「あの音声コマンドで変更できるのは衣装だけじゃない。」
イデア:「魔法石に仕込んだ術式によって、任意の姿に変身できるんすわ。」
イデア:「つまり変身薬がなくても、人魚形態から陸用形態に一瞬で変身できるってワケ。」
イデア:「……まぁ、マレウス氏の魔法領域内限定だけど。」
アズール:「なるほど、そういうことだったんですか。」
アズール:「確かに現実では、全身を変化させる魔法や薬を使うには、特別な許可や魔法庁への登録がいりますからね。」
シルバー:「そういえば、アズールはいつの間にか人魚姿ではなく寮服姿になっていたな。」
シルバー:「自力で変身できたということか?」
アズール:「僕の夢の世界が崩壊し、深淵に飲み込まれた時にはすでに」
アズール:「「これは悪夢である」という情報を得ていましたから。」
シルバー:「一刻を争う中で、自分が置かれた状況を冷静に把握し、行動できる奴はそういないだろう。」
シルバー:「さすがだな、アズール。」
グリム:「ほへぇ~。そういやジャミルも「アズールは腐ってるけど寮長だし使える」とか言ってたっけ。」
アズール:「腐っ……」
アズール:「クラスメイトに対して酷い言い草ですねぇ。」
セベク:「こら、グリム。誤解を招く言い方はよせ。ジャミル先輩は……」
セベク:「「アズールはいけ好かないが、腐っても寮長。仲間にすれば戦力になる」と言ったんだ!」
オルト:「その通りなんだけど、全然フォローになってないよ、セベクさん。」
イデア:「そ、そもそも……」
イデア:「アズール氏は現実とかけ離れた夢を破綻なく構築できるくらい、イマジネーション強度は高い。」
イデア:「サポートなしでも外見の再構築くらい、楽勝でしょ。じゃなきゃ……」
イデア:「運動部の花形選手になって、珍妙な必殺技名を真顔で叫ぶなんてできませんわ。ヒヒヒッ!」
アズール:「は? え? 必殺技……」
アズール:「あっ!!」
アズール:「うわあああああ~~~~~!!!」
イデア:「その証拠に、拙者のタブレットの背面にはでかでかと某スター選手のサインが……」
アズール:「は、は、恥ずかしすぎる!!」
アズール:「すぐに消します。消させてください!!」
きゅきゅきゅきゅきゅ!!
イデア:「ちょっ! 熱い熱い!! タブレットが発熱するほど高速で摩擦するのやめてくださらんか!?」
オルト:「そんな恥ずかしがらなくてもいいのに。」
オルト:「少し歪んだ部分はあったけど、男子高校生的には健全な夢だったよ。ねぇ、ユウさん?」
選択肢:
├ [ スターになりたい気持ちは誰にでもあります ]
└ [ マドルで満たしたバスタブでモクテルを傾けるよりは健全でした ]
シルバー:「オルトたちの言う通りだ。気にすることはない。」
アズール:「ううっ……やめてください。」
アズール:「本物の花形選手であるシルバーさんたちに慰められるなんて、余計にいたたまれなくなります。」
シルバー:「花形選手……俺たちが?」
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