【ストーリー】EPISODE 7-205 通学ハリー!

| EPISODE ◆ 7-205 通学ハリー! 深淵の支配者 |
登場人物
ドリンク屋台の店主、ラギー、フルーツ屋台の店主、クレープ屋台の店主、セベク、ジャック、アズール、生徒A、生徒B、シルバー、オルト、グリム
テキスト全文
── 夕焼けの草原‐マーケット ──
ドリンク屋台の店主:「ラギー坊や、そんなに急いでどうしたの?ハイビスカスジュースが冷えてるよ!飲んでいきな。」
ラギー:「あんがと、おばさん。でも遅刻しそうなんスよ!」
ドリンク屋台の店主:「あら、優等生のラギー坊やが珍しいこともあるもんね。」
ラギー:「試験勉強してて、寝坊しちゃって……。」
フルーツ屋台の店主:「腹が減ってちゃ勉強できないぞ、ラギー。うちのバナナ蒸し、持ってけ!」
ラギー:「うわっ、」
ラギー:「こんなに!? 全部でいくら?」
フルーツ屋台の店主:「いらねぇよ。俺がガキの頃は、お前のばあちゃんに散々食わせてもらったんだ。」
フルーツ屋台の店主:「お前が学校を出て良いとこに就職したら、『サンセット・ヴィラ』のディナーでも招待してくれや。」
ラギー:「出世払い、了解ッス。あんがとね~。」
クレープ屋台の店主:「ラギー、こっちも昼飯に持ってきな。」
ラギー:「あはは! そんなにもらっても食べ切れないッスよ。」
クレープ屋台の店主:「なら、ばあちゃんと父ちゃんへの土産にすればいいさ!」
ラギー:「んじゃ、遠慮なく。2人とも、これ大好きなんだ。」
フルーツ屋台の店主:「出稼ぎに行ってた親父さん、一山当てて帰ってきてくれて本当によかったなぁ、ラギー。」
フルーツ屋台の店主:「ばあちゃんも楽になって、お前もこんな立派に……うっ! 年取ると涙もろくていけねぇや。」
ラギー:「やだなあ、おやっさん。大げさっスよ。」
クレープ屋台の店主:「大げさなもんか。お前には、みーんな期待してんだ。」
ドリンク屋台の店主:「そうそう。たくさん食べて、勉強しっかり頑張るんだよ!」
ラギー:「はーい! いってきまーす!」
セベク:「ラギー先輩はずいぶんと地元の住人に愛されているのだな。」
ジャック:「……そうみてぇだな。急ぐぞ、人が多くて見失いそうだ。」
アズール:「すみません、通ります!くっ、なかなか前に進めない。」
アズール:「ラギーさんはあんなにスルスルと人混みを避けて走っていくというのに……!」
── 夕焼けの草原‐アイボリークリフアカデミー ──
生徒A:「おはよう、ラギー。ずいぶんと大荷物だね?」
ラギー:「はよーッス。」
ラギー:「近道のために『レインツリー・マーケット』を通ってきたら、おばちゃんたちにいろいろもらっちゃって。」
生徒B:「おっ、いい匂い! さてはバナナ蒸しを持ってるな?」
ラギー:「食べる? たくさんもらったんスよね。」
生徒B:「やりぃ! そういや今日の1限目の実践魔法の小テスト、勉強してきたか?」
セベク:「ここは学校……か?」
シルバー:「生徒たちの耳と尻尾……大半が獣人属のようだな。」
ジャック:「しかも、かなりハイエナ属が目に付く。見えてるだけでも、半分以上がハイエナじゃねぇか……?」
オルト:「現実世界では、この場所に学校は存在していない。」
オルト:「ラギーさんのイマジネーションで作り上げられた場所みたいだね。」
ジャック:「!! 道の先を見てみろよ。伝説のハイエナたちの銅像だ。」
シルバー:「伝説のハイエナ?」
ジャック:「『グレート・セブン』の百獣の王に仕えたハイエナたちっす。」
ジャック:「自分たちの権利向上のために、百獣の王と一緒に戦ったとか。」
ジャック:「百獣の王は彼らを『真実の友』と呼んでいたらしいぜ。」
ジャック:「ラギー先輩の地元じゃ、英雄みたいな扱いだって聞きました。」
アズール:「はぁ……ここは街中の暑さが嘘のように涼しい。豊かな植栽と、水景設備のおかげでしょうか?」
グリム:「ふなっ! 見ろよユウ! そのへんに生えてる木、ぜーんぶフルーツがなってるんだゾ。」
選択肢:
├ [ 勝手に食べちゃ駄目だよ! ]
└ [ どれもみずみずしくて美味しそう…… ]
グリム:「ちぇ~。腹減ったんだゾ……。」
生徒B:「もぐもぐ……あー、やっぱレインツリー・マーケットの屋台のバナナ蒸しは最高!」
生徒B:「テストでも良い結果を出せそうだよ。」
ラギー:「現金ッスねぇ。まあ、美味しいものを食べるとやる気が出るのは認めるけど。」
生徒A:「僕は加工してあるフルーツより、生のほうがフレッシュで好きだな。ほら!」
生徒A:「ああ、いい香りだ。やっぱりフルーツはとれたてが一番! マンゴーが食べごろだよ。」
生徒B:「それはそれ、これはこれ!俺はマスカットにしようかな。」
ラギー:「プラムも食べごろだね。軽食用にもらっていこう。」
生徒A:「庭になってる果物はどれだけ食べてもいいなんて、この学校に入ってよかったぁ!」
もぎっ!
もぎっ! もぎっ!
シルバー:「どうやら、この庭になっている果物は全て食べていいらしい。」
グリム:「ウチの学園長は、庭の林檎を勝手にとると怒るのに! ズリィんだゾ~!」
セベク:「ナイトレイブンカレッジの食堂のテーブルにも、自由に食べていいフルーツが用意されてはいるが……」
セベク:「この庭になっているものが全て食べ放題とは……すごいな。」
グリム:「うぐぐ……オレ様、もう我慢できねぇ!」
グリム:「食べ放題なら、オレ様もフルーツをいただくんだゾ!」
ジャック:「あっ、こら待て!」
ジャック:「グリム!」
グリム:「まずはコッチの木になってるオレンジ色のヤツから……」
グリム:「がぶっ!」
グリム:「ふなっ! 中につぶつぶした種がいっぱい……初めて食べたけどプチプチで甘くてウマいんだゾ。」
グリム:「コッチの黄色くて細長いのは……バナナだ!」
グリム:「ふがふが! 甘いけど爽やかなお味!」
グリム:「どれも甘くてジューシ~! 最高なんだゾ~!」
生徒A:「うわっ! なんだ!?野生動物が急に学園内に入ってきたぞ!」
生徒B:「イボイノシシか?それとも育ちすぎたミーアキャット?」
グリム:「イノシシでもネコでもねぇ!オレ様はグリム様だ!」
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