【ストーリー】EPISODE 7-235 参戦ゼラス!

| EPISODE ◆ 7-235 参戦ゼラス! 深淵の支配者 |
登場人物
デュース、セベク、オルト、レオナ、シルバー、グリム、イデア
テキスト全文
── 図書室 ──
デュース:「『トランプ兵物語』じゃないか。」
セベク:「『トランプ兵物語』?そんなタイトル、聞いたことがないぞ。」
オルト:「僕も読んだことがないかも……レオナさんは?」
レオナ:「さぁな。もし読んだことがあったとしても、くだらない児童書の中身なんざとっくに忘れちまってる。」
デュース:「薔薇の王国じゃ結構有名な本だと思うんだけど……別の国じゃ、マイナーなのか?」
デュース:「ハートの女王に仕えるトランプ兵たちにまつわる伝承をもとにした短編集で、」
デュース:「登場するトランプ兵がすげーかっこいいんだ。」
デュース:「特に法律の違反者を追いかけて、女王と一緒に迷路を走り抜けるシーンが臨場感があって最高でさ。」
セベク:「ほう……?」
デュース:「小さい頃、母さんにせがんで寝る前に何度も読み聞かせてもらったっけ。」
デュース:「文字が読めるようになってからは、この1冊だけは自分でも繰り返し読んで……懐かしいな。」
シルバー:「!! デュース。この本、最後までページが埋まっているぞ。」
セベク:「本当だ。文章も挿絵も、くっきりと印刷されている。」
グリム:「にゃははっ! デュースにも1冊は最後まで読めた本があったってことか。」
セベク:「……ふむ。子ども向けの易しい文章だが、引き込まれる導入だ。」
セベク:「挿絵も美しいな。」
セベク:「なになに?」
セベク:「「トランプ兵が証人として裁判所に連れてきたのは、ティーポットに入った小さなネズミで……」」
セベク:「……はっ!」
セベク:「ゴホン! 今は本を読んでいる場合ではなかった。続きはこの夢から醒めたらにしよう。」
デュース:「セベク、お前は本を読むのが好きなのか?」
セベク:「逆に、読書が嫌いな者がいることが信じられないな。」
セベク:「静かに文字を目で追い、知識や物語に浸る……最高の体験だぞ!」
グリム:「ほーん。もしかしてセベクが静かなのって、本を読んでる時だけなんじゃねーのか? にゃはは!」
セベク:「グリム! 貴様も大魔法士になるなどと嘯きながら、どうせろくに読書をしていないのだろう。」
グリム:「オ、オレ様は本なんか読まなくったって、天才だから平気だもんね。」
デュース:「魔法史では、歴史書を読んで感想文やレポートを書かなきゃいけない課題があるだろ。」
デュース:「……優等生になりたいなら、もっと本を読まなきゃな。」
デュース:「今は全部白紙でも、いつかここにある本の中身が全て埋まるくらい……たくさん!」
セベク:「はっ! 口だけにならないようにな。」
シルバー:「……そう言うなら、お前がデュースやグリムに読みやすい本を選んでやったらどうだ?」
シルバー:「昔、俺にも何冊か見繕ってくれたことがあっただろう?」
シルバー:「読書を始めると眠気が襲ってきてなかなか最後まで辿り着かなかった俺も、」
シルバー:「お前が選んでくれたものは読み切れた。」
オルト:「それは興味深いね! セベクさんがどんな本をチョイスするのか知りたいな。」
オルト:「ねえ、僕にも1冊選んでくれない?」
選択肢:
├ [ 夢から醒めたら、みんなで図書館に行こう ]
└ [ 自分にも1冊選んでほしい ]
セベク:「は? どうして僕が……だが、まあ。そうだな。」
セベク:「現実に戻ったら、『トランプ兵物語』を図書館に借りに行くつもりだ。」
セベク:「そのついでにだったら、1冊くらい良書を見繕ってやってもいい。」
セベク:「読書の感動を知らぬ貴様らが、憐れでならないからな! ハッハッハァ!」
ムッ……。
シルバー:「セベク、本当にお前ってやつは……。すまない、根は悪いやつではないんだ。」
デュース:「あいつ、また先輩の顔に泥塗りやがって。」
デュース:「でももしかすると、ヴァンルージュ先輩が心配するほどのことじゃないのかも……。」
セベク:「ん? リリア様がなんだ?」
デュース:「いや、なんでもない。1日も早く図書館に本を借りに行くためにも、早く夢から醒めないとな。」
イデア:「えーと……1年生がわちゃってる間に、デュース氏のダミーデータの作成が終わってますんで……。」
イデア:「オルト、DL(ダウンロード)して出力よろ。」
オルト:「はーい、了解。」
デュース:「うわっ! すごいな。僕が2人いる……。ダイヤモンド先輩のユニーク魔法みたいだ。」
セベク:「これで出発の準備は全て整ったな。次の夢に……」
セベク:「うわっ!」
オルト:「レオナ・キングスカラーさんが図書館の椅子をいくつも並べて、その上で昼寝してる!」
デュース:「いつの間に!?」
レオナ:「ふぁ~あ……もう用事は済んだのか?ならさっさと次の夢に行くぞ。」
シルバー:「わかった。みんな、俺の腕に掴まってくれ。」
シルバー:「『いつか会った人に、いずれ会う人に……同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)』!」
< >

