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マコト・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

ストーリーまとめ


泣き虫ナース
マコト・サヨナキ
巨大な注射器を携えたナース。
いつも、注射を断られては涙目になっている。

思い出1

マコト

こんにちは!


可憐な少女が、

にっこりとあいさつしてくる。


だが彼女は、

人間の腕よりも太くて長い、

巨大な注射器を携えていた……


マコト

私、マコト! ナースです!

どうぞよろしく!


キャトラ

よ、よろしく……


マコト

じゃあお近づきの印に……

注射しましょう!


キャトラ

はい!?


マコト

行きますよぉ~。せぇ~のっ。


キャトラ

ふぎゃー!?

に、逃げるわよ、アイリス、

主人公!


マコト

ふぇっ!?

な、なんで逃げるの~!?


マコト

待って、待ってよ~!

そんなに痛くしないからぁ~!


マコト

お注射させてぇ~!



思い出2

マコト

こんにちはッ。


キャトラ

ひぃっ!?


背後からマコトが注射してくる―――

のを避けると、

彼女は悲しそうな顔になった。


キャトラ

なんで避けちゃうんですかぁ~……


キャトラ

『なんで』も何もないでしょ~!?


マコト

大丈夫、怖くないですよ!

すぐに楽になれますから!!


キャトラ

もっと怖いわよ!


マコト

注射ぁぁぁ~、させてぇぇぇ~。


キャトラ

いやぁーっ!


マコト

楽にしてあげるからぁぁぁ~!!


思い出3


キャトラ

やっぱりさぁ、

その注射器がダメなのよぉ。


マコト

ええっ!? なんでですかぁ!?


アイリス

えっと……そんな大きな注射器を

刺されるかと思うと、

怖いですし……


マコト

そんなぁ……ぐすっ。でも、

治療用ナノマシンを注入するには、

このサイズじゃないとダメなの……


アイリス

ナノマシン……?


マコト

身体を内側から治してくれる、

極小の機械です。


マコト

ただ、注入前に、

患者の体質に合わせてナノマシンを

調整する必要があって……


マコト

注射器にその調整機能を入れると、

どうしてもこのサイズになるの~。


キャトラ

その『調整』をしないで、

普通の注射器で注入したら、どうなるの?


マコト

拒否反応が起きて死んじゃう。


キャトラ

そ、そんな危ないもの入れないでよ~!


マコト

このサイズの注射器なら、ちゃんと

調整できるんですってばぁ~!


キャトラ

だからそのサイズの注射器がまずダメなんだって

言ってるでしょ~!?


思い出4

アイリス

ナノマシン……でしたっけ?

すごい技術ですよね。


マコト

私の国は、<機工のルーン>の力で

機械技術が発達してるんです。


マコト

でも、ルーンの力が強すぎて、

みんな病弱になってしまって……


アイリス

そんなこともあるんですね……


キャトラ

だけど、マコトは超減気じゃん。


マコト

ナノマシンを注入して、

体質改善してますから!

ぴんぴんしてます!


マコト

みんなもナノマシンを入れれば、

なんとかなるのに……だめなの。

お注射させてくれないのぉ~!


キャトラ

だから、怖すぎるんだって……


マコト

この島には、別の治療法を探しに来たんですけど、

さっぱり見つからないし……


マコト

やっぱり注射よ!

注射しかないんだわ!


キャトラ

結論が早ぁーいっ!!


マコト

主人公さん、

お覚悟ぉーっ!!


キャトラ

『覚悟』とか言ってるしぃーっ!!

思い出5


マコト

おはブスッ!


マコトが真上から注射してくる―――

のを避けると彼女は涙目になった。


マコト

また避けたぁ~……

うう……ぐすっ。


マコト

でも……

だぁーめでぇーすよぉーう?


不気味な笑みを浮かべるマコト。

その瞳が、らんらんと輝く……


マコト

今日は私の体に強化用ナノマシンを

入れてきましたから……

だから、もう……


マコト

ニ・ガ・サ・ナ・イ……


マコト

ニガサナイニガサナイニガサナイニ

ガサナイニガサナイニガサナイニガ

ナイニガサナイニガサナイニガサナ


マコト

楽にッ!

なりましょう!!


キャトラ

って、暴走してんじゃないのぉーっ!!



思い出6


マコト

ああ……この光は―――

私のすべてを溶かすような……


マコト

そう……私、まちがってたのね。

こんなこと誰も望んではいない……


キャトラ

だ……大丈夫?会話できる?


マコト

はい……大丈夫です。

ご迷惑をおかけしました。


マコト

主人公さん……

ありがとう。

私、まちがいに気づけました。


マコト

こんな大きい注射器じゃ、

患者さんが逃げるのなんて

当たり前です……


キャトラ

や、やっとわかってくれたのねぇ!


マコト

はい。

ですから……


マコト

お注射の前に、患者さんをしっかり

拘束しなきゃいけなかったですね♪


キャトラ

…………

え。


マコト

うふふ……絶対切れない

ナノフィラメントカーボンワイヤー

で絡め取ってからが……本・番♪


キャトラ

だ、だめだったぁー!

みんな、逃げてぇー!!


マコト

うふふふふ……

逃ィーがしぃーませぇーんよぉーう

……?


マコト

さあ……楽になりましょう?


マコト

アハハハハハハハハハハ……!!



ナノマシン・インジェクター


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