【白猫】マール・思い出
ラッキーを届ける天使 マール・アスピシャス cv.種﨑敦美 努力した人間にラッキーを届ける幸運の使い。 言葉にはまだまだ幼さが残る。 | ||
2015/03/16 |
メインストーリー
思い出1
主人公、最近ついてないね……
そうねぇ、道歩いてたら犬の……アレ踏むし、ドブにはまるし突き指するし……
日頃のおこないなのかしらねぇ?
主人公はがんばって島のみんなをまとめてるじゃない?
うん、でもね。はじめの努力は慣れに変わって、ルーチンワークになっていくもの。
継続するのも大変なのよ?あんまり厳しい評価は……
まぁ、そうなんだけどねぇ……
危ない!カルガモの列が主人公にぶつかる!
ラッキープレゼント!
<光が主人公を包む。
カルガモたちはぶつかる寸前、羽ばたいて飛んでいった。>
よ、よかった……
うん……ぶつかっても、なんてことなかっただろうけど……
………………どう?
……ハッピー?
♪
そうよね~♪やっぱり、いいことするのは気持ちがいいわ~♪
それに飛行島!こんな高いところを飛ぶなんて!気分そうか~い!
アンタ翼あるじゃない?
だけど、あんまり遠くへは飛べないからさ。
これからもよろしくね。不足の事態にはハッピーあげるよ♪
ふふふ、こちらこそ、あらためてよろしくお願いします。
思い出2
マールはさ、人にこーうんをあげて、ラッキーにしちゃえるのよね?
うん、そーだよ。
ちなみに自分は運いいの?
ん~……あんまり考えたことなかったなぁ~……
賭け事とかはしたことないし……
それに、一概に運って言うけど、基本的に、結果っていうのは努力で変えられるもんだし……
やい、幸運の女神のつかい。
だからあたしが手を貸すのは、あくまで『努力したのに報われてない人』なのよ。
そうだったわね、で?
へ?
それはわかったから、最初の質問よ。マール自身の運の良さは?
ふつー……くらいじゃない?わかんないけど。
ガギガギくんってアイスがあるじゃない?
あ、あのガギガギしてて、永遠に食べ続けなきゃいけないおそろしいおかしだよね?
……やはり、
永遠に食べ続け……え……?
だって、食べ終わった棒を見せるとまた新しいのを渡されるんだもん。
こわいよねー?それに、どうやって儲かってるんだろ……?
……マール。
アンタ、超運いいよっ!!
え~?ふつ~だよ~?
このぉ……!うらやましいよぉ、無限ガギガギくん……!
だめだよキャトラ、食べ過ぎると、おなかこわしちゃうんだから。
思い出3
う~ん……
どーしたのマール?
夕飯が嫌いなものばっかだったときみたいな顔してさ?
そーなのよぅ。
え?
ガレアに怒られたの。『生野菜も食べろ!』って……
そーよ。
野菜も食べるべきですよ。
やっぱりぃ?う~ん、野菜そのままって、苦手なんだよね……
どういった点が?やっぱり青臭さとか?
それもあるんだけど……一生懸命大きくなったのに、食べちゃうっていうのがさ……
これ!そんなこといったら、お肉なんてもっと食べられなくなるでしょ!
だからあたし、お肉もあんまり食べないよ。
じゃあ、マールさんはなにを食べてるんですか?
おかし。
こぉ~!
ベジタブル味で野菜とって、お肉味で肉をとるの。
らぁ~!さすがのアタシでもそれは怒る!
おかしばっか食べるんじゃないわ!
それにね!原材料が同じだから、アンタの罪悪感の解決にもなってないし!
いろいろ間違ってんのよ!
も~、きーきーうるさいよー。
だれがそうさせてるのよっ!
マールさん。おかしというのは、自分へのごほうびとして、たまに食べたほうがおいしいですよ?
そっかー……アイリスの言う通りかも…………よし。
ラッキープレゼント!
!(誰にも言ってなかったが、さっきからかゆかった背中がおさまった!)
よし!いいことした!
自分へのごほうびでおかしたーべよっと!
こぉらぁー!そういうことじゃなぁ~い!
思い出4
マールさんは、ガレアさんといつも一緒ですよね。
職務上ね。いまはいないけど。
しょくむ……とはいうけれど。
ん?努力した人にラッキーをあげる、そのあたしの仕事がどうかした?
ううん、ただ、天使になって長いのかなー、って思って。
そりゃあ長いよ。だってずっと天使やってるもん。
なんねんくらい?
何年って、それは……
…………
どうしたんですか?
……あれ?おかしいな……?
何年?いつから?あたし……なんで天使を……?
……ヘンだ。あたしはずっとガレアと一緒で、でも、その前は……?
ちょ、ちょっとマール?
ねえねえねえねえ!おかしいの!なんかヘンなのよ!
なにがヘンなんですか?
思い出せないの!
あたしはずっとガレアと一緒だった……でもその前は!?
うまれてなかったんじゃない?
ううん!そんなはずない!
だって、お父さんとお母さんが……!?
どういうこと!?それならあたしは一体何者なの!?
マールさん、落ち着いて!
ガレアに聞いてみる!
マールさん!
……いっちゃった……
これは……なにか事情がありそうだね……
思い出5
…………
……マールさん……
……どうだった?ガレア、何か教えてくれた……?
……あたし、元々は人間だったんだって。
え……!?
あたしは一度死んだの。ガレアが殺したんだって。
だけど、ガレアのくれた<幸運>があたしを生かしてるんだってさ。
天使なんかじゃなかったんだ。あたし。
……ガレアさんが、マールさんを……?
そっ、そんなのなにかのまいちがいよっ!
わかんないじゃない!?教えてくれなかったけどっ!
マールさん……
あたし、自分自身の仇と、ずっと一緒にいたんだね……何も知らないでさ……
幸運の女神さまのつかい、なんて思い込まされてさ……
いいように使われてさ……
何か事情があったんです!
ガレアさんは、自分の都合だけでそんなことする人じゃありません!
それはわかってるけど!
だったらどうしてずっと隠してたの!?
それは……わかりませんけど……
自分の勝手で、あたしを殺して蘇らせといてさ……!
やむをえなかったんだよ、きっとじゃないよ、ぜったいそうだよ!
あたしが怒ってるのはそこじゃないの!
過去のことは覚えてもいないしもう変えられないし!
…………
あたしは……話してくれなかったことが……
あたしをパートナーとして、認めてくれてなかったことが気に入らないのよっ!
……ガレアがわかんないよ……
あたしそんなに信用できない?話したら、やめそうに見える?
あたしは確かに半人前だけど……いままでやってきたんじゃん……
それも思い込みだったの……?
思い出6 (友情覚醒)
<――解き放たれたルーンの光が、すれ違っていた二人を引き寄せる――>
……ガレア……?どうしてここに……?
……俺は、ずっとお前をだましていた。
……え?
<幸運>を与えて回る義務は、お前にはない。
役目を与え、一緒にいたのは……
お前が再び<不運>な目に合わないよう、近くにいただけなんだ
…………
俺はお前に恨まれても仕方のないことをした。
許されないことをした。
だが……俺の<幸運>を渡したとか関係なく……お前の命は……
……守りたいんだ。この身に代えても。
こんなこと、なんの償いにもならないが……
あのとき、己に課したことだから……
………………言ってよ~……
……マール……?
ほんとにさ~、なんなの~?
言えばいいじゃん。言ってくれたらよかったのに~……
大切にされてるのはわかってたけどさ~、わかんないよ、言えばいいのに~。
あたしさ~、天使として、相当ダメダメなの、自分でもわかっててさ~。
だから騙してるんだと思うじゃん?言ってよそ~ゆ~、大事なこと~……
信頼されてないから、隠しごとされてるんだって、思うじゃん、そうじゃん~……
言ってよ~……いまさら、恨むとかないよ~、ちゃんと言ってくれればさ~……
そんなに信用ない?あたし……
泣くな。
泣くでしょ~?対等だと思ってた同期より、自分、はるかに子供でさ~……
合わせてもらってた、保護されてたって、けっこうショックでしょ~?
プライドもクソもないよ~……
……悪かった。お前の気持ちに配慮が足りなかった……
いままで打ち明けなかったのは、俺のエゴだった。……すまない。
ほんとだよ~……じゃああたし、クビじゃないのね?
どこかへ行きたいのなら、お前の自由だ。
とくに行くとこないよ~。もうなんか、天使として落ち着いてきてるもん~……
……そうか。
ガレアに認められる一人前の天使になるまで、一緒に働く!いい?
それなりに厳しいぞ。失敗すると、かなり……凹む。
覚悟はあるか?
あんたに言われたくないわよー。
うっ……!いや、失敗を繰り返してきた先輩の言葉としてだな……
今回、アタシたちの出番はなかったわね。
いいんじゃないかしら?二人が丸くおさまれば……
幸運の女神の卵 マール・アスピシャス
その他