【ストーリー】EPISODE 3-30 解明プロセス!

| - 解明プロセス! 深海の商人 |
登場人物
ラギー、レオナ、アズール、グリム、フロイド
テキスト全文
── オクタヴィネル寮 ──
ラギー:「シシシッ! うまく持ち出せましたね。」
レオナ:「フン、お前の手癖の悪さには恐れ入るな。」
ラギー:「絶対取られたくないなら、ポケットにもしっかり鍵かけとかなきゃ。」
ラギー:「にしても、この契約書の量すごいッスね。5、600枚はありそう。」
レオナ:「フン。この学園に入るずっと前から悪徳契約を繰り返してコツコツ溜め込んでたんだろうぜ。」
レオナ:「これで契約書はVIPルームの外に持ち出せた。後は……」
レオナ:「『俺こそが飢え、俺こそが乾き。お前から明日を奪うもの──』」
アズール:「待ちなさい!!」
レオナ:「…………おっと、もうおでましか。」
レオナ:「それ以上こっちに近付くなよ。契約書がどうなっても知らないぜ。」
アズール:「か、返してください……それを返してください!」
レオナ:「おいおい、少しは取り繕えよ。おすましごっこはもうやめたのか?」
レオナ:「その慌てぶりを見るに、アイツの予想は当たってたらしいな。」
アズール:「なん……だって?」
レオナ:「つまり、金庫に保管されている時なら、契約書は破れる状態なんじゃねぇかって言いたいんだな?」
グリム:「……ん? んんん?どういうことなんだゾ?」
ラギー:「あっ、言われてみれば確かに。ちょっとおかしいッスね。」
ラギー:「アズールくんたちが言う通り、契約書は触ると電流が流れたりして絶対に破けないっていうなら……」
ラギー:「厳重に金庫に入れて守る必要、なくないッスか?」
ラギー:「その辺に置いときゃいいッスよね。レオナさんの財布みたいに。」
グリム:「ハッ! 金庫といえば……。」
グリム:「アイツ、金庫にちょっと傷がついただけでめちゃくちゃ怒ってたんだゾ。」
アズール:「ああ、扉に傷が!!ダイヤルや蝶番は馬鹿になってないな!?」
アズール:「……良かった。」
アズール:「ユニーク魔法を考えなしに使うのはやめろといつも言ってるだろう! 何度言えばわかるんだ!?」
フロイド:「ゴメンって。ちっせー傷がついたくらいでそんな怒んなくてもいいじゃん。」
アズール:「壊れてからじゃ遅いんだよ!!」
ラギー:「なるほどねー。大事なもんは金庫にしまうのが常識だから、疑問にすら思ってなかったッス。」
ラギー:「庶民感覚ゼロの王子様行動もたまには役に立つんスね~。」
レオナ:「チッ、いちいち一言多いんだよテメェは。」
ラギー:「……となると、契約書から電流が流れるってのもお得意のハッタリかもッスね。」
グリム:「にゃに~~~!?」
レオナ:「1年坊どもが見てるのを知ってて、契約書を机の上に“わざわざ”置き忘れたんだろ。」
レオナ:「あとは契約書に触れたのを見計らって雷の魔法を使えばいい。」
レオナ:「見え透いた罠に引っかかってんじゃねぇよ。」
グリム:「アズールのヤツ、二枚舌どころか八枚舌なんだゾ!また騙された!」
レオナ:「なんにせよ、金庫から契約書を持ち出してみれば話は早そうだな。」
アズール:「ユウさんが……!?」
アズール:「なぜだ、なぜアイツは僕の邪魔ばかりしてくる!?」
アズール:「イソギンチャクから解放したってアイツにはなんの得もないだろう!?」
レオナ:「それについては、俺も同意だな。」
レオナ:「……そこでだ。なあアズール、俺と取引しようぜ。」
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