【ストーリー】EPISODE 1-11 これぐらい常識でしょ

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登場人物
オルト、デュース、ケイト、マレウス、イデア、ヴィル、クロウリー
テキスト全文
── 図書室‐エントランスホール ──
オルト:「みんな、ようこそ! イグニハイドのハロウィーンいっぱい楽しんでいってね!」
オルト:「それでは、上映を開始します。」
デュース:「い、いきなり「上映」?いったいなにが始まるんだ?」
ケイト:「うわ! ジャック・オ・ランタンが本棚から飛び出してきた!?」
ホー、ホー
マレウス:「図書館が霧深い森になった……この僕でも見たことのない魔法だぞ。」
オルト:「これは魔法じゃなく、イグニハイドのみんなで作ったプロジェクションマッピングだよ。」
オルト:「建物などの立体に、映写機を使って映像データを映すんだ。」
デュース:「本当に知らない場所にいるみたいだ!」
オルト:「ふふふ。魔導工学に長けたイグニハイドらしいでしょう?」
オルト:「そしてこのあと登場するのが……」
イデア:「「パンプキンはパンプキンでも食べられないパンプキンはなんだ?」」
イデア:「「……答えはこのオレさ!悲しきモンスター、パンプキン騎士(ナイト)!」」
誰!?
イデア:「誰って……。」
イデア:「僕だよ。イデア・シュラウド。」
イデア:「この流れで僕以外の人登場したらおかしいでしょ。」
ヴィル:「その腹の立つ言い方……確かにイデアね。」
イデア:「ひひっ、驚いた?僕のハロウィーンの仮装はご覧の通り……」
イデア:「『パンプキン騎士(ナイト)』だよ!」
デュース:「なるほど、パンプキン騎士(ナイト)!」
デュース:「……」
デュース:「で、そのパンプキン騎士(ナイト)ってなんですか?」
イデア:「えっ! まさかあの名作ホラー映画『パンプキン・ホロウ』をご存知ない!?」
デュース:「聞いたこともないです……」
デュース:「え、僕だけですか!?みんなは知ってます?」
知らない。
ヴィル:「単館上映系の映画もかなりチェックしているアタシでも知らない映画ね。」
イデア:「ッカー! これだからパンピーは!」
イデア:「これは『パンプキン・ホロウ』って映画に出てくるゴーストの仮装!」
イデア:「ハロウィーンの飾り『ジャック・オ・ランタン』を作るときに失敗してしまったカボチャの化身なんだ。」
イデア:「食べられもせず、飾られもせず、捨てられたカボチャの恨みがパンプキン騎士(ナイト)となり……」
イデア:「自分を収穫した村に舞い戻り夜な夜な人間を1人、また1人と襲う……」
イデア:「っていうB級ホラー映画だよ。これぐらい常識でしょ。」
ヴィル:「あらすじを聞く限り、B級どころかZ級ネタ映画の気配がするわね。」
イデア:「拙者のマジカメアカでは、毎年この時期になると『パンプキン・ホロウ』の話で持ちきりですぞ?」
オルト:「事件を追う捜査官がパンプキン騎士(ナイト)を人間だと思って兜を外したら、そこにはなんと……」
オルト:「さらにカボチャが入っているんだ!最高だよね!」
イデア:「そう、そこが屈指の名シーン!」
イデア:「だからプロジェクションマッピングで背景や音を再現して……」
イデア:「拙者がパンプキン騎士(ナイト)になって登場しようと考えたんだ。」
イデア:「でも映画ファンには先の展開が読めちゃうのとこれから観る人へのネタバレ防止の配慮も込めて……」
イデア:「照明効果と反射を使った視覚トリックで兜を外したら首が消えるようにアレンジしたよ。」
ケイト:「イデアくん、今日はタブレットじゃないのにすらすら喋れてるね♪」
イデア:「ふっ。仮面を被った拙者に怖いものなどなにもないでござる。」
デュース:「すげぇ、パンプキン騎士(ナイト)になりきってるんですね!?」
ケイト:「どうかな。あれはいつも通りのイデアくんな気がするけど……。」
ケイト:「……」
ケイト:「でも確かに衣装、っていうか甲冑も本格的。本物みたい!」
ケイト:「イデアくんの技術力の高さを感じさせるなあ。」
イデア:「ふひひっ……プロジェクションマッピング×実写のショーで……」
イデア:「イグニハイドの技術力と『パンプキン・ホロウ』の魅力を知らしめてやりますわ!」
クロウリー:「魔法だけでなく工学にも長けたイグニハイドらしいクオリティの高さです!」
クロウリー:「今年のハロウィーンは例年に勝るとも劣らない素晴らしさですね。」
クロウリー:「……」
クロウリー:「ああ、もう次で最後の寮。残念ですが、楽しみでもあります。」
クロウリー:「それでは行きましょう!ポムフィオーレ寮のスタンプラリー会場、鏡の間へ!」
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