【ストーリー】EPISODE 1-19 増長ジャッジメント!

| EPISODE ◆ 1-19 増長ジャッジメント! 真紅の暴君 |
登場人物
リドル、ハーツラビュル寮生、ケイト、トレイ、デュース、エース、グリム、クロウリー
テキスト全文
── ハーツラビュル寮‐談話室 ──
リドル:「ハートの女王の法律・第249条」
リドル:「『フラミンゴの餌やり当番はピンク色の服を着用すること』」
リドル:「今日はキミが餌やり当番だったはずだよ。ピンク色の服は? 何故着ていないんだい?」
ハーツラビュル寮生:「申し訳ありません、洗濯中で……り、寮長!どうか、首をはねるのだけは!」
リドル:「キミがルールを破るのはこれで二度目だ。もう看過できない。」
リドル:「[首をはねろ:オフ・ウィズ・ユアヘッド]!!」
ハーツラビュル寮生:「ぐわーーーっ!!」
リドル:「5000文字の反省文と、庭の草むしりを1週間だ。そうしたら魔法を解いてあげよう。」
ハーツラビュル寮生:「うっうっ……そんなぁ……。」
リドル:「ボクだってやりたくて首をはねてるわけじゃない! キミたちがルールを破るからだろう!?」
リドル:「ルール違反を軽視することはキミたちのためにならないんだ。わかったね。」
リドル:「トレイ、ケイト。」
リドル:「彼を外へ。」
ケイト・トレイ:「………はい、寮長。」
── 図書室 ──
トレイ:「………。」
デュース:「クローバー先輩。」
トレイ:「! お前たちか……。」
デュース:「図書室で待ち伏せしていれば、マロンタルトのレシピ本を返しにくると思ってました。」
エース:「オレたち、やっぱ寮長のやり方に納得いかねーんだけど。」
トレイ:「………だろうな。」
エース:「アンタ実際アイツのことどう思ってんの?」
エース:「小さい頃からずっとそうやってアイツにぺこぺこしてきたわけ?」
トレイ:「! 誰から聞いた?」
デュース:「チェーニャという奴からです。」
トレイ:「チェーニャ……そうか、あいつか。」
グリム:「つーかよぉ、リドルよりオマエのほうが年上なんだろ?」
グリム:「ビシッと怒ってやればいいんだゾ。」
トレイ:「もちろん、必要があればそうするさ。」
トレイ:「でも……俺にはあいつを叱ることなんか出来ない。」
エース:「なんで!」
トレイ:「リドルの全ては、厳しいルールのもとで“造られた”ものだからだ。」
デュース:「え……?」
トレイ:「あいつの両親は地元じゃ知らない人がいないほど有名な魔法医術士でね。」
トレイ:「特に母親は優秀な人でリドルにも優秀であることを求めた。」
トレイ:「だから、リドルは起きてから寝るまで」
トレイ:「学習プログラムが分刻みで決まってるような生活をしていたんだ。」
グリム:「げ……分刻み?」
トレイ:「食べるもの、着るもの消耗品から友だちまで、全部決められてた。」
トレイ:「それでもリドルは両親の期待に応えるために黙って全部をこなし」
トレイ:「10歳にしてあのユニーク魔法を完成させた。」
トレイ:「成績もミドルスクールからずっと学年首位を保持しつづけてる。」
トレイ:「それがどんなに大変なことか、想像もつかない。」
エース:「…………。」
選択肢:
├ [ つまり寮長がああなのは、親のせい? ]
└ [ なんだか、ひどい…… ]
トレイ:「リドルは、厳しいルールで縛ることが相手のためになると思ってる。」
トレイ:「厳しいルールで縛られて恐れで支配してこそ成長できると信じてるんだ。」
トレイ:「かつて自分がそうだったように。」
トレイ:「そして、ルールを破るのは絶対的に悪だと思ってる。だって……」
エース:「ルール違反を肯定すれば、ルールによって造られた自分の全てを否定することになる……ってこと?」
トレイ:「……。お前たちがリドルを横暴に思うのはわかる。」
トレイ:「リドルのやり方が正しくないことも。」
トレイ:「だけど、俺には……やっぱりあいつを叱ることなんて出来ない。」
グリム:「ふなぁ……。」
デュース:「寮長にそんな過去が……。」
エース:「…………。今の話を聞いて、よーくわかった。」
エース:「リドル寮長があんななのは、アンタのせいだわ。」
えっ!?
エース:「リドル寮長が親を選べなかったのはしょうがない。」
エース:「でも、アンタは少なくとも寮長の親が寮長にやってたことは間違ってるって昔から思ってたんでしょ?」
トレイ:「それは……。」
エース:「今の寮長が親と同じ間違いしてるって思ってるならちゃんと言えよ。直してやれよ。」
エース:「可哀想な奴だからって同情して甘やかして、どうすんの?」
エース:「アイツがみんなに嫌われて孤立してくの見てるだけ?」
トレイ:「………。」
デュース:「お、おい……エース!」
エース:「それともなに? アンタも首をはねられるのが怖くて黙ってるって?」
エース:「ダッセえな!!」
エース:「なにが幼なじみだ。そんなんダチでもなんでもねえわ!」
クロウリー:「コラ! 君たち!図書室では静かにー!!!」
グリム:「アンタが一番声でけぇんだゾ。」
クロウリー:「おっと、失礼。ゴホン。まったく、図書室は静かに勉学や読書に勤しむところですよ。」
選択肢:
├ [ すみません ]
└ [ 学園長はどうしてここに? ]
── 分岐:【すみません】 ──
クロウリー:「わかればよろしい。ところでみなさんお揃いで険しい顔をしてどうしたんです?」
── 分岐:【学園長はどうしてここに?】 ──
クロウリー:「ユウくんが元の世界に戻る方法について調べに来たんですよ。ちゃんと忘れていませんとも。」
クロウリー:「私、優しいので。やはり調べ物といえば図書室ですからね。」
クロウリー:「別に新しく入った小説の続きが気になって誰よりも早く借りにきたわけではありませんから。」
クロウリー:「オッホン。ところで、みなさんお揃いで険しい顔をしてどうしたんです?」
────
デュース:「それが……」
< >

