【ストーリー】EPISODE 7-211 奮起シーフ!

| EPISODE ◆ 7-211 奮起シーフ! 深淵の支配者 |
登場人物
生徒A、ジャック、シルバー、ラギー、オルト、グリム、イデア、セベク
テキスト全文
── 夕焼けの草原‐アイボリークリフアカデミー ──
生徒A:「ああぁ……バンザイ……王様……バンザイ……」
ジャック:「ラギー先輩! 怪我はないっすか?」
シルバー:「よくぞ『闇』を打ち破ったな、ラギー。」
選択肢:
├ [ おはようございます ]
└ [ 気分はどうですか? ]
ラギー:「ジャックくん。シルバーくん、それから他のみんなも…………」
ラギー:「今オレ、めーっちゃ頭が混乱してるんスけど。これ、一体なにが起こってんスか?」
オルト:「それについては僕が説明するよ。この動画を見てくれる?」
ラギー:「…………これ、全部夢……なんスか?」
オルト:「うん。正確にはマレウス・ドラコニアさんが作り出した魔法領域の中だよ。」
ラギー:「………………ッ、そ、そんな……あ、あああ……」
ラギー:「うわああああぁあああああ~~~!!」
グリム:「うわっ!? 急にラギーが地面に四つん這いになって泣き始めたんだゾ!」
ラギー:「夢!? 今まで食ってきたメシも全部幻?」
ラギー:「あんなに山程トッピング載せて食べたドーナツも、得られたカロリーは0キロカロリーってこと?」
ラギー:「さっき拾った600マドルも?」
ラギー:「親父が帰ってきたのも、ばあちゃんに新車買ってやれたのも、あれもこれも全部幻……ッ?」
ラギー:「ぬか喜びにも程があるでしょ!マレウスさん、人の心ないんスか!?」
イデア:「まあ、妖精なんで……。」
ラギー:「それが妖精のやりかたかよおぉおぉぉぉ!!」
ジャック:「ラ、ラギー先輩のあんな泣き顔、初めて見たぜ……。」
セベク:「魔法領域を展開し、全員に夢を見せる……」
セベク:「フッ、たしかに茨の谷の次期当主たる若様だからできる「妖精のやりかた」だな!!」
セベク:「ひれ伏すがいい! 人間!!!」
シルバー:「セベク、それは今褒められていないし、お前が威張るところではない。」
ラギー:「くそぉ……! まがいもんを掴まされたことも、勝手に寝かされてるのも許せねぇっ……!」
ラギー:「オレの時間を拘束すんなら、キッチリ時給を払えってんだ! 話はそれからッスよ!」
イデア:「あ、じ、時給が発生してたらいいんだ……?」
ラギー:「だって寝てるだけで時給発生するなんて最高じゃないッスか。もちろん一生は困るけど。」
オルト:「このままじゃ、人間の平均寿命はゆうに超えた時間を魔法領域に閉じ込められる可能性もある。」
シルバー:「だから、俺たちはマレウス様に挑み、眠っている人々を解放するつもりだ。」
シルバー:「お前もついてきてくれるか、ラギー?」
ラギー:「もちッス! ぜってーマレウスさんをぎゃふんと言わせてやるッスよ……」
ラギー:「レオナさんが!」
ジャック:「そこは「オレが!」じゃないんすか!?」
ラギー:「だってオレみたいなチンケな魔法士がマレウスさんに挑んだって、」
ラギー:「鼻先にちょっとひっかき傷つくるのが関の山ッスよ。」
ラギー:「でもレオナさんだったら、尻尾の先くらいは焦がせるんじゃないッスか? で……」
ラギー:「レオナさんは、まだ起きてねぇの?」
オルト:「うん。そしてレオナ・キングスカラーさんが現在どんな夢を見ているのかは不明……。」
オルト:「でも過去の経験上、寮長クラスの魔法士には、」
オルト:「マレウスさんが『闇』(ゲームマスター)を張り付かせて監視の目を光らせていることが多いんだ。」
オルト:「攻略するなら仲間は多いほうがいい。だから、先にジャックさんとラギーさんを起こしたんだよ。」
ジャック:「フッ……そういうことなら、ラギー先輩以上の適役はいねぇな。毎朝レオナ先輩を起こしてるんすから。」
ラギー:「あの人本当に寝穢(いぎたな)いから、勝率は6、7割ってとこスけどね。」
ラギー:「んじゃ、気合入れてオレらの王様を起こしに行きますか。」
オルト:「それじゃあ、ラギーさんにはこの招待状(コード)を。時が来たら、マレウスさんとの決戦場へ招待するよ。」
ラギー:「おやまあ、こりゃまた立派な招待状。」
ラギー:「マレウス……ぶるっ! マレウス・ドラコニア……」
ラギー:「うぅうっ! 名前を聞くだけで身震いしちまうッス。」
ラギー:「とんでもねぇ大物を狩ろうってんだから、大仕事を終えたご褒美はたっぷり頼みますよ!」
ラギー:「シシシッ!」
オルト:「ふふふ、決戦の日が楽しみだね。」
オルト:「…あ、『S.T.Y.X.』からラギーさんのダミーデータが到着した。」
オルト:「出力するよ!」
ラギー:「おぉー。こうしてみると、オレってどうしてなかなか……賢そうなお坊ちゃんじゃないッスか~!」
ラギー:「ばあちゃんが見たら喜びそうッス。」
ラギー:「でも……やっぱオレは、こっちの服のほうが好きかな。」
イデア:「おっ、さすがは2年生。魔法で服を着替えられるんすな。」
ラギー:「オレ色変えとか着替え魔法は、飛行術の次に得意なんスよね~!」
ラギー:「タイトなスケジュールでバイトをハシゴしてる時とか移動の途中にサッと着替えられて超便利なんスよ。」
ラギー:「あとは怖~いお巡りさんに追いかけられてる時とか……」
ラギー:「シシシッ、やだなぁ~冗談スよ!」
選択肢:
├ [ 移動中に着替えるなんて器用ですね ]
└ [ (本当に冗談なんだろうか……?) ]
セベク:「よし、では次の夢に渡ろう。シルバー、いけるか?」
シルバー:「もちろんだ。みんな俺の腕に掴まってくれ。」
ラギー:「ぐえぇっ……夕焼けの草原の小型バスよりギュウギュウじゃないッスか!」
シルバー:「振り落とされないよう、しっかり掴まっていてくれ。……いくぞ!」
シルバー:「『いつか会った人に、いずれ会う人に……同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)』!」
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