【ストーリー】EPISODE 7-215 傾聴ダイアログ!

| EPISODE ◆ 7-215 傾聴ダイアログ! 深淵の支配者 |
登場人物
キファジ、レオナ、ジャック、グリム、国民A、国民B、ラギー?、シルバー、ラギー、オルト
テキスト全文
── 夕焼けの草原‐玉座の間 ──
キファジ:「レオナ陛下、もうこの国を救えるのは貴方様だけなのです。」
キファジ:「長く病に伏せっておられた前王が崩御され、後を継がれたファレナ殿下ご一家も不慮の事故で……。」
レオナ:「言うな。あれは悲劇だった。」
レオナ:「兄貴だけでなく、幼いチェカまで……思い出すだけで、涙が出そうになる。」
キファジ:「ええ。そして貴方は悲劇と混乱の中で、王となられた。」
レオナ:「気乗りしなかったが、“仕方なく”な。」
キファジ:「「私は悲しみを乗り越え、新しい時代の夜明けに向けて突き進む」」
キファジ:「「平和と繁栄のため、民と手を取り合い、栄光ある未来への道を切り開いていく」」
キファジ:「貴方は戴冠式の日、そうおっしゃった。」
キファジ:「あの言葉は嘘だったのですか?」
レオナ:「嘘? 約束通り未来への道を切り開いてやっただろ。」
レオナ:「スラムを一掃して再開発。国内に埋もれていた地下資源を掘り出した。」
レオナ:「それで稼いだ金をもとに、インフラ整備もそれなりにしてやったじゃないか。」
キファジ:「専門家の忠告や国民の反対を無視し、急激な開発を進めた結果……この国はどうなりました?」
キファジ:「緑は枯れ、水は汚れ、動物たちは消え失せた!」
キファジ:「もはやこの国には食べるものも、水もない。これのどこが「栄光ある未来への道」なのですか!?」
レオナ:「チッ。うるせぇな……俺は親父やファレナとは違う。」
レオナ:「古い慣習やしきたりにしがみつく馬鹿どものご機嫌伺いなんぞ、この先も一生しねぇからな。」
キファジ:「レオナ陛下! お言葉が過ぎますぞ。」
キファジ:「確かに陛下のお考えになった開発計画は、革新的なものばかりでした。しかし……」
キファジ:「それはあくまで机上の空論。今のこの国で再現可能なものではなかった。」
レオナ:「……………」
レオナ:「そうだ。俺の計画“自体”は完璧だった。」
レオナ:「完璧だったはずの計画を台無しにしたのは誰だ?」
レオナ:「能無しの国民どもだろうが!」
レオナ:「能無しのくせに、俺がやることなすことに文句ばかりつけやがって……。」
キファジ:「陛下、人間はチェスの駒とは違うのです。」
キファジ:「能力も、性格も千差万別。打ち手の思い通りに動くものではない。」
キファジ:「貴方は王としてそれを理解し、寄り添わねばならなかった。」
レオナ:「は? 無能に寄り添う? 冗談だろ。」
レオナ:「俺がやるべきことは全部やった。後はテメェらでなんとかしろ。」
レオナ:「馬鹿の尻拭いなんて絶対に御免だね。」
キファジ:「全てを諦め、投げ出すとおっしゃるのですか?」
レオナ:「人聞きが悪いな。俺は諦めるつもりも投げ出すつもりもないぜ。そうだな……」
レオナ:「もし俺の理想を完璧に遂行できる有能な奴らが現れたら、その時は指揮してやってもいい。」
レオナ:「無能な奴らの相手はもうたくさんだ。」
キファジ:「無能、無能とおっしゃいますが……」
キファジ:「陛下がご自分以外を有能な人材と認めたことなどただの一度もないではありませんか!」
キファジ:「待っていても事態は改善しない。怠惰に横たわっていないで、行動なさいませ!」
レオナ:「……………………………。」
キファジ:「…………」
キファジ:「ふぅ…………。」
キファジ:「貴方についていけず、家臣たちはみな王宮を去りました。」
レオナ:「はっ。古臭い空気が入れ替えられてせいせいしたぜ。」
キファジ:「代わりに雇われたのは、素性の知れぬごろつきどもばかり……」
キファジ:「奴らが街でどんな行いをしているか、ご存じないとは言わせませんぞ。」
レオナ:「俺は仕事がない奴らに仕事を用意してやっただけだ。家臣の教育はテメェの仕事だろ、侍従長どの。」
キファジ:「素直に指導に耳を傾けてくれる者でしたら、私も苦労しないんですがね!」
キファジ:「それなのに、あのハイエナどもときたら……」
キファジ・レオナ:「!?」
レオナ:「なんだ、この騒がしい声は?」
ジャック:「王宮の外が急に騒がしくなったな。」
グリム:「窓から外を見てみるんだゾ。」
── 夕焼けの草原‐王宮 ──
国民A:「この国はもう終わりだ!ここには何1つ残ってない!」
国民B:「夕食どころか、残飯のかけらもありゃしねぇ!」
ラギー?:「これなら、呑気なファレナ王のほうがマシだったッス!」
そうだ! そうだ!
シルバー:「民衆は口々に不満を叫んでいるようだ。」
ジャック:「!?おい、王宮の外の群衆の中にラギー先輩がいるぞ。」
ラギー:「うわ、マジだ。あっ、近所に住んでるガキンチョや、ねーちゃんたちもいる!」
オルト:「あれはNPC……」
オルト:「レオナ・キングスカラーさんのイマジネーションによって作り出されたラギーさんだね。」
国民A:「レオナ王の実力など、ファレナ王の半分にも及ばない!」
そうだ! そうだ!
国民B:「自然を返せ! 俺たちの国を……メシを返せ~!」
ラギー?:「もう王様なんかいらない!」
いらない! いらない!
レオナ:「うぜぇ奴らだな……そんなにこの国が嫌なら出ていきゃいいのに、文句ばっかり言いやがる。」
キファジ:「なんということを……民あっての王ですぞ!」
レオナ:「所詮イボイノシシ以下の知恵しか持たない奴らだ。俺が意見を聞いてやる価値なんかねぇだろ。」
キファジ:「………レオナ陛下。」
キファジ:「貴方は幼い頃から非常に聡明であられた。」
キファジ:「ですが、効率ばかり追い求め、人心を蔑ろにした結果がこれです。」
王様なんかいらない! いらない!いらない!
レオナ:「はぁ……うるせぇな。これじゃ昼寝もできやしねぇ。」
レオナ:「外の奴らを黙らせてこい、キファジ。王の快適な暮らしを守るのが、侍従長であるテメェの仕事だろ。」
レオナ:「俺はやりたいようにやる。……この国の王は、この俺なんだからな。」
キファジ:「……ええ、ええ。偉大な王、レオナ陛下の仰せの通りに!」
レオナ:「目障りだ。さっさと行け!」
ジャック:「……なんか、やべぇことになっちまってんな。」
オルト:「これはかなり複雑な状況だね。一度、情報整理をしなくちゃ。」
シルバー:「ああ。だが、ここにいるとまた近衛兵たちに見つかるかもしれない。どこか安全な場所はないだろうか?」
ラギー:「だったら、オレがいいトコ知ってるッスよ。」
< >

