【白猫】テトラ(クリスマス)・思い出
テトラ・ハートカード CV:上坂すみれ 人間の母とドラゴンの父を持つ少女。 真紅のドレスで皆の注目を集める。 | ||
2014/12/12 |
メインストーリー
思い出1
みんな、メリークリスマース!
……で、いいんだよね? 今日のあいさつって。
だいじょうぶ、合ってますよ。
そっかぁ、よかったぁ~。
う~、慣れない服を着てるせいで、変に緊張しちゃったよ。
いいドレスじゃない。こういうテトラを見るの、確かにめずらしいわね。
パーティに出る、って言ったら、母さんが着ていけ、って渡してくれたんだ。
テトラのお母さん……って、人間の方だっけ?
そ! 母が人間、父がドラゴンね!
今は、父さんといっしょに、竜の里で仲良く暮らしてるよ。
いいお母さんですね。娘のために、こんなにきれいなドレスを買ってくれるなんて。
あたしは、破いちゃいそうだからいいよ、って言ったんだけど――
『ドレスくらい、実家にいくらでもあるから、気にせず持って行きなさい』
……だってさ。
……ん? テトラのお母さん、ひょっとして、いいとこの人なの?
どっかの国の貴族って言ってたよ。アンナのお父さんとも、実は知り合いなんだって。
えぇーーーーっ!?
は、初耳ぃー!なにソレめっちゃ気になるぅ!どゆことどゆこと!?
えーっとね~…
あら、テトラ。こんなところにいましたのね。
お父さまが、ごあいさつをしたいということで、探してましたのよ。さ、まいりましょう!
あ、うん、わかった。じゃ、みんな、また後でね!
えええ~!?おあずけぇ~!?
思い出2
たっだいまぁ~。ふぅ、緊張したぁー……
おかえり、テトラ! さっそくだけど、さっきの――
あら、テトラ、いいところに。
今、みんなでパフェを食べてたんです! いっしょにどうですか?
ありがとう、メア、カモメ♪ ちょうど、おなかが空いてたんだ!
あの、ちょっ――
さすがはセイクリッド家のパーティよね……ケーキからパフェまで、よりどりみどりって感じ。
あっちにはお肉もありますよ!あ、野菜のほうがいいんでしたっけ?
大丈夫、どっちも大好きだよ!よーし、みんなで食べにいこう!
いや、だから――
今日のテトラさん、ホントにきれいですよね!
やだ、おだてないで、カモメ!
場違いなんじゃないかって、ずっとビクビクしてるんだから。
安心して、似合っているわよ。
ですよね~。ドレスの似合う人ってうらやましいです!
だ、だからぁ!
……って、そういう2人はいつものカッコなんだね?
あ、はい!私は、これが水兵の正装ですから!
私も、退魔士としての正装はこの格好ってことになるのよね。
そうなんだ。うーん、あたしも、いつものカッコを正装だって言い張れば良かったかなぁ――
テトラぁ~!!お話ぃ~!!
思い出3
で、テトラ! アンタのお母さん、いったいどういう人なの!
えーっとね。おっとりしていて、すごく優しいんだけど、とんでもなくガンコなんだよね。
あたしが旅に出るって言った時、父さんは猛反対だったんだけれど、母さんは賛成してくれて……
それでーー夫婦ケンカを?
いやぁ……ケンカにはならなかったんだけど――
母さんの頑固とした態度に父さん、たじたじになっちゃって、最終的に土下座させられたんだ。
……お父さん、ドラゴンですよね?
うん。普通は人間に化けてるけど、本当は、城みたいに大きな、れっきとしたドラゴン。
それが家の外でションボリしながら土下座させられてる光景には、さすがに唖然となったっけ……
気迫だけでドラゴンを負かすなんて本当にすごいお母さんですね……
まあね!その母さんに怒られて育ってきたから、あたし、大抵のことじゃ怯まないよ!
でも、ドレスを着るのは緊張してましたよね。
それは言わないでや、アイリス~! これはちょっと、また別の問題っていうか――
フシャーッ!
んん? どしたの、キャトラ? 牙むいちゃって。
あのね、テトラ! アタシが知りたいのは、アンタのお母さんが、どういう生まれで、なんでドラゴンと結婚したかってことなの!!
あれ、そうだったの? ……そのへん、言ってなかったっけ?
聞いてない上に、今日になって新事実が出てきたんだもん!
気になってしょうがないわよ~!
そっか、ごめんごめん。
えーっとね、母さんは、もともと貴族だったんだけど――
おお、テトラ、ここにいたか!
アレクサンダー?どうかした?
腕相撲大会が始まったのだ!みんな、テトラを待ってるぞ!
りょーかい!ドラゴンのパワー、見せてあげなくっちゃね!
テトラぁ~~~~!!
思い出4
はあ……また負けたぁ~……
ご、ごめんなさい、テトラさん。その、私、力だけは強くって……
なんでカモメが謝っちゃうの。
いいのいいの、気にしないで。あたしが弱いだけなんだから。
とはいえ、ヘコむなぁ~……これじゃ、父さんと母さんに会わせる顔がないよぉ~……
そう落ち込むな。僕様、テトラはよくがんばったと思うぞ!
そうだぜ、テトラ。大事なのはパワーだけじゃねぇ!
何より、おまえは炎を吐けるじゃねぇか。うらやましい限りだぜ!
なぐさめになってないわよ。
ううん、おかげで元気がでたよ。ありがとね、アレクサンダー、ヒュウガ!
それに、カモメも。実はね、負かしてくれて、感謝してるんだ!
えっ? そ、そうなんですか?
うん!あたし、ドラゴンのハーフだから、正直、普通の人よりパワーがあるし、ヒュウガが言ってくれたみたいに、炎だって吐けちゃう。
だから、ついつい、<あたっしって強い!>って慢心しちゃいそうになるの。
でも、カモメが負かしてくれると、<ぜんぜんまだまだじゃん!><もっとがんばらなきゃ!>って素直に思えるんだ。
テトラさん……
でも、いつまでも負けっぱなしでいるつもりもないからね!
ドラゴンの誇りに懸けて、次こそは勝ってみせるよ!
はい!私なんかでよかったら、いくらでもお相手します!
力を競い合うふたりの間に生まれる友情……フッ、美しいぜ……
まあ、今回はアンタの言う通りかも――
って、だからまで、お母さんの話を聞けてなぁーいっ!!
思い出5
さあ、テトラ!今度こそ聞かせてもらうわよ、ご両親のなれ初めを!!
あはは、わかってるって。えーっと、どこまで話したっけ……
アンタのお母さんがもともと貴族の出だった、っていうトコロで止まってるの~!
あー、そこかぁ。うん、じゃあ、続きを話すね。
実は、母さんの実家って、セイクリッド家の分家らしいんだ。
じゃあ、アンナさんとテトラさん、親戚にあたるんですか?
そういうこと。それがわかったときは、アンナもあたしもびっくりしたよ。
それで、それで? そんな貴族のお嬢様が、どーしてドラゴンに嫁いじゃったの?
きっかけは、母さんの領地に、レッサードラゴンの群れが現れたことなんだって。
レッサードラゴン……魔物みたいに、無秩序に人を襲う竜の末裔でしたよね。
うん。ただ、それはドラゴン側の呼び方だから……人間にとったら、<ドラゴンが襲ってきた>としか思わないんだよね。
レッサーに襲われた人が、普通のドラゴンまで恨んじゃうかもしれないのよね……
そうなんだ。だから、母さんも悩んでたの。
セイクリッド家は、大昔、あるドラゴンと契約を交わし、その力を授かったそうなんだけれど――
へっ!?そ、そうなの!?
らしいよ。それでね、分家とはいえ母さんの家にとっても、ドラゴンは<守り神>って扱いだったんだ。
なのに、ドラゴンに襲われた……っていうのは、けっこうショックだったらしくて。そこで、母さんは――
お母さんは!?
……あ、やば。眠くなってきちゃった。
へ?
ほら……竜って、よく寝るから……
食べて、運動したら、もう眠くなってきちゃって……ふわぁふ……
テ、テトラ?
ぐー……
ね、寝ないでぇ~~~~!!
思い出6 (友情覚醒)
……むにゃ? もう朝?
って、なんだ、ルーンの光かぁ。どしたの、そんなに集めて?
テトラが話の途中で寝ちゃうから、主人公に頼んで集めてもらったのよ!!
そっか。ごめん、ごめん。
さすがに、ルーンの光を浴びたら、シャッキリ目が覚めたよ。
それでっ? お母さんはどうしたの!?
竜の棲む山が、近くにあったらしいんだ。だから、直談判に向かったんだって。
それは、なんというか……ゆ、勇敢な方ですね……
そういう人なんだよね。ボロボロになりながら、竜に会うために、険しい山道を登っていって……
それでとうとう、その山に棲んでたドラゴンに会うなり、『いったいどういうことですか!』って詰め寄ったんだって。
あまりの気迫と眼光に、のんびりしてたドラゴンは、たじたじになっちゃったらしいよ。
たじたじ? って、まさか、そのドラゴンって――
そう、父さん。つまりそれが、母さんと父さんの出会いだったんだ。
びっくりした父さんは、とりあえず母さんの傷の手当てをしながら、事情を聞いて――
『竜の誇りを穢す者を捨て置くわけのはゆかぬ』って、レッサードラゴンをまとめて退治したんだ。
そこで初めて、母さんはレッサーの存在を知って、勘違いで怒鳴ってごめんなさい、って謝ったの。
ただ、父さんは、ドラゴンを怒鳴りつけるほどの母さんの度胸に、その時点で惚れ込んでたらしくって……
レッサーの件が解決したあと、足しげく母さんのところに通って、一年かけて口説いたんだってさ。
なるほど~。ドラゴンの方が、人間に首ったけになっちゃったのね。
母さんも、その父さんの一途さに打たれて、って感じでお付き合いを始めてね――
ドラゴンの里に嫁ぎに行きますって宣言したときは、さすがに実家がてんやわんやになったらしいけど、母さん、ガンコだから……
押し通したんですね……
ひょっとして、勘当とかされちゃった?
ううん。『たまにでいいから戻ってきて! あと孫の顔を見せて!』って、泣いて頼まれたそうだよ。
あら、そういう感じなのね。愛されてるじゃない。
あはは、そうだね。あたしも、母さんといっしょに里帰りすると、おじいちゃんたちにかわいがってもらえてるよ。
竜とか人とか関係なく、家族として受け入れてくれているんですね。
そういうこと! だからね――あたし、本当に幸せなんだ。
父さんも母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、ひいおじいちゃんも…
たくさんの竜とたくさんの人間が、あたしのこと、い~っぱい愛してくれてるからね!
ふんふんふんふん、なるほどね~。
じゃあ、次は、テトラが誰かを愛する番よね。
え?
どう?どうなの?誰か気になる人はいないの?
ねえ?どうなのよ!?
あ、あたしはまだ、そういうのは早いっていうか考えたこともないっていうか……
そんなことないでしょ~? 乙女なんだしぃ、恋バナの1つや2つ、あるでしょ~?
そらそら、吐いちゃいなさい! ブレイズオブドラグーンみたいに! ぐわーっと!
な、ないない、ないってば! ないブレスは吐けないよ、キャトラぁ~!
思い出7
メリークリスマス。
キャトラ、アイリス。えっと……大好きだよー。
ちょっ!? なによ突然!?
私は嬉しいですけど、なにかあったんですか?
え、あ……お母さんに聞いたのよ。クリスマスは幸せや喜びを分け与える日だって。
それで一番大事なことは、気持ちを贈ることだって聞いたから……
……それで今の……ですか?
う、うん。言葉にしてみた……んだけど……これさ、思ったより恥ずかしいね。あはは!
なるほどね……あぁ、びっくりした。
思い出8 (神気解放)
でも、言葉にするのはあたしも大切だって思うからさ!
主人公もね、メリークリスマス。えっと……
いつも仲良くしてくれてありがとう。たくさん感謝してるからね。
えへへ……これからもよろしくね。
あ、あーそうだ。あたし、みんなにも気持ちを伝えなくきゃ!
ま、またあとでねー!
その他