【ストーリー】EPISODE 7-274 緊張ギフト!

| EPISODE ◆ 7-274 緊張ギフト! 深淵の支配者 |
登場人物
リドル、トレイ、グリム、リドルの母、ケイト、オルト、デュース、レオナ、チェーニャ、エース、セベク、シルバー
テキスト全文
── 緋色の都‐リドルの家 ──
リドル:「イチゴタルト!?」
トレイ:「あっ、やっぱり駄目だよな!? すぐに片付けるよ。」
グリム:「オレ様の出番だな! いっただっきまぁーーす!」
リドル:「ダメーーーーーッ!!!」
グリム:「ふなっ!?」
リドル:「このタルトは、ボクへのお土産なんだろう?なら、このタルトはもうボクのものだ!」
リドル:「ボクの許しなく、食べてはいけないよ!!」
グリム:「ちぇっ。トレイのタルトを全部食べられるチャンスだと思ったのに。」
リドル:「ママ~~!! トレイがイチゴタルトを持ってきてくれたよ!」
トレイ:「お、おい!そんなこと伝えて大丈夫なのか!?」
リドルの母:「あら、本当? 素敵だわ。」
リドルの母:「リドルちゃん、『パティスリー・クローバー』のイチゴタルトが大好きだものね。」
トレイ:「リ……リドルにうちの店で作ったタルトを食べさせていいんですか?」
リドルの母:「ええ。誕生日には毎年一番大きいのを予約するけど、ほとんど1人でぺろりと食べちゃうんだから……。」
リドル:「だって、誕生日はいくらタルトを食べたっていい日だもの。」
リドルの母:「ふふふ……誕生日じゃなくても、週に2回はおやつにタルトを1ピース食べているじゃない。」
リドルの母:「リドルちゃんは、本当にタルトが大好きよね。」
トレイ:「……いっ……移動中に揺らしてしまったから、少し形が崩れてるかもしれないけど。」
リドル:「どうせ口の中でぐちゃぐちゃになるんだ。気にすることないよ。」
リドル:「ママに切り分けてもらおう。キッチンに置いてくるから、キミたちはテキトーにくつろいでいて。」
トレイ:「………………」
トレイ:「ぶはぁッ!!」
トレイ:「はぁ、はぁ……し、心臓が口から出るかと思った!いつ母親がヒステリックに怒鳴り込んでくるかと…。」
ケイト:「よーしよし、ナイスファイト! トレイくん!」
オルト:「トレイさんのバイタルに極度の緊張状態からの乱れが発生している。着席しての休息を推奨するよ。」
デュース:「クローバー先輩、こっちの椅子に座ってください!」
トレイ:「あ、ああ。ありがとう。もう子どもじゃないってのに、情けないよ。」
トレイ:「昔怒られたことくらい、今となっちゃ笑い話になったと思ってたのにな。」
トレイ:「いざ「またあの剣幕で怒鳴られるかも」と思うと、やっぱり身構えるというか……。」
レオナ:「家族揃って5時間も説教されたんだろ?うんざりするのも当然だ。」
チェーニャ:「え? あの優しいリドルのママに5時間も怒鳴られたって? トレイ、おみゃー一体何をやったんさ。」
トレイ:「いや……はは。本当に、大したことじゃないよ。」
トレイ:「気にしてるのは俺だけで、お前も、“今の”ローズハートさんも、綺麗さっぱり忘れてくれてるみたいだ」
チェーニャ:「? なんかの謎掛けかい? 変なヤツだにゃあ。」
エース:「今の様子だと、寮ちょ……リドルさんのお母さんは、バンドOK、タルトOKの優しい母親ってことね。」
デュース:「優しい母親……か。確かに、壁に飾ってある写真でも全部笑顔で、楽しそうだ。」
エース:「こっちの男の人、寮長のお父さん?うーん……でもなんつーか……」
エース:「全体的にリドル寮長にしかピントがあってなくて、両親は全部ブレブレ……じゃね?」
チェーニャ:「ひひひ。家族写真なんて子どもが主役で、親の写りは二の次なんてよくある話さね。」
ケイト:「ん?……こっちはエレメンタリースクールの行事の写真?」
ケイト:「うわ~、リドルくんちっちゃくて可愛い。」
セベク:「隣に映っている眼鏡の少年と獣人属の少年は、もしかするとトレイ先輩とチェーニャとやらではないか?」
チェーニャ:「どれどれ……ああ、こりゃ間違いない。6年生のスポーツデーの日だねぇ。」
シルバー:「スプーンに卵を載せて走っている。面白い競技だな。」
デュース:「そうか、クローバー先輩とローズハートさんは幼馴染でしたよね。」
グリム:「コッチの写真は、海で泳いでる。にゃははっ!トレイ、海の中でも眼鏡かけてるぞ。」
チェーニャ:「そりゃ夏休みに行った旅行の写真だねぇ。」
チェーニャ:「ローズハート家と、クローバー家、それから俺とじーちゃんで一緒に行ったんさ。」
ケイト:「こっちはハロウィーンの写真だ。3人とも、かぼちゃのバケツいっぱいにお菓子もらえて嬉しそう。」
ケイト:「ウチの母さんや姉ちゃんズもこういうカンジでイベントごとの家族写真撮るの好きだったなぁ。」
ケイト:「しかもわざわざ玄関とかに飾るの! ミドルスクールくらいの頃、友だちを家に呼ぶの恥ずかしかった~。」
エース:「わかる! なんで母親って小さい頃の写真とか家に飾りたがるんですかね!?」
ケイト:「反抗期が終わってみると、純粋に愛情なんだな~ってのはわかるんだけどさぁ。」
ケイト:「オレ、きょうだいのなかでは男1人だから、」
ケイト:「姉ちゃんズチョイスの可愛いスタジオで撮る記念写真とかマジで気恥ずかしかった。」
ケイト:「しかも支度に時間がかかるのなんのって。」
ケイト:「今なら「可愛くしたい」って気持ちわかるし、準備に時間かかるのもかわいーって思えるんだけど……」
ケイト:「その当時はオレもガキだし、「もうどーでもいいから早く撮ろ~よ~」って思ってたっけ。」
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