【ストーリー】EPISODE 1-16 楽しむときの決まり文句

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登場人物
フロイド、ジェイド、子ども、グリム、エース、ジャミル
テキスト全文
── 正門 ──
フロイド:「ジェイド~。」
ジェイド:「おやフロイド、随分大勢でやって来ましたね。」
フロイド:「ん。このおチビちゃん、ジェイドを探してたよ。」
ジェイド:「僕をですか?」
子ども:「はい。」
子ども:「……スタンプ7つ、集めました!」
ジェイド:「なるほど、スタンプラリーに参加してくださったのですね。では台紙を見せてもらえますか?」
ジェイド:「……素晴らしい!確かに、全てのスタンプが押されています。」
ジェイド:「それでは合言葉を言っていただけますか?」
子ども:「はい!」
子ども:「……トリック・オア・トリート!」
ジェイド:「はい、確かに。」
グリム:「とりにくは、とりと?なんだソレ。」
エース:「トリック・オア・トリートな。」
エース:「「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」って言ってんの。」
グリム:「おどしか……?」
ジャミル:「違う。ハロウィーンを楽しむときの決まり文句だ。」
エース:「ハロウィーンにいたずらするゴーストは、お菓子をあげればいなくなる! って話、聞いたことない?」
グリム:「そういえばリリアがそんなこと言ってたような……?」
エース:「トリック・オア・トリートはその言い伝えの名残なんだってさ。」
エース:「仮装をして、トリック・オア・トリートと言いながら近所を回ると、お菓子をもらえんだぜ。」
グリム:「なにっ! んなの最高の呪文じゃねーか!」
エース:「そうそう。子どもんとき兄貴と一緒に近所を3周ぐらいしたな〜。」
ジャミル:「ハロウィーンの伝承は種族や地域によって少しずつ内容が異なるんだが……」
ジャミル:「不思議なことに「トリック・オア・トリート」という言葉はどの種族にも共通して存在しているんだ。」
フロイド:「だからスタンプラリーが終わった後の合言葉にしてんだってさ。」
ジェイド:「どうぞ。一生懸命スタンプを集めてくださったあなたにプレゼントです。」
子ども:「わーい、お菓子だ。ありがとう!」
ジェイド:「お家に帰って大人の人に確認してからお召しあがりくださいね。」
ジェイド:「万が一、アレルギーがあるといけませんから。約束ですよ?」
子ども:「はーい!」
子ども:「ありがとう、お兄ちゃんたち。また遊びに来てもいい?」
ジャミル:「ああ。『ハロウィーンウィーク』はまだまだ始まったばかりだからな。」
ジェイド:「ぜひ、お友だちをたくさん連れていらしてください。」
フロイド:「好きにすりゃいーじゃん。バイバーイ。」
タッタッタッタッ
エース:「……なんか先輩たち、子どもの相手慣れてません?」
フロイド:「別に、普通じゃね?」
ジャミル:「去年も同じようなことをやったからじゃないか?エースもいずれ慣れるだろう。」
エース:「ふーん……。」
エース:「実はオレちょっと「7日間も学外の人に気を遣わないといけないの面倒じゃね?」って」
エース:「思ってたんすけど……」
エース:「1年のうちに1回ぐらいこういう行事があってもいいかもっすね。」
エース:「……だって、『ハロウィーンウィーク』の間は先生たちも宿題減らしてくれるし!」
ジェイド:「ふふふ、そうですね。」
ジェイド:「僕も、みなさまの笑顔がたくさん見られるハロウィーンが大好きです。」
ジャミル:「いちいち言うことが胡散臭いんだよ……。」
グリム:「なあなあ。そんなことより、オレ様腹減ったんだゾ。」
エース:「お、じゃあみんなで飯食い行こうぜ!いいっすよね、先輩?」
ジャミル:「……お前、俺たちに昼飯をたかるつもりだな?」
エース:「え~人聞き悪いなあ。オレは尊敬する先輩たちと一緒に、楽しくご飯食べたいってだけですってえ!」
ジャミル:「全く、調子のいいヤツ……。」
フロイド:「ジェイドはどうする?」
ジェイド:「僕ももうすぐ休憩時間なので、ご一緒します。」
ジャミル:「それじゃあ行こう。ユウ、早くしないと置いていくぞ。」
── メインストリート ──
グリム:「昼飯食った後に話してたら遅くなっちまった。もうすぐ日が暮れるんだゾ。」
グリム:「今日はハロウィーンを見るためにいっぱい歩いて疲れたし、さっさと寮に帰ろうぜ。」
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