【ストーリー】EPISODE 16 結婚式まであと3時間

| - 結婚式まであと3時間 - |
登場人物
リドル、エース、ルーク、エペル、グリム、馬、ゴーストA
テキスト全文
── ナイトレイブンカレッジ ──
リドル:「エペルは遅いね。間もなく約束の時間だというのに……。」
エース:「作戦実行前に怖気付いたんじゃね?」
ルーク:「ノンノン。ムシュー・姫林檎はそんな弱虫さんではないよ。」
ルーク:「きっとすぐに……」
エペル:「みんなー!」
エース:「おっ。遅えじゃんエペ……」
エース:「……ル」
エース:「…………?」
グリム:「すごい速さで、コッチになにかが走ってくるんだゾ。」
パカラッ! パカラッ!
エペル:「待たせてごめんね!」
パカラッ! パカラッパカラッ!!
エペル:「ちょっと準備に時間がかかっちゃった。」
馬:「ヒヒーーーーン!!」
エース:「……なんでお前馬に乗ってんの!!??」
エペル:「えっ。なんで、って……」
エペル:「王子様って、馬に乗って登場するもの……でしょ?」
エース:「この現代に、馬に乗ってくる王子っている!?」
エース:「寮長とルーク先輩もそう思いますよね!?」
ルーク:「エペルくん……」
ルーク:「……その発想力、努力、行動力、そして覚悟!どれをとってもトレヴィアンだよ!」
リドル:「しかも、馬術部が飼育している中でも一番乗りこなすのが難しい馬じゃないか。」
リドル:「見事にエペルの言うことを聞いている。素晴らしい乗馬の腕だね。」
エペル:「へへっ。ありがとうございます。」
エース:「いやいやいや。いくら形から入るって言ったってさぁ……」
リドル:「エース、いつまでぐちぐち言っているんだい?」
ルーク:「結婚式まであと3時間だ。残念だけど、おしゃべりを楽しむのは後にしよう。」
エース:「ええっ、オレが悪いの!?」
エペル:「よし……いくよ!」
エペル:「たのもーーーーっ!」
ゴーストA:「ん?」
ルーク:「こんばんは。私どもは、美しい花嫁のお相手に選んでもらいたく参りました。」
ゴーストA:「また求婚者か……失礼な奴らばかり来るものだから姫様は大層ご立腹なんだ。」
ゴーストA:「もう誰も通すなとのご命令を受けている!立ち去るがいい!」
エペル:「いいんですか?……僕を追い返したら、後悔しますよ。」
ゴーストA:「なにィ?ずいぶんと自信があるみたいじゃないか。」
ゴーストA:「……そんなに言うのなら、俺が審査をしてやる。俺を姫様だと思って、プロポーズをしてみろ!」
ゴーストA:「お前たちが姫様に対して本気だとわかったらここを通してやってもいい。」
エース:「……パパッとここを通るためには従うしかなさそうッスね。」
リドル:「そうだね。下手に逆らって、追い返されてしまってはミッション失敗だ。」
エペル:「じ、じゃあ、僕から行きます。」
エペル:「…………ゴホンッ!」
エペル:「では、僕からお願いします!」
ゴーストA:「いいだろう。お前の本気のプロポーズ、見せてみろ!」
エペル:「僕は……必ず花嫁を幸せにします。」
エペル:「なぜなら僕は、愛する人のピンチにはどこにいたって駆けつける、白馬の王子!」
エペル:「途中でどんな困難に出くわしても絶対に諦めたりしません。」
エペル:「あなたを傷つけるものすべてから守りぬいてみせる。僕こそが、お姫様にふさわしい王子だ!」
エペル:「お願いします。」
エペル:「僕と結婚してください!」
ゴーストA:「な、なんて真剣な目をしているんだ。それに……」
ゴーストA:「またがっているその白馬!なんとも王子らしい!!!」
エース:「馬って……」
エース:「……やっぱ間違ってるのはオレなの?」
ゴーストA:「で、このオレンジ髪の男は?王子の従者かな?」
エース:「従者? オレが、エペルの?」
エース:「……言ってくれるじゃん。オレはこれまでのポンコツとは訳が違うぜ?」
ゴーストA:「むっ、お前も求婚者か? いいだろう。お前のプロポーズ、見せてもらおうか。」
エース:「オレと結婚したら、毎日楽しく過ごせること間違いなし。」
エース:「そりゃずっと一緒にいたら、たまには喧嘩するかもしれないけど……」
エース:「そん時は必ずオレから謝るよ。」
エース:「悲しいときも辛いときも寄り添って、大切な人をいつだって笑顔にする。」
エース:「オレこそが、姫様にふさわしい王子だ。だから……」
エース:「他によそ見なんかすんなよ。」
エース:「オレと結婚してください!」
ゴーストA:「相手の幸せを考えているのが伝わってくる!どうやら想いは本物のようだ。」
ゴーストA:「従者とは、失礼なことを言ってしまった。」
リドル:「確かに。なかなかいいプロポーズじゃないか。」
エース:「ちょ、マジリアクション勘弁してもらえます?こんなんフリだから!」
リドル:「そんなことを言って、本当は真剣に考えたんだろう?」
グリム:「にゃははっ、エースがかっこつけてるんだゾ。」
エース:「るっせ!」
リドル:「エースらしくていいと思うよ。」
リドル:「でも、残念だが、姫君に選ばれるのはこのボクだ!」
ゴーストA:「よぅし、次はお前だな。さあ、来るがいい!」
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