【白猫】南の島の100億$$$ Story2
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南の島の100億$$$ Story4
南の島の100億$$$ Story5
目次
登場人物
story 作り話
nあー。ちょっといいか?
nケニーだ。その猫をピザにするつもりか?俺なら、しないね。
nどうしてだと思う?例えばだ。道に10ゴールド落ちてたら、あんたどうする?
nそれと同じだ。最近金持ちの間じゃ金のかかるペットが流行っている。
しゃべる子猫ってのが、いくらすると思う?10億ゴールドは下らないね。
nいいとも。
…………
……
<男は悠然と、ピースメンたちの拠点にに足を踏み入れる……>
ぐあーっ!!ああああ~!!あああああ~!
jうるせえよ。
<殴られた隊員が、銃を向けた!>
<バン――ッ!!>
<黒服は、男のタトゥーを見た……>
j男前になったろう?
<スコルピオの顔は、以前とは違う……だが、タトゥーは変わらない。>
j他にいうことがあるだろ。
<ジェフリーは無言である。>
jプレシャス・チルドレン……
j他の島に行ってる兵隊ども、全員呼び戻せ。
…………
……
n……分前をくれよ。一割でいい。
n……っと、ざっとこんなもんだ。
nいいってことよ。
nもちろん、全部作り話だ。面白かっただろ?
n連中は平凡さ。平凡なクズだ。
nドジったのさ。俺を牢にぶちこむのに、理由なんか考える必要はねえ。
kむしゃむしゃむしゃ……
<神主がキャベツを食べてる……>
n主人公ってのは、いいヤツらしいな。
nそいつがしくじったら?ギャングどもに蜂の巣にされたら?
nあんたらもいいヤツだな。ってことは苦労するぜ。この島じゃな。
story サソリの巣穴
<二人はその場に隠れた。>
<下水道の壁がスライドし、入り口が開いた……>
<ブラッドは、生産ラインに目を止めた。>
<その男は――何気なく、あまりにも自然に、
その場に現れた。>
<ブラッドは、サーフボードを盾にしながら、突撃する!>
<ヴィンセントは、床を転がって避ける……>
<――男は、ブラッドの首根っこをつかみ、床に叩きつけた!>
<銃が、ブラッドの頭につきつけられる……>
j二人だけか?
<ブラッドは、男の腕のタトゥーを見た――
――サソリ(ソコルピオ)――>
<男は、まったく表情を変えずに、引き金に指をかける――>
<ブラッドは、サーフボードを構えながら、物陰に隠れる……>
<工場のタンクが、破壊されている……!>
<ヴィンセントは、腹を押さえた。銃創から血が滴る……>
<ヴィンセントは、ピースメンから奪った銃を構え、別のタンクを蜂の巣にした!>
まあいいさ。オレにしちゃ……悪くねえよな……
j工場を閉鎖しろ。蒸気がもれたらまずい。
<地面に血痕があった。ヴィンセントのものか――>
<ブラッドは血痕を追う!
霧の向こうで――ブラッドは、ヴィンセントの姿を見たような気がした。>
story幸せになりたい
<テニナは、ラブ&ピース社に忍び込んだ……>
あっ……!?
<社内のそこかしこには、ピースフル剤の置かれたスタンドがある……
新人社員は、無言でピースフル剤を飲んだ……>
<社員は、何事もなかったように仕事に戻った……!?>
<ピースメンたちは、男に無理やりピースフル剤を飲ませた!>
<老人は作業場に戻り、コンテナを抱え上げたが……
その場で倒れた。>
<ティナは、コンテナを片手で支え、老人を助け起こした!>
俺は幸せだ……とても幸せだ……
でも俺は……こんな風になりたかったのか?
<ティナは、ふと悪寒を感じた。
この先にはきっと……嫌なものがある。
人間の悪意が……!>
幸せの絶頂で!こいつらは魔物に食われながら、くたばっちまうのよ!
こんなことをしてあなた達は幸せなの?幸せになれるの?
<魔物たちは、人々に襲いかかった!>
<少女は、小さな拳を――振り上げる――>
<一見か弱く、ちいさな拳を。>
story限界
お前らも行け!!
えっ、俺!?俺を誰だと思ってるんだ!?
<隊長も星になった!!>
おなか……すいた……
あなた達も行きなさい。ボーナスとして、ピースフル剤を提供しますよ?
彼女の力は強大ですが、無限ではない。消耗を待てば、対処は可能と聞いています。
<押し寄せる人々を押しのけながら、ティナは抗い続ける――
だが、限界はすでに来ていた……>
U人は、幸せになるために生きている!
<テニナは片膝をついた。>
Uそして私には、すべての人々を幸せにする義務がある!
Uプレシャス・チルドレン……私たちには、あなたの存在が必要なのですよ。
世界規模のビジネス展開をするためには、彼らの後ろ盾がなければなりませんので……
<ティナは、その場に倒れた……>
story黄金蝶と舞う女
<真夜中……ファルファラは孤児院に忍び込んだ……>
――変ね。
<寝台には、子どもたちの姿はない……?>
あの子達に、何をするつもりなの……!
<研究員は女の子の胸倉をつかんだ……!>
忘れちゃうの……ファルファラお姉ちゃんのこと……
あたしは、いやだよ……!
<物陰で……
ファルファラは、怒りに震えていた……>
そう思っていた……!!
<子どもたちの前を、ピースメンたちが通り過ぎた。>
従順かつ優秀な兵士になる。ピースメンを増やすだけじゃない。
そんなガキどもが、ピースフル剤を飲んだだけで幸せになれるんだ。
その幸せを奪うのか?
U違いますよ。彼女は間抜けではありません。
<ピースメンたちは、ティナの頭に銃をつきつけた……>
Uおっと、この子の頭が吹き飛びますよ?
Uビジネスですよ。あなたも同じではないですか。
Uボランティアで子供を助けるのは税金対策のためでしょう?
Uあなたのマイク、危険なルーンを仕込んでるようですね。捨てていただけますか?
<ファルファラは、手にしたスタンドマイクを捨てた。>
Uほいっと。
<ウッドロウは、マイクを蹴る。マイクは階下のフロアに落ちた……>
Uスコルピオに連絡しろ。丁重に扱えといっておけ。
story100億$$$の賞金首
約束通りあなたのお友達を解放してあげましょう――
と、いいたいところですが――
イメージを損ねたんですよ!?
<――この男は!>
ギャングらしいにも……ほどがあるぜ……!
ハァハァ……丸腰じゃなきゃ、てめえらみたいな三下に!
<ブラッドは、サーフボードでギャングをぶんなぐる!>
……どうして、アイリスとキャトラがいねえんだ?
<主人公は、剣を抜いた……>
<ブラッドと主人公は、構えた――!>
<主人公の一撃!ブラッドは片膝をついた!>
<ブラッドの一撃!主人公は崖際に追い詰められる――!>
<ブラッドは主人公の一撃を食らって倒れた……!
ブラッドはサーフボードを投げつけた!
主人公は海に突き落とされた!>
story それのどこがおもしろいんだ?
<見ればホテルのラウンジに、巨大な水槽がある……>
一週間前にお前みたいな三下を食って以来、何も食べてない。
知ってるぜ?サメって本当はおとなしいんだ。人なんか襲ったりしない。
こういう状況。ヒーローならどうやって切り抜けるもんなんだろうな。
あいにく俺は元ギャングだ。こういう場面で生き残るようにできちゃあいない。
サメに食われるのと、息が止まるのと、どっちか先か。嫌な二択だ。
……俺は死を覚悟した。
…………
……
どうやら、くたばったらしい。ギャングらしく、あっけなく、唐突に。
……はぁ。思えばわびしい人生だったもんだ……
まーあれだ。もうちょっと俺、お姉ちゃんたちにモテても良かったんじゃね?
……おっと、天使様のお迎えだ。やれやれ……ニイさんにあわせる顔がねえな……
<サマーソウルは思い切りブラッドをどついた!>
人の心には夏がある。人はさっと夏に生まれ、夏に生き。そして夏に夏る。
時はまさに夏。さあ人よ、今こそ心の中の夏を解き放て。この熱き夏に。
エンドレス・サマー……
<ブラッドは、サメの腭を逃れた!!>
story逆襲の冒険家
<生きている……>
<砂浜に、ブラッドのボードが!
これが浜辺まで運んでくれたらしい……>
<主人公は、サーフボードを拾い上げた……>
j島を出なかったのか。
!
jこの島の裏を知ったようだな。
ワスカの葉をつかませるのは、ギャングがよくやる手だと聞いている。
こうやって冒険家を手駒にするのも、奴らにとっては日常茶飯事だ。
j…………仲間が人質に取られてるのか。
俺からできるアドバイスは、一つだけだ。
nウヒャヒャヒャヒャ……!!ああ、幸せだぁ~。幸せだぁ~。
この世はクソだ!お前らもみんなクソだ!みんなくたばっちまえ!!!
<ピースフル剤の瓶が、床に転がった……!!>
<ゴミ箱から、主人公が飛び出した!!>
みんなも出してあげましょ!
k自由よ!
いくわよみんな!ケ二ーも立って!
nオイオイ、こんなに幸せなのに、他に何をしろってんだ?
幸せだったらそれでいいじゃねえか!お前らは勝手に世界でも救ってたらいい。
俺は、俺が幸せだったらいい。平凡なクズだからな。
nうおー!?何すんだー!!
nじゃあ惨めに苦しんで死ねっていうのか!
自分で自分のことを、誇りに思えるの?
n……誇りだって……?元から俺には後悔しかねえ。元からな……
いつからだ……?いつから、こうなっちまったんだ……?
n…………俺が?
n……なんでだろうな。そんなことを言われても……ちっとも幸せじゃねえ。
nでも、なんでだろうな……今は幸せなんてクソッタレだ!
story 輝かずにはいられない
<ブラッドは、サメの腹に一撃を食らわせた!
サメの口から、何か光るものが吐き出された!”>
<ブラッドはそれを掴み取る!>
ガボガボガボ……!!
<ブラッドはルーンにソウルを込め、水槽の耐圧ガラスに投げる!>
<サメが黒服たちに飛びかかった!!>
はぁ……ああクソっ!なんだこの気分は!!!このやり場のない感情は!!
俺はいまキレている!
待ってろよお前ら……今から目に見えるものすべて、ぶっ壊してやっからよ!!
Uどうですか……なかなかのステージでしょう。
Uあなたはシンガーですよね?
U歌ってください。我が社の従業員と子どもたちの前で。
<ピースメンの隊員が、ファルファラに楽譜を渡した……>
U我が社の社歌ですよ。
人々と社会への奉仕。真に幸福な社会の実現。我が社のイデオロギーがこめられております。
U思っておりますとも。
<ピースメンたちは、ファルファラに銃をつきつけた……!>
U彼らも知るでしょう。100億$$$の歌姫も、我が社のものであると。
U子どもたちも喜ぶでしょう。あなたが幸せになれば。
<荘厳かつ大仰な伴奏が、ステージ内に響き渡る……
歌姫は静かに、マイクの前に立った……
スタジアムに、歌声が響く……>
U……なんだ、この歌は……!
お気に召したかしら。
Uそれがあなたの答えですか。子どもたちが悲しみますよ?
U撃て。
<巨大なサメがピースメンたちに襲い掛かった!?>
ド派手に登場して歌姫をかっさらうって奴だ!やべえ、かっけえー!!
<ブラッドは、巨大なコンテナを担いでいる!>
<ブラッドはコンテナを開けた!中に入っているのは……>
U貴様ら!!
<大混乱だ!!>