【ストーリー】EPISODE 7-302 受託デューティー!

| EPISODE ◆ 7-302 受託デューティー! 深淵の支配者 |
登場人物
リドル、イデア、システム音声
テキスト全文
── イグニハイド寮‐イデアの部屋 ──
リドル:「イデア先輩! 紙とペンを!」
イデア:「は? か、紙とペンなんか普段使わないから、持ってな……」
イデア:「ハッ! 待って!?」
イデア:「親の顔より見た立ち絵が印刷されてるだけなのに、つい買い集めてしまい……」
イデア:「来世の分まであると思ってた、推しキャラグッズのノートとボールペンの出番……今では!?」
イデア:「はい、いくらでも使って!」
リドル:「これだけあれば十分です! まずは、『スペルフォージ基本操作マニュアル』からだ!」
イデア:「堅物リドル氏が拙者の汚部屋の床に這いつくばって、キャラもののノートとボールペンで勉強してる……。」
イデア:「高熱を出した時に見る夢か? いや、夢だけど。」
リドル:「次ッ! 『魔導エンジニアリング入門』!」
イデア:「もう次の本!?」
リドル:「イデア先輩、何をボーッとしているんだい!?時間がないんだろう!」
リドル:「さっさとキミの仕事に取り掛かるのだね!」
イデア:「フ、フヒ……ヒヒヒッ!なら、そーさせてもらいますわ!」
イデア:「そうだ、リドル氏。マニュアル頭に入れながら聞いて。」
リドル:「この上、まだ何か?」
イデア:「これ、君の作業用ラップトップ。ちょっと開いてみて。」
リドル:「はい。」
イデア:「マレウス氏の攻撃で、この部屋を守ってる対霊素法則てんひゃ、」
イデア:「しゃ……結界に異常が出たら、」
イデア:「ラップトップの画面に、警告と共にエラーコードが表示される。」
イデア:「そのコードから、エラー内容を確認。」
イデア:「そしたらコーディングツール『スペルフォージ』を使って、」
イデア:「アタックでダメージを受けた部分を探し出し、構築式を修復してほしい。」
イデア:「ダメ」
イデア:「ージを受けた構築式はあちこち欠けてたり、ぐちゃぐちゃに入れ替わったりしてる。」
イデア:「マニュアルを頼りにそれを元に戻すんだ。」
リドル:「ヒントを頼りに、欠けた文字を埋める……」
リドル:「クロスワードと同じだね!」
イデア:「え、なんでちょっと嬉しそうなん……?」
イデア:「とにかく、構築式を正しく入力すれば正常に魔導プログラムが働いて、結界を修復してくれる。」
リドル:「わかりま……」
リドル:「ん!?なんだい、このラップトップのキーボードは!?」
リドル:「キーが極端に少ない。なにより、文字が印刷されていないじゃないか!」
イデア:「あ゛あぁ!しまった、拙者専用にカスタムしてたんだ!」
イデア:「えぇっと、一般的な魔導エンジニアが使う国際基準のUMM(ユニファイドマジックマルチ) 配列って、どんなのだったっけ!?」
リドル:「尋ねているのはボクのほうだ! それにボクは、魔法構築式をいつも手書きしているよ。」
イデア:「やば……今どきショトカもマクロパッドも使わずに全部アナログの手書き!?」
リドル:「異議あり! 学園ではノートの書き取りは手書きが推奨されている!」
リドル:「いや、今はそんなことどうでもいい。くっ、紙にペンで書いたものがそのまま入力されれば……!」
イデア:「その手があったか! ハイこれ、拙者のタブレット!」
リドル:「は、はい?」
イデア:「デュアルスクリーン機能でラップトップに繋いで……よし!」
イデア:「スタイラスペンでタブレット画面に文字を書けば、『InQuill(インクィル)』で……」
リドル:「いんきゅ……なんて?」
イデア:「あー、手書き文字認識で『スペルフォージ』にテキストが入力される機能!」
リドル:「そんな便利なものが……」
リドル:「うわッ!?」
ドカン!
ガタガタガタ!
システム音声:「警告:コード 0xB1A-2(ゼロエックスビーワンエー ツー) が検出されました。」
システム音声:「システムの一部が不正な干渉を受けています。直ちに修復作業を開始してください。」
イデア:「きたッ! リドル氏ィ、出番ですぞ!」
リドル:「ぐぅっ、あと3回はマニュアルを読み返したいのに……っ。」
リドル:「ええい、こうなったら読みながらやるしかない!い、いくぞ!」
── イグニハイド寮‐イデアの部屋 ──
システム音声:「通知:コード 0xB1A-2(ゼロエックスビーワンエー ツー) のエラーが解消されました。」
システム音声:「現在、防御システムは正常に動作しています。」
リドル:「よ、よし……よし! 結界の修復、完了だ!」

