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【白猫】南の島の100億$$$ Story3

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南の島の100億$$$

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目次


Story

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登場人物









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story闇は乞う



……で、このガキを……どこに運べって?

ここでいいはずだが……

連れてきたわね~。

あんたが、使いか……

じゃあ、早速運んじゃうから。

<精霊の影から、なにか暗いものが溢れ出した……>

なんだ、こいつは――

ヤバい!なんだか知らんが、あいつはヤバい!

<それは、本能的な恐怖。ピースメンたちは、ティナを残し逃げ去った……

その存在をあえて呼称するなら、ただ一言――

<闇>。

闇は、ティナを取り囲む!>

<銃声>

ギャン!!

うおおおおおっ!!

汚え手で触ってんじゃねえよ!この三下ども!!

<バイクに乗ったヴィンセントが、その場に突っ込んできた!?>

ん、んん……

クズが粋がりやかって!やっちまいな!!

今のオレを止められると思うなよ!!

……チッ、効かねえか!だよなあ!

<ヴィンセントは、闇の中につっこんだ!>

バカが!闇に食われろ!

うおおおおー!!

<ヴィンセントは、闇の中からティナを抱え上げる……!>

ヴィンセントさん1

行けっ!!オレにかまうな!!

<ヴィンセントの体が、闇に飲まれていく!!>


<*×○■!&%$…………>

<闇は消えていく……!>

間に合ったわ!

んふぅ~!?あら、あたし生きてる。

n相変わらずバカをやってるらしいな。ヴィンセント。

ケニーじゃねえか。テメーこそ、相変わらず湿気た面だぜ。

nククク……いいね、お前が来たってことは、面白くなりそうだ。

なあに。この島が少々風通しが良くなるだけだ。

アンタら、知り合いだったの!

主人公!

ちゃかしてんじゃねえガキども!まとめて食われちまいな!!



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storyあたしが星になっても



なんでこの島にこんな奴らが!ええい、退散!

待ちやあがれこの野郎!……うぐぇっ!?

ヴィンセントさん、大丈夫?

ヘーきヘーき。……うぎゅあああ!?

闇に取り込まれそうになったんだから、無理しちゃ駄目よ。

手当てします!

ありがとぉ~。死にかけるって最悪ね。

アンタもアンタでひどい目にあってたってわけ?

そうなのよぉ~!ちょっと聞いてくれる!?


…………

……


<地下工場の爆発に巻き込まれたヴィンセントは……

飛んでいた。>


……なるほど、死んだら天国にいくって話もあったな。

はあ、自分で体験してみると、なんていうか……

意外とスピード感あるんだな。このまま天国に一直線か。

鳥!?

バーガー!?

キャスター!?

……いや、天国にキャスターはねえだろ!

持て、オレは死にかけてるが、まだ死んでない!?

<ヴィンセントは、服に仕込んだスイッチを押した!

パラシュートが開いた!?>

ふぅ……

伊達に何度も星になっちゃいないってこった。

ぐはっ!?……クソッ、土手っ腹に食らってるんだった!

傷の手当をせんとな……死ぬ前に……


…………

……


いつもそうやって着陸してたんだね。

あたしも生きた人間なの。それに、重力はみんなに平等だから。

カッコよかったわ!

……うん!

ティィナアちゃん!

でもさ、アンタどうしてティナの居場所がわかったの?

……愛の力ってやつだ。

ティーナちゃんハッケーン!


!!

ハッケーン!ハッケーン!!

あっ、ヴィンセントさんから貰った、このブローチ……!

発信機だな。

発信機ね。

nこのサイズでこの性能。いい仕事だろ?

ブラッドさんに、ファルファラさん!?

誤解しないでティナちゃん。これはね、保護者の義務。

アーッ!?

<ヴィンセントは星になった!>

早速だけど、話したいことがあるの。

アタシらもよ!



U……いいですか、みなさん。仕事とは、何のためにするものだと思いますか?

そうですね……人を幸せにするために、我々は仕事をしているのです。

その幸せを集めれば、社会はもっと幸せになる。

たとえお金がなくとも、幸せさえあれば、人は生きていけるんです。

あなたの幸せは、我が社の幸せは、我が社の幸せ。社会の幸せです!

<新入社員は倒れた……>

jジョカの火薬庫と狂犬。100億$$$の歌姫。プレシャス・チルドレン。

それに冒険家のガキども。まとめて始末するが、問題ないな?

U転がってるゴミを片付けるのが、あなたの仕事でしょう。

j夜の蝶には、利用価値があると思うが。

U私はクラシックしか聞きませんので。

j趣味のいいことだ。

Uそれにしても……ずいぶん顔を変えましたね……

jシーツが汚れたら、取り替えるだろう?それと同じだ。

U趣味も変わったようですね。

j女を連れ回すのも飽きた。金ピカのスーツにもな。

U……なんというか、性格も……変わったんじゃないですか?

jあんたの前で取り繕う必要もあるまい……?

Uあなたは――スコルピオ……ですよね……?

jそいつは、俺の顔の一つに過ぎない。



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storyド派手な花火



お前らクズどもは、どこまでいってもクズのままだ。なぜだと思う?

クズに生まれたからだ!このクソまみれのクズども!

三段論法ってやつだな。コイツ、いい学校を出てるらしいぜ。

たしかに、勉強しか取り柄がないって顔してんな。

ペッペッペッペッ!

ところでニイさん。サーフボードにバイクじゃ、ちょっとばかし地味じゃねえか?

夏祭りにゃ花火だよな。アテはあるぜ?なあケ二ー?

n金次第だな。前金で1億$$$だ。

ちょっとまけろや。

10倍払うから、ありったけ用意して。

nあんたが本物の歌姫なら、信用するところだが……

じゃあ決まりだな。

nはっ?お、おい……嘘だろ!?



ここに武器があるの?

n兵器の研究をしていたラボだ。俺はここで雇われてた。

ラブ&ピース社に?

n勤務態度が悪いんで、首になったがね。

こいつは、ルーンエ学の専門家だ。

nクソ以下の連中をクソに変えるクソの専門家ってとこだ。

なんか物騒なものがイッパイあるわね。

 デストロイ・モード!!

喋った!?

まさか……!しゃべる武器を作ってんの、アンタか?

n他に誰がいる?

なんで喋るんだよ!!

nお前にだって意味もなくべロと口がついてんだろ?

しかもニイさんの声で!

n昔録音したやつの使いまわしだ。

これ……水鉄砲……?

nただの水鉄砲じゃない。帝国海軍で使われてるやつをカスタマイズしてる。

水が出るんじゃないんですか?

n水圧の桁が違うんだよ。鉄板に穴が空くぜ。

このマイク、ソウルの出力を上げたいんだけど。

nいいぜ、とっておきのルーンがある……

なんでもありそうね。

n無いのは愛くらいなもんだ。

この水鉄砲も、喋るんですか?

n必要か?

いりません!

えーっ、必要だと思うわぁ~。

警備の連中、プロの兵隊だった。

この島の兵隊は、軍人あがりに冒険家崩れ。手練揃いよ。

親玉にくらべりゃ、かわいいもんさ。

……スコルピオね。

手も足も出なかった……!クソッ……あの野郎!

だったら私が……!

ティナちゃんであっても、一人で戦っちゃダメ。全員でいっても危険だけど。

……スコノレピオ……?そいつって、狭いところが好きだったりしない?

あのなキャトラちゃん。サソリ野郎はそういう面白キャラじゃない。

じゃあ、人違い……かしらね……?



これから食事にする?それとも、あいつらをぶっとばす?

朝飯前って奴だ。それとも夕飯か?

ご飯が先でいい?ちょっとお腹空いたかも。

ティィ~ナちゃんは切り札よ。ギリギリまで温存しといて。

わかった!


そいじゃ、ま……派手に行こうぜ!!

ミュージックスター卜ぉ!!



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story過激なやつら



Uまだ手こずってるのですか。スコルピオは何をやっているのです!

現場に向かいました。

Uまったく、ギャングという連中は……

……しゃ、社長!?

Uどうしましたか?

デカ島からの通達です……!?

Uデカ島……!?何の用です。

通報を受け、本社の捜査を行うとの事ですが……

Uな、なんですって!?

社長、どうします……例の件がバレたら……!

U……バレませんよ。証拠は出ませんから。

……は?



撃て撃て!!

オラオラ!!もっと撃ってこいや!!

倍にして返してやるぜ!

えいっ!!ぎゃああああ!?

舞え……!!鱗光蝶よ……!

<夜の蝶は、降り注ぐ星の下で舞う!!>

チッ、これだけの数、やってられんぜ。

馬車とかドラゴンとか、そういうのに乗ってくのはどう?

おっと……あんなところに車があるじゃねえか。

悪趣味な車ね。

キーがささったまんまってこたぁねえよな?

ンなこと、あるわけねえだろ?なぁケニー。

nちょっと待ってろ。……ったく、どうして俺まで撃ち合いに参加してんだ?

<ケニーは、車のキーを差し込む鍵穴に、小さな器具を差し込んだ……>

nさっきはそういう流れじゃなかったよな!

動いた!

よっしゃ!

あら?ボンネットのこのマ-ク……

これ、サソリだわね。ってことは……

スコルピオの野郎の車か!こいつはいいな!

少々手荒に扱っても、後腐れないわねぇ~!



しあわ……せ……だ……ヒヒヒヒ……

<部長は、その場に倒れた……>

Uピースフル剤の弾丸だ。退職金代わりだよ。

<ウッドロウはデスクからスーツケースを取り出した。>

Uリスクヘッジはしておくものだ。

<ウッドロウはデスクのルーン社内電話をとった。>

U飛行艇を呼べ。あと、専務が辞表を提出した。



お客さァーン!!どぉちらまでぇー!?

ヘイ、ニイさん!ラブ&ピース社の本社まで、飛ばしてくんな!

かしこまりー!!

<ド派手なオープンカーが、道路を突っ走る!>

j”誰か、聞こえてるか?”

あら、何かしら。

見て!

<座席にルーントランシーバーが?>

j”お前か……!冒険家ギルドに連絡はとれるか?”

どうしたの?

どこの誰様?

ゴミ箱が好きな変な人。

何があったんですか?

j”ラブ&ピース社は、島を捨てるつもりだ。”

何だと!?

j”ピースフル剤の工場を爆破し、証拠隠滅を図ろうとしている。”

nおい、そりゃまずいぞ!

j”爆発でワスカの葉の成分が大気に拡散すれば――”

災いの霧に……!!

j”そのとおりだ。島が全滅する。”

行き先を工場に変更か?

j”ウッドロウが起爆スイッチを持ってるはずだ。それを奪うのが早いだろう。”

アホでも無い限り、島にいる間はスイッチに触らんはずだな。

話はわかったが、てめえは何モンだ。

j”クライング・フォックス。”

何だって!?

<――通信は切れた。>

罠だな。

だったら?

行き先は同じよねぇ~。



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storyダーティ・ビジネス



出入りだ!ぶっ殺せ!!

なぁニイさん。俺らが御社で、相手先が弊社だっけか?

お前、ブレーキとアクセルを間違えるタイプだな。

つまり逆ってことか。

ビジネスマナーがわかっちゃいねえな!まずはノック!

ぎゃぶらっ!?ぎゃべぼっ!?ゲフッ!?

ノックは三回だ。

ドアが最初から開いてたら?

<ヴィンセントは手榴弾を投げた!>

失礼します!っていって入るんだよ!!

何の考えもなく正面突破って、わかりやすくていいわね。

おじさんたちに合わせると、いつもこんな感じ。

回りくどいことをするより、いいと思わない?

水鉄砲!?

あれ?

ただの水じゃねえか!濡れたぞコラ!

ごめんなさい!

<ティナはピースメンたちをぶっとばした!>

ぴぃやああああ!!

このダイヤルで調整をするんじゃないかしら。

あ、そうかも!

ちょっとやってみたら?

<凄まじい水量がフロアを破壊した!?>

ぴぎゃー!?

驚きの洗浄力ね。

しつこい汚れもキレイに!


こいつ!銃もないのに!

ぐぁはっ!?ぼ、冒険家かっ……だからギルドは潰しておけと!

砂かけてやるわ!!

……あっ、この音……

<飛空挺だ!!>


…………

……


<ビルの最上階に、飛行艇が着陸した!>


U今日は定時退社だ。

待ってください!

<凄まじい水流が飛行艇を空に押し戻した!>

Uあーっ!?

ハァイ、ミスターウッドロウ?会えて嬉しいわぁ。

U私の時給は60億ゴールドだ。お前らと無駄な会話をする時間はない。

一分一億ゴールドだって?さすがにフカしすぎじゃね?

地獄には一ゴールドだって持ってけないわよ~。

U一ゴールドの価値もないクズが、私に意見するのかね?

そのスーツケースが起動キーかしら?もう観念して、弁護士に連絡することね。

U何のことだ……?

おっと、そいつをここで使うと、あんたも幸せになっちまうぜ?

Uくく……

何かおかしいんだ?

Uお前たちにはわからんだろう。この屈辱……!

金にもならんことに、時間を使わせおって!

じ、自爆したわぁ!

<最上階が崩れる!>

ファルファラ!ティナ!

何するつもり?

ええっと……サーフィン?

しっかりつかまってろよ!

<ブラッドは、ティナとファルファラを両脇に抱え……サーフボードでビルの壁を滑り降りた!?>

アイリスちゃん、キャトラちゃん、主人公、いくわよ~。

<いつの間にかヴィンセントかバイクに乗っている!

三人乗りだ!>

四人よ!

 レッツゴー!!

<バイクはビルの壁を走り下りる!!>


<スコルピオの車の助手席で、ケニーは眉を潜めた……

nこういう使い方は想定してねえ。ユーザーサポート外だ。

リサーチが足りてねえな。ケニーさんよ。


何!?

なんか落ちてきたわねえ。

悪い予感。

見て!

U……これは正当防衛です。そしてあなた方が死ぬのは、自己責任だ!

なんだありゃあ!?

<……巨大な兵器が、突進してくる!!>

ミナゴロシモードッーー!



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story小さな幸せ




Uはははは!もう逃げられませんよ!!

言われる側だと、むかつくわねぇ~。

ねえおじさん。どうしてあのロボット……

ヴィンセントさんの声でしゃべってるのかな?

n俺が作ったからに決まってんだろ?

おいケニー!!あいつの弱点は!!

nハ?俺が作るマシンに弱点があるわけねえだろ。

自爆スイッチぐらいつけとけ!

攻撃が効かないカラクリだけでも、どうにかできない?

nあいつの全身の装甲はルーンで守られている。

ソウルの供給を止めれば、装甲は弱体化するが……

装甲の隙間を狙ってラジエータを破壊でもしない限り無理だろうな。

それでいきましょう。

n話、聞いてたのか?

もちろん。

ファルファラさん、お願い!


<巨大なマシンが目前に迫る!>

U私の時間を浪費させた、賠償をしていただきます!

ビルの上からサーフィンしたと思ったら、いかれたロボにケツを狙われるってか。

大丈夫、おじさん。――私が。

まだよ、ティナちゃん。耐えなさい。

でも!ヴィンセントさん……

でも!

大人を信じろ、ティナ……

ヴィンセントさん……

<ビルの一室……ファルファラは、銃を構える。

ケニーの指定した位置はわずか数センチ……しかも、目標は動いている。>

勝負は一瞬ね――

Uおやおやぁ?

彼女の姿が見えませんね。潰してしまいましたか?

前々から思ってたんですがね。夜の蝶ってそりゃ――

蛾でしょ!?

そこーっ!!

<ファルファラの銃弾は――巨大兵器のラジエーターを貫いた!>

U無駄なあがきを……おおおっ!?

<巨大兵器の様子が!?>

Uくっ、出力が……おい、どうなってる!何もしてないのに壊れたぞ!

nみんなそういうんだよ。何もしてないのに、ってな。

Uええい!装甲が少し弱くなっただけだ!全員潰してやる!

面白いなテメー。ギャングを脅してるつもりか!?

何を幸せと感じるかなんて、人それぞれだと思います。

<ティナは、巨大兵器の前に、歩み寄る……>

U命乞いですか……いいでしょう。私は慈悲深い。

でも、お金で買える幸せが、全てじゃないと思います。

あなたがみんなから奪ったのは、そんな、小さな幸せ。

そう、でも、とても小さな……それは……!

決してお金には、代えられないものだった……!

U勝手に幸せになるなど……我が社の権利を侵害する行為ですよッ!!

見やがれ!このか細い腕を!

<ティナの腕に、虹色の光が宿った……!>

こいつは……小さな幸せを……取り戻す腕だ――!!

Uな、なんだそのソウルは……!計測不能だと……!?

そしてお前をぶっとばす腕だ!!



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story南の島の星降る夜に




Uお前ら……クズの分際で、この私を!

もう許さん!この島ごと道連れだ!!

起動キーを使うつもり!

U死ね!!金で買えんものに、用はない!!

お前の金で止められるか!この拳が!!

U馬鹿な……ソウルが……膨れ上がっていく……!?

星になれえー!!

<ティナは、巨大兵器をぶん殴った!!>

U小娘の拳ごとき!!ご、ごと……ごときぃ!?

ぐぁああああああー!!

<巨大ロボットは星になった!>


<そして……

南の島に……夜明けが訪れようとしていた……>


…………

……



<浜辺に、巨大な鋼鉄の塊が墜落した……!>

U………まだ、終わってませんよ!

<巨大兵器のコックピット部分である。そこから這い出てきたのは……>


Uハァ……脱出装置をつけておいて、幸いでした……

クズどもめ!命で購ってもらいますよ!

スコルピオ!!今まで何をしていたんです!

j仕事があってな。

Uピースメンを集めなさい。奴らを始末するんです!

<ジェフリーは、コックピットからスーツケースを取り出し……>

jふん。

<海に放り投げた!>

Uはあっ!?

<ジェフリーはウッドロウに手錠をかけた……?>

U何の冗談です。


検挙!!

Uで、デカ島の警官隊!?

jそうだ。

Uこれは……どういうことです!

捜査官、お疲れ様でした。

j被疑者を引き渡す。

U捜査官!?

j連れて行け。

U……私が逮捕されるとでも?残念でしたね……!

確かにワスカの葉の所持や売買は禁じられてますが……

成分を抽出して加工するのは、違法ではありません。

ラブ&ピース社を敵に回して、デカ島がただですむと……

j……お前があいつらと遊んでいる間に……

十分証拠は集まった。今までお前が行ってきた不正についてな……

Uえっ……!?

j1000年は刑務所暮らしだ。



一つ聞かせろや。

j本物のスコルピオは俺が逮捕した。殺人の現行犯だ。

そういうことかよ……

jやつには司法の裁きが下されるだろう。落とし前は不要だ。

どうしてそれをお前さんが決めるんだ?

j復讐がしたいなら、捜査に協力しろ。

……知るかよ。オレは降りるぜ。裁きでもなんでも、勝手にやんな。

<ヴィンセントは去った……>

なぁ。捜査官さんよ……

<ブラッドは、ジェフリーに詰め寄った。>

俺たちは、お前に踊らされた間抜けってわけかい。

jしくじるわけにはいかなかった。それに……

俺が、ギャングを撃つのを、ためらうと思ったか?

思っちゃねえよ。クズを殺すのが好きって顔をしてるぜ。

<ブラッドは、銃を抜いた……>

カウボーイ方式ってのはどうだ?

j誰の得にもならんぞ。

てめえに舐められたまま、引き下がれるかよ!


<二人の男は、背中合わせに立った……>




あいつは。

デカ島の警官隊が、ひきたてていったわ~

おじさん、どうしたんですか?

野暮用よ。ティナちゃん。

馬鹿なことをしようとしてる?

オレたちゃギャングなんだ。まっとうな生き方なんぞ、知ったこっちゃねえ。


<狂犬――は、十歩。

捜査官も、十歩。

そして引き金を引く――>

――弾切れ!?

jどうやら、こっちもだ。

チッ……冷めちまったよ。

jお前はギャングに向いてないな。

あんたのほうが向いてるぜ。




南の島を彩る蝶……聞かせてあげる。星降る夜の恋の歌を。

<蝶の群れが、人々の間を飛んでいく……>

偽りの幸せよ、夢とともに消え去りなさい。

<ステージ脇で、ティナとアイリスが祈る……

虹色の光が、ステージを彩った……>

みんなの心を……戻して……!

<*×○■!&%$…………>

お姉ちゃん……

ファルファラ……

<三人の放つ光が、人々の心を癒やしていく……>

一件落着ねえ。

ヤローとはいずれ、決着をつけてやる。

殺し合いは終わりだ。弾は出なかったんだろ?ナンかのおぼしめしだ。

……俺は納得はしてねえ!

スジは通せ。奴は通しただろう。

そういうところも、気に入らねえんだよ!

……大変だったわね。

でも、めでたしめでたしで終わったわね!

<今年の夏も……>

暑くなりそうだな……!!

なんでアンタがしめるのよ!

ハッ!?ろくでもないのが来ちゃったわ!?

ガショーン!

k明けちゃったわね~。

夏にいちばんやっちゃいけないやつ!!

アンタ!!もう一回しめるのよ!

しめるとかそういうんじゃないんだけどなぁ。夏は!

いいから早く!

フォーエバー・サマー……






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