【ハニプレ】イベント「ディア・マイ・シスター」イベントストーリー

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成海聖奈は、読者モデルとしても活躍する高校3年生

学校生活に、読者モデルのお仕事、そして秘密の恋…
忙しくも充実した日々を送っている聖奈だが

中学3年生の妹・萌奈とは
このところ姉妹関係がぎくしゃくしている

萌奈と仲良くしたいと感じている聖奈だが
萌奈は萌奈で、複雑な感情を抱えているようで――

成海聖奈

　――え？
　本当ですか？
　嬉しい…！ありがとうございます！
　はい。じゃあ、失礼します
　やったあ…！！
　ねえねえ
　聞いて、萌奈…！

成海萌奈

　なに？

成海聖奈

　今、マネージャーさんから連絡があってね
　日曜日にお休みがもらえることになったの！
　学校も仕事もない丸一日のオフなんて久しぶりだから
　すっごく嬉しい…！

成海萌奈

　そうなんだ
　よかったね

成海聖奈

　何しよっかな～
　ねえ、何したらいいと思う？

成海萌奈

　知らないよ…

成海聖奈

　そうだ
　せっかくだし、一緒に出かけない？

成海萌奈

　出かけるって…
　私とお姉ちゃんでってこと？

成海聖奈

　うん、私と萌奈で！
　きっと楽しい1日になるよ！

成海萌奈

　うーん…
　久しぶりの休みなんでしょ？
　友だちと遊びなよ

成海聖奈

　（萌奈…
　なんてクールな反応…）
　（昔だったら「お姉ちゃんと一緒に行くー！」って
　言ってくれたのに…）
　（いつの間にか大人になっちゃってて
　ちょっとさみしい…）
　で、でも…
　私は萌奈と過ごしたいな！

成海萌奈

　どうして？

成海聖奈

　どうしてって…
　（理由はあるけど…
　それを、ここで萌奈に話していいのかな…）
　（うーん、なんて答えたらいいんだろう…）

成海萌奈

　…
　はあ…
　しょうがないな

成海聖奈

　え…？

成海萌奈

　しょうがないなって言ったの
　お姉ちゃんがそんなに言うなら付き合うよ

成海聖奈

　本当…！？
　やったあ…！
　ありがと、萌奈！
　（萌奈と一緒に出かけるなんて、久しぶりだもんね…）
　（すごく楽しい1日になりそう…！
　今から楽しみだなあ…）

待ちに待った日曜日――
予定通り、私は萌奈は一緒に街へと繰り出した

成海聖奈

　わあ…！見て、萌奈！
　あのパンケーキ、すごくおいしそう！

成海萌奈

　お姉ちゃん、はしゃぎすぎだよ
　さっきお昼ごはんたべたばっかりでしょ

成海聖奈

　えへへ、ごめんね
　（こうして萌奈と出かけるの、久しぶりだから
　つい浮かれちゃうなあ…）

成海萌奈

　あ、ねえ
　あそこのお店、入ってもいい？
　私、冬物が買いたいんだ

成海聖奈

　お母さんも好きなもの買ってきなさいって
　少し多めにお金持たせてくれたもんね！行こ行こ！
　（よし、今日は絶対に楽しい1日にしよう…！）

～アパレルショップ～

成海聖奈

　わあ、どれも可愛いねー！
　萌奈は何を買うの？

成海萌奈

　コートを新しく買おうかと思ってるんだ
　サイズが合わなくなってきたから…

成海聖奈

　そっか。萌奈、背が伸びたもんね

成海萌奈

　そうかな？

成海聖奈

　そうだよ。昔なんて、私の半分くらいしか
　なかったのに…
　今じゃ、同じくらいだもん

成海萌奈

　半分っくらいって…
　もう、どれだけ昔の話してるの？
　…あ
　このコート、ちょっといいかも

萌奈はそばにあったコートを手に取った

成海聖奈

　わあ、可愛い…！
　いいね、それ！萌奈に似合うと思うよ！

成海萌奈

　ほんと？

成海聖奈

　うん！

成海萌奈

　じゃあ、これにしようかな…

成海聖奈

　うん、すごくいいと思う！
　…あ！このコート、色違いのもあるんだね
　そうだ。せっかくだから、2人でお揃いのにしない？

成海萌奈

　え…

成海聖奈

　そうだな…私はこの色にしようかな！

私は萌奈とは色違いのコートを手に取って
鏡の前で合わせてみた

成海萌奈

　…っ
　私、やっぱり違うのにする

成海聖奈

　え…
　どうして？似合ってたのに

成海萌奈

　似合ってなんかないよ…

成海聖奈

　そんなことないよ
　ほら、よく見てみて…

もう一度、コートを合わせてみようとした私の手を
萌奈がはねのけた

成海萌奈

　やめてよ…！

成海聖奈

　（え…）
　どうしたの、萌奈…？

成海萌奈

　言わなきゃわかんない？
　お姉ちゃんと同じものなんか
　着られるわけないじゃん！
　…私、違うショップで買うから
　ついてこないで

成海聖奈

　萌奈…

1人で外に出ると
思わずため息が漏れた

成海聖奈

　はあ…
　（萌奈に嫌われちゃった…）
　（萌奈だって、もう子供じゃないんだし
　お揃いなんか、着たいわけないか…）
　（少し考えればわかるようなことなのに…）
　（さっきはついはしゃぎすぎて、萌奈の気持ちを
　考えてあげられなかった）
　（今日はいい1日にしたかったのにな…）

モデルになってから、毎日充実してはいるけれど…
ひとつだけ、心に引っかかっていることがあった
それは、萌奈と過ごす時間が減ったこと――

成海聖奈

　（だから、今日は萌奈と2人で
　楽しくすごしたかった）
　（どうしてこんなことになっちゃったんだろ…）

成海聖奈

　はあ…

？？？

　成海？

成海聖奈

　え…

濱中翠

　成海…
　どうしたんや、こんなところで

成海聖奈

　は、濱中君…！

芹沢春輝

　おー、成海じゃん

成海聖奈

　（うそ…！芹沢はともかく
　濱中君とこんなところで会うなんて…！）
　（リップ塗り直しておけばよかった…！）

クラスメイトの濱中君は、他の男子とは違う…
私にとって、すごく特別な存在だ
つまり…
私の好きな人――

芹沢春輝

　成海？
　なに、顔赤くしてんだ？

成海聖奈

　な…なんでもない！
　2人こそどうしたの？休みなのに制服着てるし…

芹沢春輝

　それはもちろん…
　補習を受けた帰りだからだ！

成海聖奈

　いや、そんな当然みたいな顔で言われても困るし…

芹沢春輝

　お前こそ何やってんだよ
　こんなところでため息ついたりしてさ

成海聖奈

　それは…
　ちょっと妹を怒らせちゃって

濱中翠

　怒るって…
　何があったんや？

成海聖奈

　それがね――

芹沢春輝

　…なるほど
　確かに、成海とお揃いのものを着るなんて嫌かもな

成海聖奈

　そうだよね…
　萌奈も、もう子供じゃないんだし…

芹沢春輝

　いや、そういう意味じゃなくて…
　成海はモデルの仕事をしてるだろ？
　普通の女子からしたら、モデルと同じものを着て
　隣に並ぶなんて、したくないんじゃないか？
　自分が見劣りするかもしれないとか
　そういうことが気になったりするもんだろ

成海聖奈

　でも、姉の私から見ても、萌奈はすごく可愛いんだよ
　そんな風に思うことないと思うけど…

芹沢春輝

　あのさー
　自覚がないなら言うけど
　人前に立つ仕事をしてる人間は、そうじゃない人間と
　まとってる空気がまったく違うんだよ
　何をしていても、何を着ても
　様になっちまうんだ
　お前だって、そうなれるように
　これまで努力してきたんだろ？

成海聖奈

　そう…だけど

芹沢春輝

　そんな姉貴とお揃いのコートなんて
　年頃の妹からすると、キツいと思うぞ
　成海はただでさえ中高生の女子に人気があるし…
　学校とかで、妹はお前と比べられたりとか
　してるかもしれない
　妹が大事なら、なおさら
　そのあたりのこと考えてやれよ

成海聖奈

　え…
　（そんなの、今まで
　考えたことなかった…）
　私がモデルをしてるってことで
　萌奈に迷惑をかけてるってこと…？
　どうしよう…
　そんなの嫌だよ…！

動揺している私の目の前で
濱中君が芹沢の頭をパコッと叩いた

芹沢春輝

　いてっ！

濱中翠

　バカ、春輝！
　お前はなんでもかんでもズバズバ言い過ぎや！
　成海、大丈夫や！
　仮に春輝の言う通りだとしても…
　妹は妹やし
　お前はお前や！
　誰がなんと言おうと、それは変わらん

成海聖奈

　でも…

濱中翠

　妹もきっとわかってくれると思うで
　成海の妹なんや
　きっとええ子なんやろ？

成海聖奈

　濱中君…
　うん…
　そうなの。萌奈って、すごくいい子なんだ

濱中翠

　なら大丈夫や
　それに…
　俺なら…成海みたいな姉貴がいたら
　う…嬉し…

濱中君が何か言いかけた、そのとき――

成海萌奈

　おっ、お姉ちゃんに近づくな！
　このナンパ野郎…！

成海萌奈

　おっ、お姉ちゃんに近づくな！
　このナンパ野郎…！

成海聖奈

　えっ…
　も、萌奈！？

成海萌奈

　ほら…！
　早く逃げるよ、お姉ちゃん…！

萌奈は私の手を掴むなり
勢いよく走り出した

成海萌奈

　ここまで来れば、もう大丈夫かな…

成海聖奈

　えーっと…
　た、たぶんそうなんじゃないかな…？

成海萌奈

　たぶんそうなんじゃないかなって…
　もう、お姉ちゃんのバカ！
　そうやってボーッとしてるから
　ナンパなんてされるんだよ！

成海聖奈

　あっ、はい…！
　すみません！
　…って、違う違う！
　あの2人は濱中君と芹沢！
　ナンパじゃなくて
　私のクラスメイトだよ！

成海萌奈

　え…
　本当に？

成海聖奈

　うん、本当
　うちの高校の制服着てたでしょ？

成海萌奈

　たしかに…どうしよう！
　私、「ナンパ野郎」なんて呼んじゃったよ…！
　お姉ちゃんの友達だなんて思わなくて…
　やばい、失礼なことしちゃった…！

成海聖奈

　まあ…大丈夫だよ
　明日、学校で2人に会ったら説明しておくし
　2人とも、あんなことで怒るような人じゃないから
　すぐわかってくれると思う

成海萌奈

　なら…よかったけど…
　なんか、変な勘違いしてごめん…

成海聖奈

　ううん。萌奈は私を助けようとしてくれたんだよね
　ありがとう

成海萌奈

　…
　別にお礼を言われるようなことなんかしてないし…

成海聖奈

　ううん
　…ねえ、萌奈。さっきはごめんね
　無理やりお揃いにしようとして…
　私、萌奈がどう思うかを全然考えてなかった
　私の考えを押し付けるようなことしちゃったね

成海萌奈

　別に…お姉ちゃんは悪くない…
　私が…

成海聖奈

　え？

成海萌奈

　…なんでもない！
　はい、これ！

萌奈が差し出してきたのは
私のお気に入りのドリンクだった

成海萌奈

　はい。お姉ちゃん、これ好きでしょ

成海聖奈

　萌奈…
　（言い方はぶっきらぼうだけど…
　萌奈、やっぱり優しいな）
　ありがと…！
　萌奈、大好き！

成海萌奈

　え、ちょっ…
　こ、高3にもなって何言ってんの！

成海聖奈

　あれ…
　萌奈、照れてる？

成海萌奈

　照れてないから…！

成海聖奈

　でも、顔が赤いよ

成海萌奈

　そ…
　それ以上言うなら、帰る…！

成海聖奈

　ごめんごめん
　もう言わないよ
　っていうか…
　萌奈、その袋なに？ずいぶん大きいけど…

成海萌奈

　これは…

私は萌奈が持っている紙袋の中を覗いてみた

成海聖奈

　え…
　（これ…さっきショップで見てたコート…）
　萌奈…
　これ、買ったの…？

成海萌奈

　お、お姉ちゃんがあんまりうるさいから
　しょうがなく買っただけ…

成海聖奈

　（しょうがなく…か）
　（素直じゃないな…
　ちゃんと私の分まで買ってくれてるくせに…）

成海萌奈

　少し、寒くなってきたし…
　…着る？

成海聖奈

　うん、もちろん！

成海聖奈

　じゃーん！
　どうかな？似合う？

成海萌奈

　うん
　いい感じ

成海聖奈

　萌奈もよく似合ってるよ

成海萌奈

　そうかな？

成海聖奈

　うん！萌奈、可愛いよー！
　すっごい可愛いよー！

成海萌奈

　ちょっ…
　恥ずかしいから、やめて…！

成海聖奈

　ごめんごめん

成海萌奈

　もう…
　なんだかお腹空いちゃった
　何か食べない？

成海聖奈

　そういえば、さっき焼き芋売ってるのを見かけたよ
　ちょっと行ってみようか

近くで焼き芋が売っていたので、ひとつ買って
公園のベンチで食べることにした

成海聖奈

　まだ熱そうだね
　少し冷ましてから食べようか

成海萌奈

　うん
　そうだね

成海聖奈

　…
　ねえ、萌奈

成海萌奈

　なに？

成海聖奈

　もし…もしね、私がモデルをしてることで
　嫌な思いをさせてたら、ごめんね

成海萌奈

　…
　どうしたの、急に

成海聖奈

　もしかしたら、そういうこともあるのかも
　しれないと思って
　モデルの仕事もすごく大事だけど…
　私にとって、一番大切なのは萌奈だよ
　たった1人の妹だもん

成海萌奈

　…
　確かに…
　お姉ちゃんと比べられて、嫌な思いをしたことはあるよ

成海聖奈

　（萌奈…
　やっぱり、そうなんだ…）
　（気づいてあげられなかった…
　私、お姉ちゃんなのに…）
　萌奈、ごめ…

成海萌奈

　…でも
　今日は…その…
　久しぶりにお姉ちゃんと過ごせて、よかった…かも

成海聖奈

　萌奈…
　私も、今日は本当に楽しかったよ
　また、こうやって一緒に遊ぼうね

成海萌奈

　…うん
　そうだね
　まあ、お姉ちゃんは勉強もした方がいいと思うけど
　来年の春には高校卒業なんだから

成海聖奈

　うっ…
　それを言わないでー！

成海萌奈

　あはは
　あ、ねえ
　焼き芋、そろそろいいんじゃない？

成海聖奈

　そうだね
　ちょっと割ってみようか

私たちは、1つの焼き芋を2人で割って食べた

成海萌奈

　あつっ

成海聖奈

　本当、熱いね

成海萌奈

　でも
　ほくほくして、すごく甘い…！

成海聖奈

　美味しい？

成海萌奈

　うん！

成海聖奈

　（ふふ。萌奈、幸せそう…）

成海萌奈

　そうだ
　お父さんとお母さんにも買って帰ろうよ

成海聖奈

　うん、いいね！
　（そういえば昔、家族みんなで食べたなあ…）
　（こうしてると、子供の頃に戻ったみたい…）
　いろいろあったけど…
　いい日曜日だったな…

成海萌奈

　何か言った？

成海聖奈

　ううん、何でもない！

こうして、私の久しぶりの休日は
妹との思い出の1日になった――

数日後――
私は、あの日曜日に
お姉ちゃんと一緒に公園で撮った写真を眺めていた

成海萌奈

　お姉ちゃんってば…
　楽しそうな顔しちゃって
　（私たちがこんな風に一緒に出かけたり
　はしゃいだりするの、本当に久しぶりだったもんな…）
　お姉ちゃんがモデルの仕事をしてて
　忙しいからっていうのもあるけど…）
　私がお姉ちゃんと距離を置いちゃってたのが
　きっと、一番の原因なんだよね…
　（でも、そうでもしないと…
　お姉ちゃんに当たっちゃいそうで怖かったんだ…）
　（私は、お姉ちゃんみたいに可愛くもないし
　かといって性格が明るいわけでもないし…）
　（わかってはいるけど、「成海聖奈の妹にしては」
　とか、陰口を叩かれたりするのは、やっぱり辛くて）
　（なかなか、お姉ちゃんと向き合うことが
　できなかった）
　（だから、一緒に出かけようって
　誘われたとき、すごく驚いたなあ…）
　貴重な休みなんだから…
　友達と出かければいいのに
　なんで、私を選ぶかな…

成海聖奈

　ただいまー！
　って…
　萌奈、なにニヤニヤしてるの？

成海萌奈

　は！？
　べ、別にニヤニヤなんてしてないし！

成海聖奈

　あ！
　これ、このあいだの写真？
　ふふ
　萌奈、楽しそうな顔してるねー！

成海萌奈

　お、お姉ちゃんでしょ
　それは…

成海聖奈

　うん、楽しかった
　お揃いのコートも買えたしね
　あの時、萌奈はなんであのコートを選んでくれたの？
　てっきり、他のものを買うんだと思ってた

成海萌奈

　最初はそのつもりだったよ
　お姉ちゃんとお揃いのコート着るって
　結構勇気いるから…
　でも…たまにはお揃いもいいかなって思ったの
　姉妹だし…
　あの時は、いきなり怒ってごめん

成海聖奈

　萌奈…
　ううん。私こそごめんね
　あのコート、萌奈にすごく似合ってたよ

成海萌奈

　…そうかなあ

成海聖奈

　うん！萌奈は自分で思ってるより
　すっごく可愛いんだからね！
　もしかしたら、アイドル事務所とかに
　スカウトされちゃうかもよ？

成海萌奈

　あー…ないない
　お姉ちゃんだけだよ、そんなこと言うの

成海聖奈

　そんなことないよー！
　一緒にいて
　すごく目を惹きつけられるときがあるし
　そういうオーラみたいなのって、出そうと思っても
　出せるものじゃないんだから

成海萌奈

　（オーラねえ…）

確かに、私はライブのDVDやグッズを集めるくらい
アイドルが好きだけど…それはあくまで趣味の話だ
自分がアイドルになれるとは思わない
そんな夢を見ていられたのは子供のうちだけだ

成海萌奈

　（私は、多分お姉ちゃんと違って
　普通の高校生になって…）
　（普通に大学を出て…
　普通の社会人になるんだろうな）
　（まあ、それが当たり前だよね）

成海聖奈

　萌奈がアイドルになったら、姉妹共演できるね！

成海萌奈

　はいはい

お姉ちゃんを軽くあしらい、参考書を開く

成海聖奈

　…ねえ、萌奈
　また、一緒に出かけようね

成海萌奈

　…
　はいはい

我ながらそっけない返事
でも、お姉ちゃんはどこか嬉しそうだった――