【黒ウィズ】伝説再臨!ミネバ編 Story
2016/02/29
登場人物
目次
story
本能と力がすべてを支配する世界。
強き者が望むままに力を振るい、弱き者を屈服させることをこそ、“正義”と呼ぶ世界。
かつてその地を、未曽有の危機が襲った。
強さを求め、竜と契約して力を得た竜人たち――
彼らが野放図に力を使いすぎた結果、大地を支える竜力が乱れ、世界が滅びかけたのだ。
その危機は、ひとりの少女と、異世界から訪れた黒猫の魔法使いの手によって防がれた。
しかし、ー度世界を襲った竜力の乱れ、はたやすくは消えない爪痕を残していた――
世界の中心に位置する霊山ロドム――
厳かな霊気に満ちたその頂で、霊山の守護者たる竜人イェルノーが、神妙に口を開いた。
……ってことは同じように封じられていた連中も復活してる可能性が高い。
“雷鳴の竜魔”の名を持つ竜人、ミネバ・クロードは、その言葉に眉をひそめる。
“二代目”――ナフィーヤ・ロドム。大地の竜力を安定ならしめていた竜、“均衡を保つもの”ロドムの名を継ぐ少女だ。
霊山の主として、半年前に乱れた大地の竜力を調整するという務めを果たし続けている。
そいつらは、戦いのなかで肉体を滅ぼされ、竜力だけになってなお、存在を保ち続けたらしい。
あまりに力がありすぎて、肉体を滅した程度じゃ倒しきれなかった。それで、封印されてたのさ。
竜の力を持つ少女アニマが、元気よく挙手する。
古の魔竜たちが再び地上に出てきたって確証は、まだない。でも最近、大地の竜力が、また乱れ始めてる。
だから、あんたたちに調べてきてほしいのさ。乱れた竜力の調整をしながらね。
弟くんたちにも、同じことをやってもらってる。クロードー族の力の見せどころってことで頼むよ。
最強の竜族とされる、クロードー族の末裔たち。ふたりの弟の名を聞いて、ミネバは唇をほころばせた。
わかりました。クロードの名に懸けて、原因を突き止めて見せます!
***
ミネバとアニマは、ナフィーヤの導きに従い竜力の乱れの激しい場所へと向かっていた。
仔竜とも竜人の子ともつかぬ姿に変じたアニマが、ぱたぱたと翼を動かし、ゆるゆる宙を進んでいく。
実は彼女も、例の魔竜たちと同様、竜力そのものが自我を得た存在だ。
だから、「これが自分」とはっきり思える範囲であれば、自由に姿を変えることができる。
文字通り羽を伸ばし、鼻歌交じりにアニマが飛んでいると――
突如、彼方から猛烈な勢いで飛来した火球が、アニマの顔面を直撃、彼女をすこーんと吹っ飛ばした。
さすがに炎の竜である。火球をまともに喰らって、目を回す程度ですんでいる。
アニマが全身をぶるぶる振って煤を落とす横で、ミネバは火球が放たれた方角を見据えた。
平原の彼方に座す、大きな森。そのなかから突如、黒の火柱が立ち昇り、鳥たちがあわてて飛び去っていく。
封じられていた魔竜の1頭――“揺らめき焦がす、ザフル・ラキム!
***
緑なす森のなか、炎の竜が猛り、暴れる。
稼猛な唸りをまき散らしながら木々を薙ぎ払い、全身から発する炎で草や枯葉を焼き尽くしていく。
無惨な爪痕を刻みながらの進撃――それをどうにか食い止めようと、少女と竜とが立ちふさがった。
炎の竜は不快げに唸った。その口がカッと開かれ、淀んだ黒の火球を吐きつける。
辛うじてかわすスーチャ――火球は木々の間を抜け、森の外へと飛んでいく。
尻もちをついた竜腕の少女に、水竜ジャスクスは苛立たしげな怒号を叩きつけた。
びりびりと空気を震わす叱責に――竜の腕を持つ少女は強くかぶりを振り、決然と炎竜を見据えた。
だいじょぶです。村の人たちのためですもん――怖がったりなんて、もう、しません!!
気合も新たに、再び炎竜の前に立ちふさがる。
決意の叫びとともに、スーチャは竜腕を振るった。
***
スーチャとジャスクスが、ともに激流を放った。
ほとばしる激流は互い違いの方向から炎竜を直撃――その巨体を猛然と圧し砕き、引き裂いていく。
だが、直後――吹き飛んだ竜の首が炎の尾を噴いて飛び、ー直線にスーチャヘと向かった。
竜の首がスーチャに喰らいつく直前、
矢のごとく宙を馳せたー筋の雷条が、牙むく炎竜の顔面に詐裂した。
雷撃は竜の頭部を貫通しながら、四方に拡散――粉々に打ち砕き、光の風へと変えていった。
悠然と進み出るミネバを目にして、スーチャは、ぱっと相好を崩した。ミネバも、穏やかな微笑みで応える。
半年前に起こった大地の竜力の乱れは、霊山ロドム周辺にいた竜人たちに、ある影響をもたらした。
特に強大な竜人――その竜力が制御不能となり、あまつさえ、竜として実体化、暴れ出したのだ。
スーチャも実体化した己の竜力を止められず――そこを、ミネバと黒猫の魔法使いに助けられた。
だが、実体化した竜力の撃破には成功したものの、スーチャに元の竜力が戻ったわけではなかった。
森の奥には、みなさんにとって大事な水源になってる湖もありますから。止めなきゃ、って思って――
ミネバは、ぐるりと周囲を見回した。ザフル・ラキムが暴れながら進んだ爪痕が、辺りに痛々しく刻まれている。
むこうにある みずうみってね、なんか、りゅーりょくが たまりやすいとこなんだって。
半年前――ミネバは、荒れ狂う己の竜力のー部を外に切り離し、竜力の暴走を抑制した。
切り離された竜力は、やがて自らの意志を持ち、竜力を吸収することで成長していった――それが、アニマだ。
思案していると、アニマが「む!」と目を閉じた。ナフィーヤから霊的な声が届いたらしい。
ややあって――アニマは、困ったような顔で、目を開いた。
ザッハたちも、たおしたんだって。ほのおのりゅう。ざふる・らきむを。
story
スーチャたちと別れ、次なる“乱れ”を目指して足を進めながら、ミネバは考え込んでいた。
言いながら進んでいると、彼方から、ごろごろ……と重々しい音が轟いてきた。
***
でたらめに暴れ狂う、翼ある雷竜に、槍持つ竜人と蛇身の竜とが、決然と戦いを挑んでいた。
翼竜が、雷撃の吐息を放つ。パメラは槍で雷を絡め取るようにして受け流し、蛇竜ゲドゥザとともに天を駆けた。
槍と牙――左右からの挟撃。雷竜は鮮やかに翼を駆り、急激な加速で地上へと逃れる。
急降下の最中で、翼竜は、ぎょっとしたように目を剥いた。
敵影などなかったはずの平原に、凛然と術を練る竜人の少女が現れていたのだ。
地上から放たれた球状の雷球が、降下する翼竜を直撃――ほとばしる雷火でその羽を焼き尽くす。
体勢を崩す翼竜に、雷をまとったパメラが、上空から急襲。長槍で貫きざま、電光石火の勢いで大地に叩きつける。
激震――砕けた地面に縫い止められた雷竜は、しばしびくびくと悶え、やがて光の風と散った。
槍をー振りし、残心の姿勢を取ったパメラが、粛然としてミネバに声をかけた。
片目をつむり、くるりと軽くー回りするアニマ。その翼が、カッと強烈な閃光を放った。
竜力の化身だからこそ可能な、竜力への直接干渉。荒れ狂っていた周囲の気が穏やかに鎮まっていく。
パメラの言葉に、ミネバは眉をひそめた。自分は何か勘違いをしている――そんな危機感が心に沸き立つ。
もしかして――ザフル・ラキムも、本当は、竜穴を破壊しようとしていたの……?
でも……だとしたら――
彼らの目的は、いったいなに……?)
***
敵の狙いを竜穴と見たミネバは、竜力の乱れた地に着くや、すぐさま竜穴へと向かった。
そして案の定、暴れ回るザフル・ラキムを見つけ、強襲したのだが――
まさにその瞬間、背後から、リリグ・ミドウの奇襲を受けたのだ。
でも、やはりこの竜たちに知性があるようには見えない……なら、黒幕がいるということ!)
炎と雷の吐息がほとばしる。ミネバとアニマは、別々の方向に散ってかわし、反撃を放った。
二頭の竜が荒々しく咆啄――こちらの攻撃を弾き、猛烈な勢いで突撃してくる。
ミネバは翼竜の猛突を見切ってかわしざま、そのふところに雷撃を放った。焼き焦がしはしたが、竜は反転、再び急襲してくる。
翼竜の爪牙を避けながらの反撃に徹する。その間に、炎竜が吹き飛んだアニマに向かった。
地面に転がったアニマヘ、ザフル・ラキムが大きく口を開き、炎の吐息の構えを取った。
その巨体が、横ざまに吹っ飛んだ。
黒い鎧をまとった竜人の、全速力の体当たり。
竜力もへったくれもない純粋な力ずくのー撃が、無防備な炎竜を強烈に大地に叩きつけていた。
“竜鱗の武人”バス――スーチャやパメラ同様、内なる竜力の暴走によって力を失った竜人である。
起き上がろうとした炎竜を、白竜の爪が捉えた。そのまま豪快に引きちぎり、無害な竜力に変える。
バスとレツィーユは、息をそろえて洞窟内を飛翔。ちょうどミネバの攻撃を受けてよろけた翼竜へ、もろともに怒涛のー撃を叩き込んだ。
雷撃を受け続けていたこともあり、リリグ・ミドゥは耐え切れずに消滅していく。
からからと快活に笑ってから――バスは表情を引き締め、問うてきた。
***
バスの祖先が契約したという白竜レツィーユが、不機嫌そうに鼻を鳴らした。
ミネバは息を呑んだ。
半年前、竜力の乱れによって、世界が滅びかけたように。
だが、もし、革袋そのものを引き裂いたなら――
そして、世界ひとつ分の竜力を得ようものなら、世界が壊れようが、どうとでもなると思わぬか?
極論――それで新たな世界を形成し、己の意のままにすることさえもな。
***
ミネバは、アニマを通じてナフィーヤに連絡し、レツィーユの予測をイェルノーに伝えた。
それなら、もっと手っ取り早い方法があるんだ。
世界最大の竜穴――霊山ロドムと対をなす、竜力の流れの要――ジラル海域!そこを潰せばー気に世界は終わる!
ジラル海域は竜力の流れが絡み合ってるせいで、近づくことさえできない場所だった。でも、竜力が乱れた今なら……あるいは――
穏やかに波打つ、蒼く広大な海原――ジラル海域を訪れたミネバは、小さく唇を噛んだ。
いつになく真剣な表情で、アニマは拳を握り締める。
そーゆーわがままはよくないって、おしえてやんなきゃ!ね?みねば!
頬を上気させる少女に、ミネバは小さく微笑んだ。
アニマは、自分の竜力の化身として生まれた。
だが多くの人と出会い、多くの経験を積んで――今は確かな意志と、誇りと、優しさを胸に抱いた、ひとりの気高い竜として成長している。
誇りと力と――その双方を尊ぶクロードの血族として、これほどうれしいことはない。
そうでなければ――あの人に助けてもらった意味がない……!)
異世界から現れ、自分に“力を合わせて戦う”ということを教えてくれた、黒猫の魔法使い。
元の世界に帰った今も、きっと、ミネバたちがよりよい世界のために戦い続けているのだと、信じてくれているだろう。
ミネバは、決然として空の彼方を見据えた。
これ以上の狼籍を許すわけにはいかないわ。案内をお願い、アニマ!
***
アニマの導きを頼りに空を駆けながら、ミネバは敵の狙いについて考え続ける。
そして、第二の目的は――)
考えている途中で、アニマが突然、あわてた声を上げた。
彼女の指差す先――茫漠たる大海の真ん中に――
山が、生えた。
大海原を突き破り、巨大な山の頂が生えた。膨大な量の海水が滝のごとくこぼれ落ち、海面に轟音と水しぶきをまき散らす。
やがて、その山が、飛んだ。
山としか呼びようもない規模の大岩が、ついに水面を離れ、空へと上がっていく。
空間に――いや、世界そのものに響くような、ぞっとするほど明瞭な声が響いた。
半振り仰ぐ先――空に、白銀の鱗を持つ竜が、傲然と翼をはばたかせている。
いかなる声をも断ち割って轟くような、圧倒的な厳然さに満ちた声が返る。
古の魔竜が、呵々と吼えた。
空を震わす歓喜の雄叫び――それは、めくるめく闘争への純然たる渇望に燃えていた。
汝らこそ、この世の最期の対手にふさわしい。味わわせてもらうぞ――その力を!!
story
ラギカ・パルシスが咆啄した。
海原が鳴動――幾本もの巨大な水柱が、火山の噴火するがごとき勢いでそそり立つ。
突き上げる水柱を巧みな飛翔でかわしながら、ミネバとアニマは互いの竜力を練り合わせた。
水柱を左右から回り込んで合流したふたり――重ねた手から、塔ほどもある雷光が放たれる。
烈吼ー喝。凄烈の雷華は膨大な竜力に阻まれ、無惨に散った。
天宇の彼方に縛執されておる間、我は知った。この世界の外にも、多くの世界があることを。
ミネバは知っている。かつて出会った異界の人間、黒猫の魔法使いから、その摂理を聞いている。
ザフル・ラキムとリリグ・ミドウの自我が代償となったが――
“使い道”に幅が出たことを思えば、むしろ、得たり賢しというもの!
だから代わりに、竜穴の竜力を引き出させ……。“歪み”を通じて送り込ませている……!)
***
***
***
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この世界すべての竜力を我が物としたならば、次は別の世界の力を喰らう!!
果てどなき力の希求――汝らも竜の牙を持つ者なら理解できよう!
銅錨を叩き鳴らすような暴声。どんな異論も反論も、ただ圧倒的な強さでもって吹き散らしてしまうような。
自分のみ、強ければよい。
自分の声さえ響けばいい。自分の意思さえ通ればいい。
それが強き力を持つ者の特権にして摂理だと――傲慢であることそれ自体が高みにある証だと――
そう言わんばかりに翼を広げ、意を示す竜の姿に。
ミネバは、厳然とかぶりを振った。
吼える少女の全身が、白く輝く雷華を帯びた。
心の発する純なる怒り――その発露が呼び覚ます、穢れなき竜力の昂りであった。
その血に懸けて、あなたを討つ!
***
水の竜力を突き破り、電撃の吐息が少女を撃つ。
思わず膝をつきかけながら――それでもスーチャは、目の前の敵から視線をそらさない。
この腕は……!ご先祖さまが願った力は!そういうものを、守るためにあるんだからぁっ!
迫る雷花が、弾け散る。スーチャを守るように現れた、白く輝く竜力の障壁に阻まれて。
茫然となる少女の前に、白い翼が、ふわりと広がった。
スーチャの叫びに、仔竜を連れた竜人の少女は、強く真摯なうなずきで応えた。
でも、だいじょうぶ。やられたりなんてしないよ。あたしたち、とっくの昔に――
白翼が舞い踊る。はつらったる少女と快活な仔竜。対の翼が、絶対的な決意に満ちた守護の風を生む。
我が命などより、よほど価値ある財産よ。だからゆけ。心の歴史を摘んではならぬ!
火球の雨が、降り落ちた。
どしゃ降るような猛然たる落下。居並ぶ魔竜が、無数の暴炎に呑まれ、鮮やかに爆裂四散していく。
小柄な竜人の少女が、のしのしと歩いてくる。膨大な熱気で周囲の大気を陽炎に変えながら、あっけに取られたパメラの横を通り過ぎる。
いまだ尽きざる竜の群れ――対する少女は、にやりと穿猛な笑みを浮かべた。
ちいさいからって、ナメんなよ!!
ここで下がっては義がすたる倒れようとも戦う所存ッ!!
紅蓮の炎が、竜を撃つ。怯んだところを霧氷が襲い、とどめに喉を鍼が貫く。
戦場に現れた、みっつの人影。その中心に立つ女戦士へと、バスは朗らかな笑顔を向けた。
***
竜力を激流に変えて放つラギカ・パルシス――その巨体が、不意に揺らいだ。
隙と見て、ミネバとアニマはー気に加速した。最大威力の魔術、その射程圏へと急ぐ。
怒号と共に放たれた、迎撃の激流が――
横合いから割り込んできたふたりの竜人に受け止められ、千々と散った。
弟たちの呼びかけに、ミネバは決然とうなずいた。
***
飛翔するミネバとアニマ。ラギカ・パルシスが放つ激流の吐息は、ザッハとレガートが割り込んで吹き散らす。
はばたく翼が猛烈な風を起こした。風は海水を巻き上げ、即席の嵐となって、飛来するミネバたちを呑み込む。
失墜必至の暴風圏――それを、ふたりは難なく突き抜けた。
荒れ狂う風を鮮やかに乗りこなし、むしろさらなる加速を見せて距離を詰める。
苦しまぎれに振り抜かれた豪腕に飛び乗り、頭部へ向かって高速で滑り降りながら――
ふたりは互いの竜力を共鳴させ、高らかに詠唱を吟じた。
天より降り落ちる雷と、海を割って噴き上がる雷。
双の雷光が、巨大な竜のあぎとのごとく、ラギカ・パルシスを挟み込み――噛み砕く!
竜力が……我が竜力がッ!耐えられぬだとッ馬鹿な!そんな道理が――!
私たちは、高め続けてきた。力を。魂を。脈々と継がれる血の絆のなかで、ずっと!
高めた力を束ねれば、さらなる力に昇華するあなたを滅ぼす力にさえも!!
絶叫すら、空を焦がす雷鳴にかき消され――
“世の灯を無に帰す”と謳われた魔竜の竜力は、果てなき光に呑まれていった。
残っちまったわけだ。その、“異界の歪み”とやらが。
ジラル海域、上空――
イェルノーが困った顔で見つめる先に、異様なものがある。
妖しい燐光を帯びて渦巻く、謎めいだ穴、。“浮かんでいる”というよりも、空間そのものが変わり果ててしまったかのように見える。
もしかしたら、他の世界に行って、暴れてしまうかも……。
毅然として告げるミネバに、みなが視線を集めた。
勇ましく微笑んで、ミネバはそっと胸元を押さえた。
初代クロードが、その気高き心と力を示すことで、竜の力を授かったように……。
本能と力がすべてを支配する世界。強者が弱者を屈服させ、従える世界。
この身に流れる血と力。それは、祖先が竜に認められた証。
クロードの名に恥じぬとは、きっと、そういうことなのだろう。