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【ストーリー】EPISODE 0 マレウスの願いごと

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最終更新者: novira

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マレウスの願いごと
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登場人物

マレウス、イデア、オルト


テキスト全文

── ディアソムニア寮‐マレウスの部屋 ──


マレウス:「僕の願いは……」

マレウス:「『“がおがおドラコーンくん”に友だちができますように』」

イデア:「うはっ! マレウス氏の口からそのレトロ育成ゲーの名前を聞くとは思わなかったんだが!?」

オルト:「僕、そのゲーム知らないや。」

オルト:「『“がおがおドラコーンくん”をオンラインで検索します』」

オルト:「――見つけた。専用の携帯ゲーム機で卵から生まれたドラゴンを育成する、おもちゃだね。」

イデア:「そうそう、キーチェーンにチープな液晶がついた携帯ゲームね。」

イデア:「僕が小さかった頃、めっちゃ流行ったなぁ。」

イデア:「って、マ、マレウス氏……今そのゲームで遊んでるの?」

マレウス:「ああ。昔、リリアが外国へ行ったとき土産に買ってきてくれてな。」

イデア:「(ブフォ! 世界最強クラスの魔法士と謳われる茨の谷の次期王が)」

イデア:「(オコサマ向け携帯ゲームにハマってんの面白すぎるでしょwww)」

マレウス:「最近、通信機能を使ってドラコーンに友だちを作れることを知ったんだ。」

マレウス:「だが、僕のドラコーンの他にもう1台ないとその機能は使えないらしい。」

オルト:「マレウス・ドラコニアさんの周りにこのゲームを持ってそうな人は……」

マレウス:「いないな。」

イデア:「ですよねー。流行したのって10年以上前だし生産も終わってるから。」

マレウス:「……やはり、願ったところでドラコーンに友だちを作ってやることは叶わないか。」

イデア:「え、なぜ「詰んだ」みたいな顔を……?」

イデア:「子どもがみんな持ってたぐらい生産数も多いしネットで探せばすぐ手に入るでしょ。」

イデア:「オルト、フリマサイトと電子玩具専門店を検索して。あ、中古でいいから、動作確認済みのヤツ。」

オルト:「了解。」

イデア:「コレクター的には新品未使用だろうけど今回は動かなきゃ意味がない。」

イデア:「電子玩具はブリスターパック開けて空気通してないと逆に劣化が早い場合もあるし……。」

マレウス:「……お前がなにを言っているか全くわからないが今日のシュラウドは饒舌だな。」

オルト:「『148件ヒットしました。検索結果を表示します。』」

イデア:「フヒヒ! ほら出てきた!動作確認済“がおがおドラコーンくん”がこんなに!」

マレウス:「本当か?」

マレウス:「僕はネットでの購入の仕方がよくわからないのだが……。代金は払う。代わりに注文してくれるか?」

イデア:「い、いいけど……」

イデア:「はい、完了。数日中に届くと思う。」

マレウス:「……礼を言う。よくやってくれたな、シュラウド。」

マレウス:「品物が届いたら、お前に褒美を取らそう。」

オルト:「マレウス・ドラコニアさんのお願いをすぐに叶えちゃうなんて、さすが兄さん!」

イデア:「こ、これぐらいで褒められても全然嬉しくないんだが……。」


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