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【白猫】絶海の侵略者4 Story1

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん


目次


Story1 潜航する悪意

Story2 ウルマの虐殺者

Story3 守護者の役目

Story4 識別コード

Story5 取り引き



story



<時は遡ること数日前、魔都、バビロン。>


zいい情報だね。

wヘヘっ、毎度。カノープス男爵。

物好きだなアンタも。悪党の情報を買っていって何に使うんだい?

zヘヘヘ、そんなこと聞かれても困りますよ。

wウルマ島の虐殺……連邦の軍人が友軍を裏切って帝国を引き込んだ。そのせいで島民は皆殺しになった。

そんなお尋ね者もこの街にいるらしい。

z……おしゃべりですねえ。今日は。

wここは魔都バビロンだ。金ですべてが買える。

zこれで……足りますかね?


 ***


ゆらゆら~。

いい小麦粉が手に入ったのです。帰ったらドーナッツをつくるのです。

行くぞ。

もうお話は終わったのです?

ああ。

歩くの早いのです。今日のネモはせっかちなのです。

時間がない。

逃げるのですか……?

連邦の追手だ。

本当なのです?

見てみろ。ヤツは軍人だ。

冒険家さんに見えるのです。

ブーツと剣が新品だ。だが振る舞いはルーキーじゃない。似たようなやつを何人か見かけた。

本当に追手さんなのです?

俺は連邦に追われる罪人だ。今も連中を片付けている。

国という立場で助けられない人たちを救っているのです。

奴らにとっては<侵略>だ。

とにかくここを離れる。行くぞ。

はい、なのです!


 ***


z標的、動き始めました。

z上出来だ。

w物好きだねアンタも。わざわざ逃がすなんて。

z逃がしたんじゃない。効率よく仕留めるためだ。それともうひとつ……

私は自分の信念に従って、為すべきことを為しているんだ。

つまりだね――

金で動くやつは信用できない。

wへ?


zさて、あの男を追う。ヤツの言葉を借りるなら――

侵略を始めよう。


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story2



<追手の気配に気づいたネモは魔都バビロンを脱出し――

潜水艦アルゴノート号でノアと船員のタコパスクルーたちと共に深淵の海に潜航していた。>


ビソク、ゼンシン、ッチュ!

警戒して進め。

行き先はどうするのです?

ウルマ島へ向かう。また連邦が何か企んでいる。

ウルマ島……

不安か。

不安なのです。何か、嫌な予感がするのです。

あそこは始まりの場所だ。噂が本当なら決着をつける。

安心するのです。

何かあれば、ノアがネモを守るのです。

それがノアの、ここにいる理由なのです。

……ふん。

<――>

ドウリョク、テイシッチュ!

どうしたのです?

アルゴノートⅡ!

本艦の機能が停止しました。

原因は!?

解析解析しています。お待ちください。

何かにぶつかったのです?

違う。今のは……潜水艦が取り付いた音だ。

侵入してくるぞ。敵が。

……下がっていろ。必ず、俺が守る。

下がらないのです。ノアもネモを――


z感動する。美しい絆だ。

お前は、マスヴィダル将軍……!

お知り合いなのです?

M無礼だぞ、艦長。かつての上官に。

貴様――!!

M今はネモ、だったか?残念だがお前に用はない。用があるのは彼女だ。

ノアに何の用なのです?

M私と来い。そうすればその男を助けてやる。

ふざけるな!!

Mふざけていない。アルゴノートは停止した。動かない。なぜかわかるか?

この艦は<黒い方舟>と言うんだよ。方舟を守るために古の時代に作られたものだ。

言われなくても知っているか。

まあともかく、私の方舟研究の成果でね。アルゴノート号は使えんよ。

……わかったのです。ついて行きます。

でもネモには手を出さないでください。

やめろ、ノア!!

大丈夫、なのです。ノアはネモを守るのです。

そしていつでもネモはノアを守ってくれるのです。

……!

ああ、わかった。必ず、必ずお前を助けに行く。

マツッチュ!!

やめろ!!手を出すな……!

!!

M相変わらず賢いな。理解も早い。

また俺を苦しめるつもりか……

Mただ殺すことに意味はない。その心を壊したいんだよ。

……後悔するぞ。マスヴィダル。

M楽しみだ。生きていればまた会おう。ウルマの虐殺者よ。



センスイテイガ、サッテイクッチュ!

……追いかける!艦の復旧を急ぐぞ!!

アイアイサーッチュ!



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story3



ダメッチュ!ウゴカナイッチュ!

本艦のシステムが命令を受け付けません。

外部から強力な妨害信号を受信。動力は停止しています。

はぁはぁはぁ……ならその信号を遮断する……

クルシソウッチュ!ダイジョウブッチュカ?

船内の呼吸に必要な空気が減少しています。窒息の危険があります。

艦を出ろ、お前たち。

カンチョウ!?オイテケナイッチュ!

お前たちが海へ出れば、空気を節約できる。

イッショニ、タコツボデ、ダッシュツスルッチュ!

呼吸のルーンは破壊された。海中で息ができん。賭けに出てこのまま出れば……水圧で肺が潰れる。

デ、デモッチュ!

なんだその顔は。俺は諦めたわけじゃない。

リョーカイッチュ……



はぁはぁはぁ……アルゴノートⅡ。

はい、艦長。

機関部に向かう。外部の信号を強制的に受信しているなら、遮断を試みる。

承知しました。解決策をデータベースから検索します。

頼む。……ッ!!

生体信号が弱まっています。危険な状態です。

休めば手遅れになる。検索を最優先にしろ。

……すまない。

なぜ謝るのですか?

俺の役目はノアの守護者だ。その役刳を、果たせなかった。

果たせないと決まったわけではありません。あなたはまだ諦めていない。

ああ、そうだな。

……マスヴィダル。

貴様の思惑が何であろうと、失策だったと教えてやる。

……待っていろ。必ず行く。

データベースの検索終了。解決案を提示します。

本艦は紋章魔法の原理を採用したルーン回路を構築しています。

回路として設定されているルーンを交換することでコントロールを復帰できるかもしれません。

よし……予備のルーンに代替するぞ……






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story


周辺の海域の様子は?

異常ありません。本艦はこれより連邦領海に突入します。

その前に艦のみんなに話をしたい。

w船内につなぎました。


艦長 シン・シャーク cv.高橋広樹

よし、みんな聞いてくれ。

今回の作戦は正式に記録されないものになる。

つまり何かが起こったとしても援軍は来ない。

極めて危険な任務だ。だが帝国海軍、そして極めて危険な任務だ。だが帝国海軍、そしてドレッドノート号の乗組員は恐怖に届しはしない。

僕たちは勇敢な潜水艦乗りだ!

行くぞ、この海の平和を守るんだ!

wいえっさー!

ドレッドノート号 方位0ー1ー0第ー戦速!


マナ・ドリース cv.津田美波

演説お疲れ様です、艦長。

確認だけど、嫌味ではないよね?

違います。単独作戦なので、士気も重要ですからね。

潜水部隊でもいてくれたら楽だったんですが……

帝国軍は獣人部隊がメインだろう。イルカの兵士がいたら帝国海軍だって報せるようなものだからね。

極秘作戦、でしたね。

ああ、ウルマ島の偵察。それが僕たちの任務だ。

ウルマ島……

中尉も知ってるのかい?

ウルマ島の虐殺ですよね。

帝国と連邦が領土を争っていた島、ー隻の潜水艦が帝国海軍を相手取り驚異的な戦果を披露した後――

守っていたはずの島を砲撃、島民もろとも焦土に変えた……

まさか、今回も<侵略者>が?

可能性の話だよ。ウルマで不穏な動きがある。無関係だと、僕は思えない。

w艦長!方位1ー1ー0の海底に巨大な影あり!

敵艦の待ち伏せですか?

wいえ!動きはありません。

動力が停止しているみたいです。救難信号は出ていませんが……

正確な情報を知りたい。新型のルーンソナーを。

wイエッサー!

潜水艦です!識別コードは――

どうしたんですか?

これは……

中尉?

私は技術将校です。ソナーに改良を加え、ー度認識したことのある反射係数を登録してあります。

つまり?

海底で停止しているのは、<侵略者>です。

どうしますか?

耐圧スーツと呼吸のルーンの準備を。出るぞ、中尉。

了解です!



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story



動力、回復しません。

これも、ダメか……

生体反応が弱まっています。危険です。

わかって……いる……

(死ぬのは構わない……

だが沈むのは、奴を倒した後だ――)

本艦に侵入者あり。ご注意を。

次から、次へと……


…………

あなたは……

君のクルーが通してくれた。命が危ないといってね。使うんだ。

呼吸のルーンです。窒息死は免れます。

窒息は、か……

あなたは帝国、連邦に追われる大罪人。裁きは正当な場所で。

何があったんだい。

……答える義務でもあるのか?

質問を変えよう。何を企んでいる?

……さあ、どうたろうな。

では何を知っている?

――取引だ。

聞こう。

ウルマ島を起点に虐殺が始まる。阻止したいなら、俺をウルマに連れて行け。

あなたがウルマの虐殺者でしょう。信じろと?

奪われた。だから取り返す。それだけだ。

何を奪われた。

すべてだ。

――鋼の国、マスヴィダル将軍。首謀者はそいつだ。

今、くれてやる情報はそこまでだ。

手を賃すなら、手柄はやる。

すべてを奪い返すために?それは報復かい?


「ネモは国という立場で助けられない人たちを救っているのです。」


俺が、ここにいる理由は――

報復などというくだらん理由のためではない。

艦長?

この男を捕虜として拘束する。目的地はウルマ島だ。

それが艦長の判断なのですね?

悪意の海の底では、常識は通用しない――

己の直感に従うさ。

――はい。了解です。

取引成立だな。

君を信用したわけじゃない。

それでいい。俺たちは仲間じゃない。

行くぞ、ウルマ島へ。





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