【ストーリー】EPISODE 7-208 充足デイリー!

| EPISODE ◆ 7-208 充足デイリー! 深淵の支配者 |
登場人物
アズール、オルト、ジャック、シルバー、セベク、イデア、グリム、生徒A、ラギー、生徒B
テキスト全文
── 夕焼けの草原‐アイボリークリフアカデミー ──
アズール:「ふぅ……なんとか追い払えたようですね。」
オルト:「『闇』が襲ってきたということは、」
オルト:「この座標に異分子(バグ)が発生していることが自律魔法で感知されている可能性がある。」
オルト:「管理者(マレウス)さんがお出ましになる前に、ラギーさんを早く目醒めさせなくちゃ。」
ジャック:「………ラギー先輩、出ていった親父さんが帰ってきたって言ってたよな。」
ジャック:「街の人にも愛されて、毎日腹いっぱい食べられて……。」
ジャック:「俺たち、そんな夢を全部ぶっ壊さないといけねぇのか。」
ジャック:「そうするのが正しいってわかってる。でも……なんか、やるせねぇっつーか……。」
アズール:「確かに。ラギーさん自身、ずっとこの夢の中にいたほうが幸せかもしれません。」
シルバー:「待ってくれ、それは……!」
アズール:「ですが、夢の中でどれほど満腹になろうが、現実で得られるカロリーは0。」
アズール:「それはそれで魅力的ではありますが……現実のラギーさん自身は何も得ていないわけです。」
アズール:「それだけじゃない。戻ってきたというお父様も、現実では行方知れずのままだ。」
ジャック:「そういや、身内はばあさん1人だけだって言ってたな。ってことは……。」
アズール:「ええ。“現実の”彼のお祖母様は今も1人、ラギーさんの身を案じていることでしょう。」
アズール:「自分だけが満腹で、幸せで………果たして、彼はそれを望むでしょうか?」
ジャック:「それは…………。」
ジャック:「ラギー先輩は……」
ジャック:「そんなこと望まない。絶対に。」
セベク:「ラギー先輩の意思など知ったことか。僕たちは早く奴の目を醒まさねばならない。」
ジャック:「けどよ。どうやって醒ます?」
ジャック:「俺たちのことも全く覚えてないみてぇだし、レオナ先輩もここにはいない。」
オルト:「覚えていないというより、記憶に蓋をされて封じられている状態なんだ。」
オルト:「きっかけさえあれば、きっと全てを思い出してくれる。」
オルト:「今までのパターンから予測すると、ラギーさんの深層心理に響く言葉や、」
オルト:「忘れられないエピソードを伝えて揺さぶりをかけるのが有効だと思うんだけど……。」
イデア:「同じ寮のジャック氏、なんかアイデアないの?」
ジャック:「忘れられないエピソードか……。」
ジャック:「ラギー先輩は自分のことをあんまり語りたがらねぇし……予想がつかねぇ。」
ジャック:「俺とは立場こそ違ぇが、去年のマジフト大会には絶対に思うところがあるはずだが……。」
イデア:「こっ、この世界では、ラギー氏とレオナ氏はほぼ接点がない状態。」
イデア:「だから言葉で説明しても、フ、フロイド氏みたいな反応は期待できないかも……。」
シルバー:「現実とは違うが、フロイドにはナイトレイブンカレッジの記憶はあった。」
シルバー:「だから俺たちが話した同級生の思い出話が強く響いた……ということか?」
イデア:「そ、そう。」
イデア:「で、夢の中でナイトレイブンカレッジに通ってない設定だった人たちは、」
イデア:「学園の話をしてもあんまり響かなかったでしょ。」
セベク:「ええい、埒が明かん!ここで話し合っていても仕方がない。」
セベク:「まずジャックか2年生がラギー先輩の説得に行ってみろ! 話はそれからだ。」
シルバー:「ラギーとはクラスも部活も違うからな。印象に残るエピソード、か……うーん。」
アズール:「みなさん、僕に1つ考えがあります。」
ジャック:「考え? ……あんたに?」
アズール:「とにかく、登校してしまったラギーさんと再会しなくてはならない。」
アズール:「『闇』に目をつけられないよう、放課後になるまで大人しくしていましょう。」
セベク:「授業が終わったようだな。生徒たちが帰宅をしはじめた。」
グリム:「ハイエナの獣人属が多いから、ラギーのこと見逃しちまいそうなんだゾ。」
オルト:「あ!今、門から出てきたのはラギーさんじゃない?」
生徒A:「魔法薬学の授業、まさか当てられるとは思わなかった~! 寝てたのがバレて課題増やされるなんて……。」
ラギー:「あれだけ派手にいびきかいてりゃね。シシシッ!」
生徒A:「昼飯で腹いっぱいだったし、日差しが気持ちよかったんだよぉ。」
生徒B:「なあ、放課後はどうする? 王都のカフェに新作ドリンク飲みに行くか、映画でも観に行かない?」
ラギー:「映画? あー、もしかして百獣の王の実写映画の続編ッスか?」
生徒B:「続編っていうか、前日譚。宿敵だった2人が、幼い頃は親友だった! ってやつ。」
ラギー:「いいッスね。オレ、結構気になってたんスよ。」
ジャック:「おい! どうするんだよ、アズール先輩。ラギー先輩たち、行っちまうぞ。」
選択肢:
├ [ 深層心理に響くアイデアって? ]
└ [ 忘れられないエピソードで揺さぶるアイデアって? ]
アズール:「ふふふ……。ラギーさんを覚醒させる、僕のアイデア。」
アズール:「それは……」
アズール:「“コレ”」
アズール:「です!!」
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