【ストーリー】EPISODE 1-6 泣いて喜んでおります!!

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登場人物
シルバー、セベク、エペル、ヴィル、マレウス、リリア、カリム、イデア、ジャック、クロウリー、アズール
テキスト全文
── オンボロ寮 ──
シルバー:「お待ちしてました。マレウス様たちの仮装の支度が済むまで、少々お待ちください。」
セベク:「はーっはっは!よく来たな、人間ども!」
セベク:「マレウス様率いるディアソムニアのハロウィーンを自ら讃えに来るとは、良い心がけだ!」
エペル:「セベククン……いつも、元気だね。」
ヴィル:「マレウスはこのキュウリに礼儀を教えていないのかしら。」
シルバー:「すみません。どうやらハロウィーンでいつも以上にはしゃいでいるようです。」
セベク:「はしゃいでなどいない。事実を言ったまでだ!」
セベク:「これからご登場されるマレウス様とリリア様のお姿を見れば、貴様らにも格の違いがわかろうというもの!」
マレウス:「セベク、あまりみんなを困らせるな。当然のことを言われては、反応に困るだろう?」
セベク:「はっ、若様。もう仮装がお済みですか。」
セベク:「……ごほん。」
セベク:「みなの者、刮目せよ!」
セベク:「これぞ我がディアソムニアの寮長マレウス様がお考えになった……」
セベク:「ハロウィーンの仮装である!!」
マレウス:「僕たちの仮装のテーマは“龍”だ。」
リリア:「どうじゃ。よく似合っとるじゃろう?」
マレウス:「去年、ディアソムニアは伝統的なゴーストの仮装をしたが……」
マレウス:「今年初めて運営委員になってみて少し趣向を変えてみてはどうかと思ったんだ。」
マレウス:「ハロウィーンとしては意表をついた色彩豊かで、人の目を引く衣装に仕上げたつもりだ。」
セベク:「はい! はいっ!!大変よくお似合いでございます!」
セベク:「若様に模していただけるなど……」
セベク:「きっと今頃龍も泣いて喜んでおります!!」
エペル:「龍じゃなくセベククンが泣いてるよ……。」
マレウス:「ありがとうセベク。」
マレウス:「そうだ。衣装に助言をくれたシェーンハイトにもお礼を言わねばな。」
ヴィル:「最初は「ドラゴンのマレウスが龍の仮装なんて似てるから意味がない」って言ったんだけど……」
ヴィル:「「龍とドラゴンは全く違う生き物だ」って1時間力説されたわ。うんざりよ。」
マレウス:「龍は東に生息している生物。確かに角や尻尾表皮などはドラゴンに似ているが……」
マレウス:「ドラゴンとは全く別の生き物だ。翼の有無はもちろん骨格を比べても違う種族であることがわかる。」
マレウス:「まずそもそも、龍とは厳密に区分すれば妖精ではなく……」
ヴィル:「わかったってば。説明はもう十分!」
リリア:「すまんのう。マレウスはちいと凝り性なところがあるんじゃ。」
カリム:「なんか今の早口、イデアみたいだったな。」
イデア:「オタク特有の早口ってヤツですか。」
カリム:「え? なんでだ?」
カリム:「楽しい気持ちが伝わってきていいと思うぜ!」
イデア:「そういう悪気がないのが一番傷付くんだが……。」
ジャック:「……確かにカッコいいですけどゴーストの仮装じゃなくていいんすか?」
ジャック:「『ゴーストも怖がるゴースト』になりきるための衣装ですよね。」
マレウス:「なにを言う。これは龍『のゴースト』の仮装だ。」
ジャック:「え?」
クロウリー:「このスタンプラリーを始めた頃は、みなさんシーツを被ってゴーストを装う程度だったんですが……」
クロウリー:「一部の生徒がこだわり始め、「ならばうちも!」とどの寮も競うように年々派手になっていきまして。」
クロウリー:「今では『モンスターのゴースト』の仮装も珍しくなくなりました。」
ヴィル:「お客の期待に答え続けようとするのは長いショーを続けるうえで大切なことよ。」
ヴィル:「生徒間の切磋琢磨により『ハロウィーンウィーク』はブラッシュアップされてきたの。」
アズール:「早い話が見栄の張り合いです。」
ジャック:「なるほど。なんていうか……」
ジャック:「うちの学園らしいな。」
シルバー:「オンボロ寮の飾り付けは、親……」
シルバー:「リリア先輩が昔旅をされたという国をイメージして作ったんだ。」
リリア:「うむ。わしはこれまでいろいろな国を旅してきたが……」
リリア:「東方のとある国には龍の伝説がたくさん残っておってのう!」
リリア:「なんでも龍が一族の守り神をすることもあったとか。」
リリア:「マレウスが龍の仮装をしたいと言うたときにその話を思い出したんじゃ!」
エペル:「真っ赤な龍が派手でかっこいい!!」
リリア:「くふふ。そうじゃろうそうじゃろう。」
リリア:「ランタンも、雲も、龍も全て魔法で浮かせておる。炎も魔力で灯す予定じゃ。」
リリア:「ゆらゆら揺れてたほうが、かっこいいしより本物っぽいじゃろう?」
ヴィル:「簡単に言うけど……あのランタン、相当な数があるわよね?」
ヴィル:「それを浮かせつつ火を灯し続けるだなんて……正直、他の寮では真似できないほどの魔力だわ。」
ヴィル:「さすが、実践魔法の得意な生徒の多いディアソムニアのハロウィーンといったところね。」
クロウリー:「豊富な知識を取り入れ、熟練の魔法で実現する……」
クロウリー:「実にディアソムニアらしい、『魔法士養成学校』のお手本とも言えるようなハロウィーンです!」
クロウリー:「それでは次に行きましょう。」
クロウリー:「次は……ハーツラビュル寮のみなさんが選んだ植物園が近いですね。」
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