【ストーリー】EPISODE 2-6 集結プリーフェクト!

| EPISODE ◆ 2-6 集結プリーフェクト! 荒野の反逆者 |
登場人物
クロウリー、アズール、カリム、レオナ、ヴィル、リドル、イデア、ハーツラビュル寮生A、ハーツラビュル寮生B
テキスト全文
── 鏡の間 ──
クロウリー:「えー、ではこれより10月に行われる寮対抗マジカルシフト大会についての寮長会議を始めます。」
クロウリー:「最初に大会運営委員長であるオクタヴィネル寮のアーシェングロットくんから報告があります。」
アズール:「運営委員長のアズール・アーシェングロットです。よろしくお願い致します。」
アズール:「ではまず会場となるコロシアム周辺に設置予定の出店についてですが」
アズール:「外部企業枠、内部部活枠共に全て埋まりました。」
カリム:「おっ! いいねえ。賑やかになりそうじゃないか。」
アズール:「各国のロイヤルゲストへの招待状は全て送付完了。観客席のチケットの売れ行きも順調です。」
アズール:「そして今年も例年同様、多数のテレビ局と新聞社より取材申し込みが来ています。」
カリム:「この大会は世界中が注目してるもんな。」
カリム:「この学園に入学する前は、オレも招待状くるのが毎年楽しみだったっけ。」
カリム:「あ、王族なんだし、レオナんちにも招待状が来てただろ? 小さい頃、会場ですれ違ってたかもな。」
レオナ:「……さぁな。どーでもいい。」
ヴィル:「今年こそウルトラヴィジョン対応の崩れないベースメイクを完成させなきゃ。」
ヴィル:「運動量が多いから、お直しの回数が増えるのよね。」
リドル:「はぁ……メイク直しのためにタイムアウトを取るのはポムフィオーレ寮くらいですよ。」
イデア:「なんでみんな顔出し生放送に対して前向きなん?こちとら想像するだけで吐きそうなんですけど?」
アズール:「ゴホン! みなさん、お静かに。」
カリム:「あ、悪い悪い。」
アズール:「各寮出場選手が決定し次第、登録書類の提出を。提出期限に1日でも遅れた場合……」
リドル:「もちろん失格、だね?」
アズール:「いえ。別途処理手数料をいただきます。特急料金というやつですね。」
リドル:「なっ……ボクはそうやって例外的なルールを作るのは良くないと思うけど!」
カリム:「ハハハ! オレはありがたいけどな~!」
クロウリー:「君たち、話が脱線していますよ。」
クロウリー:「さて、次に対戦表の話ですが……私からひとつ提案があります。」
リドル:「提案?」
クロウリー:「今大会から、ディアソムニア寮寮長……」
クロウリー:「マレウス・ドラコニアくんを殿堂入り選手とし出場を見合わせてもらおうかと思うのです。」
カリム:「えぇっ!?」
レオナ:「……どういうことだ?」
クロウリー:「ドラコニアくんが入学して以来、ディアソムニア寮に当たった寮は全て無得点のまま完敗。」
クロウリー:「ディアソムニア寮の得点は100点を超えそしてその9割以上は彼が1人で決めた得点です。」
カリム:「確かに。去年オレたちが当たった時は手も足も出なかった。」
イデア:「ゲームバランスぶっ壊れ性能のチートキャラ無双でしたな。」
クロウリー:「この大会は単なる娯楽ではありません。」
クロウリー:「新たな才能を持つ魔法士を発掘するために世界中が注目しています。それにも関わらず」
クロウリー:「対戦相手どころかディアソムニア寮の選手も一度も魔法を披露することなく試合が終わる。」
クロウリー:「異常事態と言っていい。」
イデア:「あー、わかる。俺つえー展開も連続すると萎え。」
クロウリー:「マジカルシフトプロリーグを目指す生徒が数多く所属する、サバナクロー寮。」
クロウリー:「学園設立以来、3位以下に転落したことがなかった優勝常連寮です。それなのに」
クロウリー:「この2年はトーナメント1回戦でディアソムニア寮と対戦したばかりに、どちらも初戦敗退。」
クロウリー:「これではプロリーグ関係者の印象にすら残りません。選手の将来にも関わります。」
レオナ:「………今年も俺たちが無様に負けるって言いてぇのか?」
クロウリー:「私だって言いたくて言っているわけではありません。」
クロウリー:「とにかく、殿堂入りの件はすでにドラコニアくんに内諾を得ています。」
クロウリー:「あとはみなさんの合意を得るだけです。」
レオナ:「は、舐められたもんだ……俺はな、センセー。」
レオナ:「“お前は絶対に一番になれない”ってハナから決めつけられることがこの世で一番嫌いなんだよ。」
クロウリー:「いえ、そういうわけでは……」
レオナ:「じゃあどういうわけだ?」
レオナ:「第一、マジフトは力押しでやるモンじゃない。」
レオナ:「[頭:ココ]でやるモンだろ?」
カリム:「オレは頭でもマレウスに勝てる気しねーけどなー。」
レオナ:「フン、お前はな。だが、俺は違う。」
レオナ:「確かに力押しじゃあ誰もアイツに勝てないだろうが、おつむのほうは違うはずだ。」
アズール:「ほう?」
レオナ:「グレート・セブンの百獣の王も、努力と知恵で王の座を勝ち取った。」
レオナ:「お前らも頭絞って考えろよ。あのバケモノに勝つ方法を!」
レオナ:「もし勝てたなら、そのチームを世界中が称賛するだろうぜ。」
レオナ:「千載一遇のチャンスをみすみす逃すのか?」
ヴィル:「たまにはいいこと言うわね。アタシも学園長の提案は」
ヴィル:「ナンセンスだと思っていたところよ。」
ヴィル:「才能ある者を排除する。それってアンコンシャスバイアス……無意識の偏見ってものじゃない?」
ヴィル:「アタシ、そういうの嫌い。」
リドル:「ボクもヴィル先輩の意見に賛同します。」
リドル:「それに一魔法士としても、戦う前から匙を投げるような真似はしたくありません。」
レオナ:「あのお高くとまったスカし野郎の悔しがる顔が世界中に放映される。」
レオナ:「想像するだけで鼻歌が歌いたくなるじゃねぇか。なァ?」
アズール:「ふふ。それは視聴率が取れそうな画ですね。」
カリム:「うんうん。仲間はずれはよくねーよな。」
イデア:「えっ、なにこの流れ?殿堂入りでいいって思ってるの、僕だけ?」
レオナ:「ってわけで、センセー。マレウスの殿堂入りの話はナシだ。」
クロウリー:「やれやれ……わかりました。」
クロウリー:「しかし、今年も同じような状況になるなら来年こそ彼を殿堂入りにしますからね。」
レオナ:「好きにしろ。」
アズール:「では本日の議題はこれで終了です。みなさん、各種書類の提出をお忘れなく。」
アズール:「僕としては忘れていただいても構いませんけどね……フフフ。」
ヴィル:「ところで、今日の寮長会議……またマレウスだけ呼び忘れてない?」
あっ!
── 階段 ──
ハーツラビュル寮生A:「そろそろマジカルシフト大会の選手選抜の時期だな。」
ハーツラビュル寮生B:「なにか寮長にアピールする魔法考えてる?」
ハーツラビュル寮生A:「あたりまえだろ? こないだクルーウェル先生に見せたら好感触だったんだ。」
ハーツラビュル寮生A:「寮長に披露するの楽しみ……ってうわああぁっ!?」
ハーツラビュル寮生A:「うぅっ……痛ってぇ!」
ハーツラビュル寮生B:「お、おい!どうしたんだよ急に階段から飛び降りたりして!」
ハーツラビュル寮生A:「足がっ……いてぇ……ッ!」
ハーツラビュル寮生B:「えぇっ!? とにかく保健室に行くぞ!」
???:「……シシシッ♪」
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