【ストーリー】EPISODE 1-9 すっげー案じゃねえか

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登場人物
ジャミル、アズール、ジェイド、カリム、ジャック、ケイト、ヴィル、クロウリー
テキスト全文
── 購買部前 ──
ジャミル:「そろそろ来る頃だろうと思っていたよ。」
ジャミル:「学園長、みなさん、ゆっくりスカラビアのハロウィーンをご覧ください。」
アズール:「ミステリーショップがボロボロになっています。」
ジェイド:「まるでユウさんのオンボロ寮のようですね。」
ジャミル:「もちろん本当に壊したわけじゃないぞ。つぎはぎの布で、購買部を覆っているだけだ。」
カリム:「飾りも衣装も寮のみんなで決めたんだ。楽しかったぜ!」
ジャミル:「仮装はできたか?パーツの付け忘れはないな?」
カリム:「おう! 大丈夫。」
カリム:「オレたちスカラビアの、今年の仮装は……」
カリム:「“狼男”だ!」
ジャック:「狼男……!」
ジャック:「満月の魔力に取り憑かれた狼の獣人がなると言われてる、モンスターっすね!」
ジャック:「俺の地元じゃ、よく「夜ふかしすると狼男になっちゃうぞ」って言いますよ。」
ジャック:「北国特有の伝承だと思ってたんで熱砂の国っぽいアレンジが新鮮っす。」
カリム:「へへ、狼の獣人属であるジャックに褒められると嬉しいな!」
カリム:「……あっ、そうだ!」
カリム:「がおーっ!」
カリム:「……どうだ。狼っぽかったか?迫力出てただろ。」
ジャック:「え、その……どっちかっつーと……」
アズール:「非常に人懐こい様子に心が温かくなりますねぇ。」
ジェイド:「ええ。まるで動物園のふれあいコーナーを訪れたかのようです。」
ケイト:「え〜〜、メッチャ可愛い~~!!」
ケイト:「カリムくん今のもう1回やってよ。動画で撮ってマジカメにアップしよ☆」
カリム:「えー、可愛いかあ……オレとしては「怖い」って言って欲しかったんだけどな。」
カリム:「もっと怖くなるようにあとで練習しておくようにするぜ!」
カリム:「……あ。で、あとはなんだったっけ……。」
カリム:「えーっと……。」
ジャミル:「……。」
カリム:「ええっと……。」
カリム:「……あ、そうだ!」
カリム:「飾り付けにも、大切なメッセージが込められてるんだ。」
アズール:「メッセージ?いったいどのような?」
カリム:「今回飾り付けに使用した布は、ゴミとして捨てられたペットボトルやプラスチックをリサイクルしたもの。」
カリム:「限りある資源に目を向けることで、我々の暮らす賢者の島の環境を見つめ直し……」
カリム:「人も自然も幸せに生存できる社会を目指す。」
カリム:「これが、我々スカラビアが今回提案する『サスティナブルハロウィーン』です。」
ジェイド・アズール:「……。」
カリム:「……って言えって、ジャミルが!」
ジェイド・アズール:「だと思いました。」
ジャミル:「そこまで言ったら意味がないだろうが!!!」
カリム:「えー?自然に優しくてカッコいい、すっげー案じゃねえか。」
カリム:「ジャミルが考えてくれたってみんなに教えたかったんだよ。」
ジャミル:「そういう問題じゃないだろ……。」
ヴィル:「サスティナビリティ……持続可能性はファッション業界でも注目度の高いワードよ。」
ヴィル:「最新トレンドをハロウィーンに取り入れるなんてジャミル、やるじゃない。」
アズール:「学生として100点満点のテーマ。一般客にも先生方にも大ウケでしょうね。」
アズール:「こんなところでまで点数稼ぎとはスカラビアは本当に抜け目がない。」
クロウリー:「なんと素晴らしい……ううっ。」
クロウリー:「こんなに深いテーマの込められたハロウィーンは初めてです! 感動しました〜!」
クロウリー:「ぐすっ……ああ、次の寮はどんな素晴らしいものを見せてくださるんでしょう。」
クロウリー:「今度はコロシアムに向かいます。サバナクロー寮の飾り付け、期待していますよ!」
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