【ストーリー】EPISODE 7-206 学校ライブリー!

| EPISODE ◆ 7-206 学校ライブリー! 深淵の支配者 |
登場人物
ラギー、アズール、グリム、セベク、ジャック、シルバー、イデア、オルト、生徒A、ドーナツ屋台の店主
テキスト全文
── 夕焼けの草原‐アイボリークリフアカデミー ──
ラギー:「うわっ、よく見たら魔獣じゃないスか!だ、誰か警備員を!」
アズール:「ああっ、申し訳ありません!それは僕の使い魔です!」
ラギー:「えっ、使い魔?」
アズール:「ええ! 僕たち、魔法士養成学校に通う学生でして。使い魔もまだトレーニング中なんです。」
アズール:「普段の彼は非常に理性的で賢いのですが、美味しそうなフルーツには目がなくて……。」
グリム:「だって、ジャックの夢からずっと何も食べてねぇんだゾ! 腹が減っちまった!」
セベク:「だからといって、私有地内にある果物を勝手に食べていいわけがないだろう!」
ぐぅ~~~~~~~~~~~~~~~っ
ジャック:「……………今の、セベクだよな?」
セベク:「ち、ちがう!」
シルバー:「間違いない。セベクの腹の虫だ。」
セベク:「違うと言ってるだろうがーーー!」
ラギー:「プッ……あははは! そんなに腹が減ってるなら、いくらでも食べていいッスよ。」
え?
ラギー:「国立魔法士養成学校『アイボリークリフ・アカデミー』は、」
ラギー:「学園内の食べ物はなんでも、好きなだけ食べていいんス。」
シルバー:「しかし、俺たちはこの学校の生徒ではないのだが……。」
ラギー:「いいの、いいの。近所の子どもたちもメシだけ食べにきたりもするし。」
ラギー:「『アイボリークリフ・アカデミー』のモットーは、『連帯の精神』なんスよ。」
ラギー:「君たちも『グレート・セブン』の百獣の王に仕えた3頭のハイエナの話は知ってるでしょ?」
ラギー:「彼らは、王様の仲間になるまでは腹を空かせて泣くことが多かったんですって。」
ラギー:「だからこの学校では、腹を減らしてるヤツがいたら、ハイエナの『連帯の精神』でメシを分け与える。」
ラギー:「それがこの学校の生徒じゃなくてもね。」
ジャック:「そんな……あんたが俺たちに食い物を無償で分け与えるなんて!?」
ラギー:「ん? オレたち、どっかで会ったことある?」
ジャック:「いや、そういうわけじゃ……。」
アズール:「ああ、申し訳ありません。僕たち自己紹介がまだでしたね。」
アズール:「僕はアズール・アーシェングロットと申します。」
アズール:「こちらは使い魔のグリム。そして魔獣トレーナーのユウさんです。」
選択肢:
├ よろしくお願いします ]
└ [ ま、魔獣トレーナー!? ]
アズール:「こちらは僕の同級生のシルバーさん、」
アズール:「そして後輩のオルトさん、セベクさん、ジャックさんです。」
アズール:「僕たちは黎明の国にあるナイトレイブンカレッジという魔法士養成学校の生徒でして……」
アズール:「交換留学生としてこの学校にきたんです。」
ラギー:「オレはラギー・ブッチ。ラギーでいいッスよ。」
ラギー:「それにしても、黎明の国かあ……随分遠くから来たんスね。」
ラギー:「オレ、外国に行ったことないから本当に君たちとは会ったことはなさそうッス。」
ラギー:「まあ、もし本当に昔のオレを知ってるヤツだったら、今のオレを見てもオレってわかんないかも。」
ジャック:「どういうことっすか?」
ラギー:「いやぁ……恥ずかしいんスけど、ちょっと荒れてた時期があって。」
ラギー:「親父が出稼ぎから戻って来るまでは、ろくに食い物も手に入らなかったから…オレも毎日腹を減らしてた。」
ラギー:「ずーっと食い物のことばっか考えてて……しんどかったなぁ。」
ラギー:「だから、腹減らしてるヤツは見過ごせないんスよね。」
ラギー:「あ、そうだ!フルーツ以外にもうまいもんがあるんスよ。」
グリム:「ふなっ! なんだソレ?食いたい食いたい!」
ラギー:「ほら見て、校舎の入り口のとこの屋台。」
ラギー:「あそこで配ってるのは、揚げたてのドーナツッス!」
シルバー・セベク:「ドーナツ!?」
ラギー:「頭を使うには甘いものってね!トッピングもし放題ッスよ。」
ラギー:「オレのオススメは……」
ラギー:「プレーンのドーナツに、チョコソース、次にスライスしたナッツをかける。」
ラギー:「さらにカスタードクリームと生クリーム、最後にベリーの甘酸っぱいジャムをかけて……っと。」
ラギー:「完成! ラギースペシャルッス!」
グリム:「ほあぁ~!こんな豪華なドーナツ見たことねぇんだゾ!」
選択肢:
├ [ 美味しそう! ]
└ [ 自分はもっとシンプルなほうが…… ]
── 分岐:【美味しそう!】 ──
ラギー:「さあさあ遠慮なく食べて。盛大に腹の虫が騒いでた君も、ほら。」
セベク:「むっ……で、では、いただこう。はぐっ! もぐもぐ……」
セベク:「うむ、うむぁい!」
ラギー:「ひえぇ、オレの拳よりでかいドーナツを一口で……」
ラギー:「いい食いっぷりッスねぇ。シシシッ!」
グリム:「ふがふがっ! もったりとしたカスタードとビターなチョコソース……」
グリム:「酸っぱいベリーのジャムがお口の中で絡み合って……何個でも食べたくなっちまうんだゾ~!」
── 分岐:【自分はもっとシンプルなほうが……】 ──
ラギー:「確かに、シンプルなドーナツはそれはそれでオツッスよね。」
ラギー:「プレーンにシナモンと砂糖だけ……とかも、たまんないッス!」
ジャック:「俺はクリームやカスタードよりそっちのほうが好きですね。」
ラギー:「んじゃ、キミはこっちのシナモンシュガーのドーナツをドーゾ。おかわりもあるッスよ。」
ジャック:「……っす。」
ジャック:「………本当に食って大丈夫なのか、これ?口をつけたら何千マドルも請求されたりとか……。」
イデア:「一応屋台の看板に[Free(フリー)って書いてあるから、大丈夫だとは思うけど。」
ジャック:「前に同室のヤツが寮の冷蔵庫に入ってたパンを1つ盗み食いしたことがあって。」
ジャック:「それ、ラギー先輩のパンだったんすよ。」
ジャック:「バレたあとにめちゃくちゃ詰められて、同じパンを10個くらい買わされてたの見てるんで……。」
イデア:「なにそれ、こわ……。」
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アズール:「ひっ……なんて恐ろしい! チョコやクリームを山盛りに盛ったドーナツなんて。」
アズール:「あれ1つで、一体どれだけのカロリーになるんだ!?」
オルト:「ここは夢の中だから、現実での摂取カロリーは実質ゼロだよ。」
アズール:「失礼します、ラギーさん。」
アズール:「そのドーナツ、僕も1ついただいても?」
イデア:「変わり身早すぎ、草。」
生徒A:「おばちゃん、ドーナツ5つちょうだい。」
ドーナツ屋台の店主:「あいよ! おまけにもう1つ入れとくからね。」
生徒A:「サンキュー!やっぱこれがないと昼飯までもたないよ。」
ドーナツ屋台の店主:「ハイエナはみんな大飯食らいだからねぇ!シシシッ!」
ドーナツ屋台の店主:「この学校を作ってくれたレオナ王子に、よーく感謝するんだよ!」
えっ!?
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