【ストーリー】EPISODE 7-298 再会ファミリー!

| EPISODE ◆ 7-298 再会ファミリー! 深淵の支配者 |
登場人物
オルト、所長、主任、デュース、エース、ケイト、シルバー、セベク、レオナ
テキスト全文
── 南国リゾート‐浜辺 ──
オルト:「母さん! ああ、良かった! やっと繋がった!」
オルト:「僕、どれくらい寝てた? ごめん、こんな時に……!」
所長:「心配するな、オルト。現実と夢の中では時間の進み方が違う。」
所長:「お前と『S.T.Y.X.』の通信が途切れてから、現実ではまだ30分も経っていない。」
主任:「ああ、良かった! 物理的通信遮断(エアギャップ)状態でも修復プロトコルは正常に作動してくれたみたいね。」
デュース:「えっ……あれがオルトの両親!?」
エース:「オルトの姿から考えれば超納得なんだけど、イデア先輩の両親って考えると……!?」
ケイト:「マジ!?アレがゲーム機の電源コードを隠すママ!?」
オルト:「それより兄さんは!? 兄さんは無事なの!?」
所長:「……オルト、落ち着いて聞くんだ。」
所長:「管理者……マレウス・ドラコニアにイデアの計画を気づかれた。」
えっ!?
所長:「今、管理者(マレウス)はイデアの夢にアタックを仕掛けている。」
所長:「それにより、我々もイデアとの連絡が取れなくなってしまったんだ。」
オルト:「マレウスさんが、兄さんの夢にダイレクトアタックだって!?」
シルバー:「親父殿……マレウス様の足止めをしていた、リリア先輩は?」
主任:「魔導回路のログを解析する限り、かなり深く眠らされてしまったみたい。」
セベク・シルバー:「そんな……!」
オルト:「兄さんからのエマージェンシーはあったの?」
所長:「なかった。している時間もなかったのかもしれない。」
所長:「だが、所員との会話の途中で不自然に通信が途切れた。」
所長:「それ以降、こちらから何度復旧を試みても通信は回復せず……。」
所長:「しかし、魔法領域内に張り巡らせた魔導回路のエラーログから、」
所長:「管理者(マレウス)がイデアの夢に侵入したことが判明した。」
主任:「さすがはドラゴンの妖精。でっかい足跡がドスドス解析ログに残ってたわ。」
シルバー:「それで、イデア先輩はどうなったんだ?まさか、すでに深い眠りに落とされて……。」
主任:「いいえ。夢に侵入されたとは言っても、まだ管理者との接触には至っていないはずよ。」
主任:「夢の中にあるイデくんの部屋には、対霊素法則転写障壁(れいそほうそくてんしゃしょうへき)が張り巡らせてある。」
主任:「マレウスにだって、そう簡単には突破できないはず。……でも、正直時間の問題ね。」
ケイト:「……ねえ、イデアくんって『3分で魔王攻略を解説する動画』で……」
ケイト:「「チートツール開発中にマレウス氏にバレたら即ゲームオーバー」って言ってたよね?」
セベク:「そうだ! チートツールとやらはどうなったのだ!?」
主任:「イデくんからの最後のチャットログは……」
主任:「「【速報】全宇宙を支配する力、開放間近【ここからが長い】」」
主任:「……だった。あ、この「全宇宙を支配する力」ってチートツールのことね。」
所長:「開発は最終段階であることは間違いない。だが……。」
主任:「正直、コードを書き上げてからが本当の勝負なのよねぇ。」
主任:「しかも今回はαテストすら出来ない、ぶっつけ本番リリース……」
主任:「クリティカルなバグを出すわけにはいかない。」
主任:「イデくんも、限られた時間でできる限り完成度を上げようとしていたはず。」
レオナ:「ふっ。本当に今の今まで何も気がついていなかったのか、俺たちを泳がせていたのかは知らねぇが……」
レオナ:「この局面でマレウスが動いた。つまり……」
レオナ:「シルバーたちを隠れ蓑に仕込んでた伏線(チートツール)は、」
レオナ:「本当に大逆転を呼ぶ戦術(ギャンビット)になるかもしれねぇってことだ。」
レオナ:「ずっと半信半疑だったが、無駄働きにならなそうでよかったぜ。」
オルト:「悠長なことを言ってる場合じゃないよ!今兄さんが眠らされたら、計画は失敗だ。」
オルト:「今すぐ助けにいかなきゃ!」
所長:「それは出来ない。イデアの夢の中はすでに、マレウスの作り出した『闇』に占拠されている。」
主任:「イデくんもなりふり構っていられないのか、」
主任:「部屋に張っていた霊素障壁を何重にも厚くしていて、私たちも外から手出しができないの。」
オルト:「つまり兄さんはたった1人でチートツールを開発しながら……」
オルト:「霊素障壁を維持し続けて、マレウスさんの侵入を拒んでるってこと?」
オルト:「無茶苦茶だ……!そんなのすぐに限界がきちゃう。」
オルト:「父さんも母さんもなんでそんなに落ち着いていられるの!? 兄さんは今この時にも……!」
主任:「オルくん、これなーんだ?」

