【ストーリー】EPISODE 7-269 団体トランジット!

| EPISODE ◆ 7-269 団体トランジット! 深淵の支配者 |
登場人物
シルバー、オルト、ケイト、トレイ、デュース、イデア、レオナ、エース、グリム、セベク
テキスト全文
── 夢の回廊 ──
シルバー:「……ふぅ。今回も全員無事に運べたようだな。」
オルト:「シルバーさん、お疲れ様。数値をスキャンしたところ大きな構成霊素の乱れはないけど……」
オルト:「大丈夫? 疲労は溜まってない?」
シルバー:「問題ない。逆に仲間が増えたことによって、夢の中での戦いなどに余裕が出ている。」
シルバー:「本当に、みんなには感謝しなくては。」
シルバー:「そうだ。夢渡りが初めてだったトレイ先輩は大丈夫か?」
ケイト:「あっはははははははは!」
ケイト:「オレ、トレイくんのあんな情けない叫び声初めて聞いた!」
ケイト:「1年の時、ハーツラビュルの迷路で人間よりデカい芋虫に遭遇した時もあんな声出さなかったのに~!」
トレイ:「そ、そんなに笑うことはないだろう!? 俺はそもそも絶叫系の乗り物なんかも得意じゃないんだ。」
ケイト:「そーなんだ! いいこと聞いちゃったな~!」
ケイト:「夢から醒めたら、みんなで遊園地遊びに行こうね♪」
トレイ:「ケイト、揶揄うなよ。」
トレイ:「というか、俺の眼鏡はどこだ? まずいな、移動中の強風で吹き飛んでいったのかもしれない。」
デュース:「え? 僕らは見てないですけど……。」
オルト:「僕もみんなを誘導するために先頭を飛んでたから……気づけなくてごめんね。」
トレイ:「いや、あらかじめ外しておかなかった俺が悪いよ。しかし……まいったな。」
トレイ:「眼鏡にはいつでも手元に召喚できるように魔法をかけてあるんだが……ここで呼び出せるのか?」
イデア:「あちゃー。今渡ってきた『夢の回廊』はいろんな人間の夢の交差点みたいなカオスな場所……」
イデア:「落とし物の捜索は、かなり困難すな。」
トレイ:「眼鏡がないと、目の前にいる人の顔もぼやけるくらい目が悪くて……」
レオナ:「へぇ、それでさっきから全員にガンつけてたわけか。喧嘩売られてるのかと思ったぜ。」
レオナ:「だがそこまで何も見えてないんじゃ全く戦力にならねぇ。スペアはねぇのか?」
トレイ:「寮の自室にはある。でも、ここはリドルの夢の中だろう?」
イデア:「夢の中はイマジネーションの世界だから、トレイ氏が……」
イデア:「“自分は眼鏡がなくてもくっきり見える”っていうイメージを描ければ即解決するんだけど。」
トレイ:「俺、プリスクールの頃から眼鏡をかけてるからな。そうパッとは……」
オルト:「『S.T.Y.X.』のエンジニアに頼んで、装備品として眼鏡のデータ作ってもらうとか?」
エース:「……ふっふっふ……。」
エース:「トレイ先輩、」
エース:「これなーんだ?」
トレイ:「これは………」
トレイ:「なんだ!?」
エース:「眼鏡だよ、めーがーね。トレイ先輩の。」
トレイ:「あっ、本当だ! どうしてエースが!?」
エース:「夢渡ってる途中に「今なんか吹っ飛んでった?」と思って振り返ったら……」
エース:「トレイ先輩の黒縁眼鏡が落ちてくのが見えて。」
エース:「慌てて魔法で引き寄せたんすよ。」
ケイト:「えーーっ!! エースちゃん、凄い!」
オルト:「さすがはバスケットボール部!動体視力と反射神経がすごくいいんだね!」
シルバー:「エースが夢を渡るのはまだ2回目だろう?よく反応できたな。」
シルバー:「夢渡りの最中は、自分が振り落とされないようにするだけで必死な者が多いのに……。」
エース:「でも咄嗟に引き寄せたんで……眼鏡、傷イッてないっすか?」
トレイ:「うん、フレームにもレンズにも、どこにも傷は入ってない。」
トレイ:「本当に助かったよ。ありがとう、エース!」
エース:「いーえ、これくらいお安い御用。」
エース:「あっ、でも次の『なんでもない日』のパーティーは」
エース:「チェリーパイが出たら嬉しいなー、なんて!」
レオナ:「あの猛スピードでの移動中、眼鏡みてぇな壊れやすい物を掴んで引き寄せる……」
レオナ:「1年にしちゃ、魔法のコントロールがいいな。」
エース:「オレ、昔から手先は器用なほうなんすよね。それに……」
エース:「ハーツラビュルは薔薇の色変えやらテーブルセットやら、全部魔法でやらされますから。」
エース:「これくらい余裕、みたいな?」
グリム:「薔薇の色変え? そんなのより、オメーが魔法のコントロールが上達した別の理由があるじゃねーか。」
エース:「えっ?」
デュース:「同室の奴らとゲームや動画に熱中してて、」
デュース:「つい消灯時間を過ぎちまった時……」
デュース:「見回りの寮長の足音が聞こえた瞬間、」
デュース:「エースが散らかってるものを一気に魔法で」
デュース:「机やクローゼットにしまうんだよな。」
選択肢:
├ [ 授業前もお菓子を魔法で片付けてるよね ]
└ [ 授業でも怒られそうな時だけコントロール抜群だよね ]
グリム:「机の上でポテチをパーティー開けしてても、ササッと畳んでこぼさねぇしな。」
エース:「もー! 先輩たちいるとこでバラすなよお前ら!」
エース:「だってグリムもデュースもノーコンだし。」
エース:「一番器用なオレが片付けるのが一番スマートで、寮長や先生に怒られずに済むじゃん!」
トレイ:「あははっ! 眼鏡を拾ってくれたのに免じて、今の話は聞かなかったことにしておくよ。」
エース:「とか言ってー。先輩たちだって消灯時間きっちり守ってるわけじゃないでしょ?」
ケイト:「そんなことありませーん。オレたちはリドルくんに忠実なトランプ兵だもん♪」
ケイト:「ねー、トレイくん?」
ケイト:「さーて、それじゃあ気を引き締めて……ウチの女王様をお迎えにあがりますか。」
デュース:「押忍! まずは……ココ、どこなんでしょうね?」
セベク:「学園や麓の街ではないようだ。となると……リドル先輩にゆかりある土地なのではないか?」
トレイ:「ん? 眼鏡をかけてよく見てみたら……この街並、見覚えがあるぞ。」
トレイ:「あの路地、」
トレイ:「ガス灯……間違いない。」
トレイ:「ここは薔薇の王国の首都、『緋色の都』だ!」
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