シフォンのメモリー
プロフィール
シフォン | |||
---|---|---|---|
身長 | 137cm | 体重 | 30kg |
血液型 | O型 | 誕生日 | 4月8日 |
ラメント | なくしもの | ||
Song by | シフォン(諸星すみれ) | ||
CV | 諸星すみれ | ||
語尾に「です」がつく独特な喋り方の少女。前の主人に遺跡の前に捨てられるが、戻ってくると信じて待ち続けた。領主に保護された後も、置いていかれる事を極端に怖がり、いつも領主にくっついている。 |
メモリ一
1話
わたしのご主人様は、優しい人です。
魔女だったわたしは
赤ん坊の頃に捨てられたですが、
それをご主人様が拾ってくれたそうです。
毎日働かせてくれて、
三日に一度はご飯だってくれるです。
それなのに、わたしはいつも
ご主人様を怒らせてばかり……
その日も、
言いつけを破ったわたしを、
ご主人様は一日中折檻した。
わたしが悪いんです。
視界に入るなって言われていたのに、
それを破ってしまったから。
だからご主人様は
わたしを叱ってくれているだけで……
わたしは、幸せ者なんです。
2話
考古学者のご主人様の周りには
いつもたくさんの助手さんがいたです。
わたしに意地悪を言う人もいるですが
全然平気です。
だってご主人様が頼みごとをするのは
わたしだけですから。
とても大きな荷物を運ばせるのも、
盗賊を引き寄せる役目も。
全部わたしにだけ任せてくれる……
山奥でみんなとはぐれちゃった時だって、
わたしが五日かけておうちに辿り着くと、
ご主人様はとても……
……っ
と、とにかくわたしは幸せなんです。
そんなある日の事です。
ご主人様に連れられて、
ある古代遺跡にやってきたです。
そこでご主人様はわたしに
こう命じたです。
ここから一歩も動くなって。
3話
調査が終わるまでここにいろ。
そうご主人様はわたしに命じたです。
わたしが、見張り役……?
だけど、こんなボロボロの
遺跡の調査なんて危険なんじゃ……
それに、いつもならわたしが
先頭を歩いてみんなを守るのに……
っ! か、考えたらダメ!
お前はただ言われた通りに動けばいい。
それがご主人様の命令。
だから考えたらダメ!
そう自分に言い聞かせている間に
ご主人様は行ってしまったです。
よ、よーし。
みんなの無事はわたしに
かかっているです。
がんばるです。
それに上手にお仕事できたら、
わたしのこと褒めてくれたり……
だけど夜になっても、朝になっても、
また次の夜になっても、
誰も帰ってこなかった。
4話
あれから、ずっとご主人様を待ち続けた。
野生の獣に襲われても、
雨で体が冷えても、
太陽に皮膚を焼かれても。
ずっとずっと待ち続けた。
それがご主人様の命令だから。
たまに優しい人が私を保護しようと
声をかけてくれる時もあったですが。
それを断って、
わたしはここで待ち続けた。
だまされている、捨てられただよ、って
何度言われても、ずっと……
だってわたしには
ご主人様の命令がある。
ちゃんと待っていないと。
見上げる景色はいつも変わらない。
薄い桃色から始まって、
青、オレンジ、
やがて――黒が塗り潰す。
なん回、同じ景色を見送ったのか分からない。
ご主人様、まだ、かな……
5話
今日で何日目だっけか?
分からない。
数え方、知らないから。
いつまで待っていればいいんだろう……
のど渇いたな、
それに何だかすごく眠い。
捨てられたんだよ――
その時、頭の奥で誰かが囁いた。
捨てられたんだよ、
本当は分かっているんでしょって。
そうだ、あの時ご主人様はわたしを……
ち、ちがう。
捨てられてなんてないです……
だってご主人様はすごく優しくて……
わたし……
捨てられた、ですか?
わたし、ちゃんと待っていたですよ。
いつも、ご主人様の命令、
ちゃんと聞いたですよっ……
嫌なことも怖いことも、
全部ちゃんとっ……!
なのに……どうしてですか?
ご主人様……
6話
何がいけなかったのかな。
言う通りにするだけじゃ、
待っているだけじゃ
ダメだったのかな。
分からない。
だって誰も教えてくれなかった。
言葉も、数の数え方も、
息の仕方すら。
だけどそれならそうって……
いらないなら、いらないって
ちゃんと言ってください。
こんな風に置き去りにするくらいなら、
ちゃんと……っ
捨てることすら、
してくれないですか。
捨てる価値すら、
わたしにはなかったですかっ
その時だった。
誰かがわたしの体を抱き起こした。
温かい……
初めての……
痛い以外の、気持ち。
ご主人様……?
7話
わたしを抱き起こしたのは
ご主人様ではありませんでした。
その人はわたしと目が合うと、
手を振り上げた。
ひっ……
咄嗟に目を閉じて頭を庇った。
だけど来る筈の痛みはなくて、
おそるおそる目を開けると……
その人の手が
わたしの頭の上にのっていた。
もう大丈夫、
よくがんばったねーー
それは、
知らない言葉でした。
知らない気持ちでした。
痛いのと怖いの、
それ以外のもの、
わたしは知らないっ……
わたしは目に映るのも、
手に触れるのもダメなのに。
わたしを映す瞳は、
触れる手はとても……
そうだ、優しい。
これが本当の……
迎えにきたよ――
その一言が、
わたしを縛る鎖を
少しずつ解いていった。
怖い気持ちが、
ちがう気持ちに上書きされていく。
そうだ、これが本当の、
この人がわたしの本当の――
ただいまです、ご主人様。
第1話
我的主人是個溫柔的人。
我是魔女,一出生就變成棄嬰,
據說當時是主人把我撿回來的。
主人讓我每天都有工作可以做,
每三天就會給我吃一頓飯是也。
可是我卻老是惹主人生氣……
那天我沒遵守主人的指示,
被主人體罰了一整天。
是我不聽話。
主人交代我不准進入他的視線,
我卻不小心闖到他眼前了。
主人只是教訓了我一頓,沒有跟我計較……
我真的是個很幸福的人。
第2話
主人是考古學家,
身邊有很多助手是也。
有些人會對我講一些很難聽的話,
但我一點都不介意是也。
因為只有我能完成主人交代的事情是也。
像是搬運超級大包的行李,
或是負責引開盜賊的注意力。
這些事情主人只會交給我來做……
以前在山上跟大家走散的時候,
我花了五天才回到家,當時主人非常地……
……
反、反正,我真的很幸福是也。
某一天,主人帶著我來到一座古代遺跡是也。
然後主人對我下令,
叫我待在原地,一步都不許動是也。
第3話
主人命令我待在這裡,
直到調查結束為止是也。
我要負責警戒嗎……?
可是,在這種破舊的遺跡裡面進行調查很危險……
而且平常都是由我走在前面保護大家的……
……!不、不可以想太多!
主人交代過:「妳只要照我說的去做就對了。」
這是主人的命令,所以我不可以想太多!
主人在我努力說服自己的時候走掉了是也。
嗯,好!
大家的生命安全就靠我了是也。
我要加油是也。
而且如果我表現得夠好,
主人說不定會誇獎我……
可是,過了一天一夜,
到了第二個晚上,還是沒有任何人回來。
第4話
在那之後,我一直留在原地等主人回來。
被野生動物攻擊、
被雨水淋得全身發抖、
被太陽曬到皮膚乾裂……
我還是一直等、一直等。
因為這是主人的命令。
偶爾會有好心人來跟我說話,
說要帶我走。
但是我拒絕了他們,
選擇留在這裡繼續等。
就算他們一直說主人騙我、主人不要我了,
我還是要等……
因為這是主人給我的命令。
我必須乖乖在這裡等。
抬起頭,眼前的景色一直沒變過。
從淡淡的粉紅色開始,再變成藍色、橘色——
最後是一整片的黑色。
同樣的景象,我也不曉得自己看了多少次。
主人怎麼還不回來……
第5話
今天是第幾天了?
不知道。
我不會算數。
要等到什麼時候……
我好渴,而且好想睡。
「妳被主人丟掉了啦。」
那一刻,我聽見有個聲音在腦海裡說:
「妳被主人丟掉了啦,
妳自己心裡也很清楚吧。」
是啊,主人當時把我……
不、不對,
主人才沒有把我丟掉……
因為主人很溫柔……
我……被丟掉了嗎?
我有乖乖待在原地等,
平常也都有乖乖聽主人的命令……
就算會怕、會討厭,
我還是會乖乖去做……!
可是……主人,為什麼……
第6話
是我哪裡做錯了嗎?
是我不該只照著主人說的做,
不該只待在原地等嗎?
我不懂。
沒人教過我。
沒人教過我怎麼說話、怎麼算數、怎麼呼吸。
可是,嫌我多餘、要把我丟掉的話……
可不可以直接告訴我。
為什麼要用這種方式把我留在這裡,
卻不跟我說清楚……
就連把我丟掉主人都嫌麻煩嗎?
我連被當垃圾丟掉的價值都沒有嗎?
就在那個時候,
有人把我抱了起來。
感覺好溫暖……
我第一次知道……
原來人會有疼痛以外的感覺。
主人……?
第7話
把我扶起來的人不是主人。
那個人跟我對上視線之後,
把手抬了起來。
噫……!
我趕緊閉上眼睛抱住頭。
可是預期中的疼痛沒有到來,
於是我又驚又怕地張開眼睛……
發現那個人把他的手放在我頭上。
「沒事了,妳做得很好。」
我從來沒聽過這句話,
也從來沒有過這種心情。
我不知道原來除了痛和怕之外,
還會有其他的感受……
我是看到就礙眼,用手摸都嫌髒的東西。
可是那雙看著我的眼睛、
那隻摸著我的手好……
嗯,溫柔。
原來這才是所謂的溫柔……
我來接妳回家了——
他用一句話,一點一點地解開綁住我的枷鎖。
一種新的情緒逐漸取代了恐懼。
原來這才是所謂的溫柔,
這個人才是我真正的……
主人,我回來了是也。
Chapter 1
Master is so kind to me. He is.
He took me in when I was abandoned
as a baby for being a witch.
He gives me lots of work everyday,
and every three days,
I even get to eat. I do.
Master is very kind,
but I’m always doing something
to make him angry...
That’s what happened that day.
I disobeyed, and Master had to
spend a whole day punishing me.
It was all my fault.
Master told me to keep
out of his sight and I...I didn’t.
That’s why Master took
his valuable time to scold me...
I’m really lucky to have him. I am.
Chapter 2
Master’s an archeologist,
so he had a lot of helpers
around him all the time.
Some of them said
very cruel things to me,
but that’s alright.
After all, I’m the one
Master trusts to help him
whenever he needs something.
He trusts me to carry really heavy things,
and to draw away bandits when we travel.
He trusts me with all of it...
Once, I got separated from
everyone in the mountains.
It took me five whole days to get home...
and when I did, Master was so...
H-He was so...
A-Anyway, I’m very fortunate.
And happy. I am.
Then, one day...
One day, Master took me out with him
to some ancient ruins. He did.
When we got there, he ordered me...
He told me not to move an inch from this spot.
Chapter 3
Master told me to stay put,
until he was finished investigating the ruins.
That’s what he ordered me to do.
I guess...I’m supposed to stand guard?
But...the ruins are old and crumbling,
and it’s dangerous to investigate
places like this...
That’s why Master always
makes me go in first, ahead of him.
So why...
No... No! I...I shouldn’t think!
I don’t need to think,
I just need to obey.
That’s what Master told me.
So I have to stop thinking!
I was trying so hard to
make myself stop thinking,
I didn’t notice when Master disappeared.
I-It’s fine!
I’m going to do my best. I am.
I’ll keep watch and make sure
everyone’s safe!
Maybe if I do a really good job,
Master will even praise me...
But...no one came to get me.
Not that night,
or the next morning,
or even the next night...
Chapter 4
I’ve been waiting for him ever since.
I kept waiting, even when
there were wild animals,
or freezing rain,
or when the sun burned me.
I waited, and waited,
and kept waiting
a very extra long time.
Master ordered me to, after all!
A couple times, nice people said
they’d take care of me, but...
...I told them I was fine,
and that I needed to keep
waiting right here.
They’d tell me I’d been tricked,
that he wasn’t coming back,
but I stayed...!
Master ordered me to stay, after all,
so I have to stay and wait like he asked!
The view here is always the same thing.
It starts with pale pink,
then blue, then orange,
and then, finally...
black covers the sky like spilled ink.
I don’t know how many times
I’ve watched it happen.
I wonder if Master will be back soon...
Chapter 5
How many days has it been since then?
I don’t know.
No one ever taught me
to count that high...
How long will I have to wait...?
I’m so thirsty.
And I’m so, so tired...
“He’s abandoned you...”
There’s a voice in my head,
an urgent whisper,
telling me I’ve been abandoned...
That I knew it from the start...
That’s right...
When Master told me to stay, he...
N-No!
I haven’t been abandoned...
Master is so kind, he wouldn’t...
He wouldn’t abandon me...would he?
Has he?
I waited, just like you said, Master!
I’d never disobey you, I wouldn’t...
I did everything you wanted!
Even when it was scary, or awful...! I did it!
So why, Master...? Why...?
Chapter 6
I wonder what I did wrong?
I always obeyed,
I waited just like he asked,
but...was it not enough?
I don’t know.
No one ever told me.
How was I supposed to know...?
No one ever taught me anything.
Not how to speak, or count,
or...or breathe...
A-And if you were just going to...
If you didn’t want me, Master, then...
I wish you would have just said so.
If you were just going to
leave me here alone, then,
I wish you could’ve...
Couldn’t you at least’ve
thrown me out properly?!
Was I not even worth
that much to you...?!
My thoughts began to spiral, but then...
I felt someone suddenly pull me
into their arms.
So warm...
I’ve never... No one has ever
held me without hurting me before...
Master...?
Chapter 7
The one who held me
wasn’t Master. It wasn’t.
Our eyes met for a moment,
and he raised his hand, and...
“Ah...!”
I squeezed my eyes shut,
throwing my hands up to block the blow.
But, the pain I was expecting never came.
Hesitating, I opened my eyes to find
he’d rested his hand on my head.
“It’s alright,” he told me.
“You’ve done so well...”
I didn’t know those words at all...
They made me feel a way
I never ever felt before...
I’d never known that there
were things in the world
that weren’t scary,
weren’t painful...
I’d never...
Master told me never to touch him,
to stay where he didn’t
have to look at me, but...
The eyes locked with mine right now,
the hand resting on my head...
they’re both so...gentle.
Is he...?
“I’ve come to get you,” he said.
Those simple words began to
slowly break apart the chains
that bound me.
My fear began to vanish,
overwritten by a different,
unfamiliar feeling.
In that moment, I realized that I...
I’m home, Master.
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